私の読書は寝る前30分ぐらいと、夜中に目を覚ましたしたときに読む程度で、机の前でじっくりと読むことはほとんどない。寝る前30分ぐらいとは読んでる途中睡魔に襲われるからである。また老いてくるとともに夜中に目を覚ますことが多くなりその時に本が枕元に読める本があることは喜ぶべきことである。いつも利用する瑞穂図書館の入り口には新刊コーナーがあり、私は入館するとまずそのコーナーを覗いてから見たい本を探す。先週はたまたま、南木佳士の「生きのびる からだ」がそこにあった。南木佳士のことは信州で内科医をしながら作家であること程度しか知らなかった。この本は信濃毎日新聞や、文芸春秋に掲載されたエッセーである。育ての祖母への思いや、浅間山麓での医者と作家としての生き方をわかりやすい言葉で淡々と書かれているが人様への優しい思いやりを教えてくれた。文中で紹介された、「マンネリズムのすすめ」丘沢静也 平凡社新書 泉鏡花の「高野聖」も読んでみたくもなりブログ上で記憶することとする。 彼の場合は作家生活が長い割に本業を大事に全うしていることもあり、また途中病気もされて作品は少ない。芥川受賞作 「ダイアモンドダスト」は次回借りることとする。一冊の本から読みたい本や興味のあることがつぎつぎと登場するので秋の夜長もエンジョイできそうである。