ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

インビクタス/負けざる者たち・クィーン

2012-12-21 11:46:30 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

インビクタス/負けざる者たち  2009年 クリント・イーストウッド監督  南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラは、アパルトヘイト撤廃政策を打ち出し、平和へのあしがかりにした。ラグビーとなると、ニュージーランドが最強と思っていたが、1995年のワールドカップは、南アフリカで開催され、そして南アフリカが優勝した。その、優勝までの経緯をノンフィクション映画とした。当時のマンデラは、まだ、アパルトヘイトが撤廃されたとは、いへ人種差別が酷く、彼はラグビーによって国民を団結させ優勝に導いた実話ストーリーであるらしい。マンデラを演ずるのは、モーガン・フリーマンでこれがまた、マンデラと見間違えるばかりの好演技である。そして、チームのキャプテンがマット・デーモンである。見応えある映画であった。

クィーン 2006年上映 南アフリカマンデラ大統領からうってかわってこの映画はエリザベス女王が主人公である。 ダイアナさんが、パパラッチに追いかけられ、交通事故で亡くなった直後の英国王室の1週間を追った。英国民に人気のあったダイアナさんが急逝し、エリザベス女王にとっては、国民の信頼も失いかけない状況であった。しかし、当時のブレア首相と英国民を前に、古風で、毅然な立ち居振る舞いでピンチを抜け出した、まさにエリザベス女王であった。それを主演ヘレン・ミレンが、見事なまでに演じた。また、ところどころ当時の映像(エルトン・ジョンや、スピルバーグ、トム・クルーズも葬儀に参列シーン)も流すことにより、リアルになった。英国王室にとっては、いまさらスキャンダルを呼び起こすようなものであったが、さすがUnited  Kingdom である。


おろしや国酔夢譚・かもめ食堂

2012-12-15 09:58:58 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

おろしや国酔夢譚 1992年大映映画 井上 靖原作 緒方 拳が、大黒屋光太夫として、西田敏行が庄蔵役として登場した。吉村 昭の原作の本興味深く読んだ後、しばらくしてBSで放映された。書物と映像の違いを感じながら見たが、原作は、毎日新聞に13ヶ月の間連載され、映画は2時間にまとめ上げられた。そのため、映画は、漂流、船を造ってカムチャッカへ行く場面、庄蔵の凍傷手術、エテカリーナ女王との謁見シーンなど要所要所だけであったが、小説を読んでいたこともあり、よく理解はできた。さすが映画では、エテカリーナ女王との謁見シーンなど、現地での撮影だけに当時のロシア皇帝の栄華は映像でしか表現はできない。  

かもめ食堂 平成17年 群よう子原作 監督は最近作エンデングノートの、荻上直子である。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人の女性がフィンランドの食堂でタンタンとした出来事を描いた。タンタンとした中にも、上品な笑いがあり、見慣れないフィンランドの長閑な海岸風景も、心を落ち着かせた。


「ワールド・オブ・ライズ」   「フロント・ページ」   「プレシャスタイム/9デイズ」

2012-12-10 17:16:29 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

ワールド・オブ・ライズ ◎ 2008年 米映画 リドリー・スコット監督 9.11事件後のイラクテロとCIAの戦い。現地CIA工作員がディカプリオで、本部から冷徹な指示を発する役がラッセル・クロウである。テロとの対決のためには容赦のない殺し、監視といったスパイの現場の話が、最初から容赦なく高い緊迫感で迫ってきた。イラク、アンマンの砂漠や街並みを撮影した映像もカメラワークも見応えで、特に爆破シーンなどCGか、本物のシーンなのかわからないほどの迫力である。

フロント・ページ ◎ 1974年ビリー・ワイルダーにとっては、晩年の監督作品である。  アメリカ・シカゴの1920年代、死刑前夜の新聞記者社会を舞台にしてドタバタの風刺コメディである。1920年代のシカゴは、暗黒時代で、黒人警官を殺した死刑囚の特ダネ争いをする記者クラブの面々。主人公のJ・レモンが記者魂をみせる。 

プレシャスタイム/9デイズ ○ 2002年米映画 アンソニー・ポプキンス主演  チェコ、プラハを舞台にアメリカ諜報機関CIAと、現地マフィアとの小型爆弾をめぐってのスパイ合戦である。 後半は、舞台がニューヨークにかわり、テロとの壮絶な戦いである。 


ハリウッド式恋のから騒ぎ   マイティー・ハート   理想の彼氏

2012-12-01 17:17:48 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

ハリウッド式恋のから騒ぎ 2008年 メグ・ライアンが、ハリウッドで、映画作りの中での恋を面白く可笑しく演じた。ただ、ドタバタのストーリーで笑えるほどのものではなかった。

マイティー・ハート 2007年 アメリカ映画。 アフガン戦争の報道記者が戦争直後に誘拐され首を斬られた事件で実際にあったらしい。アンジェリーナ・ジョリーは、殺された記者の奥さんとして登場し、事件解明に奔走する役柄である。ただ、事実に忠実に再現しよとしており、ストーリー性はなく、ノンフィクションでドキュメント映画を見ているようであった。それでも、アンジェリーナ・ジョリーの活躍ぶりや、現地パキスタンの不気味なテロの街の雰囲気がよかった。

理想の彼氏 2009年 アメリカ映画 セダ・ジョーンズ 離婚した子持ちの女性が、ベビーシッターを頼んだ若い男に徐々に惹かれていく、というストーリー。まじめで控えめなこの若者が感じがよく、せっかく愛し合うようになったのに年齢差を気にしていったん別れてしまう。もちろん最後はハッピーエンドだが、真摯な二人を素直に応援したくなるほど、ほのぼのとした気分にさせてくれた。


「仇討ち」・「決断の3時10分」・「パットン大戦車軍団」

2012-11-16 09:39:11 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

仇討ち 昭和39年 1964年、東映映画。 中村錦之介 田村高広 丹波哲郎 三田佳子 48年前の映画であるだけに、錦之介も丹波哲郎も亡くなっている。仇討ちは、明治の初め頃に禁止されていたそうであるが、この映画の批評をみてみると、『決闘が藩の禁制であったにも関わらず果し合いで相手を殺した男が仇討ちに合う悲劇を、陰惨に描いており、日本の社会派映画監督を代表する今井正の武士社会の残酷さを描いた時代劇の傑作。』である。たしかに、仇討ちしようとする武士が逆に殺されてしまう悲劇ではあるが、陰湿さはなく興味ある映画であった。

決断の3時10分 1957年 グレン・フォード 原題は“3:10 To Yuma” ジョン・ウェインや、リチャード・ウィドマークならわかるが、グレン・フォードは名前は聞いてはいたが、記憶にない俳優である。この映画は“仇討ち”よりもさらに7年も前の古い映画であるだけに、OK牧場の決闘などのように、激しい決闘シーンはなく、決闘に至るまでの心理を面白くさせた映画であった。

パットン大戦車軍団 1970年 ジョージ・スコット パットン将軍は実在の人で、そのパットン将軍の映画である。アメリカは、第2次世界大戦は、日本だけが相手でない。パットンは、北アフリカから始まってベルリンまでの、彼のたどった戦時中の経歴記録映画のようなものである。故に戦争における戦略や、戦場シーンよりもパットンの人物像を追いかけた。彼が兵士を殴ったとか暴言を吐いたとか、戦争が終わった後のベルリンでの祝勝会でソ連の将軍を侮辱するシーンなどが記憶に残り、今ひとつ戦争映画としての盛り上がりに欠けた感がした。