佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

便利さより健康を 除草剤よりつながりを

2019-03-26 00:42:25 | 政治

 
3月19日にカリフォルニア州地方裁判所の陪審は
除草剤「ラウンドアップ」を長年使用し
喉に悪性リンパ腫を患った男性が
モンサント側を相手取って訴えていた裁判で、
ラウンドアップががんを発生させた
「事実上の要因」だったとの評決を下しました。
連邦裁でラウンドアップの発がん性について
争われた裁判はこれが最初だそうです。
モンサント買収でバイエルが引き継いだ米関連訴訟は1万1200件で
今回の訴えと類似するケースは、9000以上あるそうです。
これから同様の訴えが増え、除草剤を使うことの危険性が
広く認識されることを望んでいますが、
日本ではほとんど報道されないどころか「安全です」と
大量に店頭に並んでいます。
海外では政府や地方自治体が禁止する国も増え
店頭販売を行わないことを決めた
流通業者が数多く存在します。
こういった世界の流れと逆行するように日本では
2017年12月厚労省はグリホサートの大幅緩和を行っています。
原発推進をやめないのと同様
国民の命や健康より大資本の側に立った
政策を進めているとしか思えません。

子どもがよく利用する公共施設で
グリホサート系の除草剤が撒かれているのが心配だ
という声を聞いたことから公共エリアでの
使用禁止を求める請願を宇治市に提出しました。
その中で議論となったのは
町内会などが管理している多くの公園で
使用を禁止できるかということでした。
高齢化が進み、草刈り作業が
たいへんとなっている現状はわかります。
でも「住民の健康を守る」ためにどうしよう
というところから話し合いがはじまりませんか。
①住民が一緒に作業する 
②ボランティアの草刈りチームをつくる 
③福祉作業所などに仕事として依頼するなど、
除草剤を使わないことが新しいつながりをつくる
チャンスとなるかもしれません。

少し長くなりますが提出した請願書も
載せておきます。読んでください。

―――――――――――――
「グリホサートを主成分とする除草剤の公共エリアでの使用禁止を求める」請願書

【請願の趣旨】
 健康被害を起こす危険性があることを理由に、
グリホサートを主成分とする除草剤の公共エリアでの使用を禁止することを求めます。

【請願の理由】
 グリホサートを主成分とする除草剤は、アメリカのモンサント社が開発した
「ラウンドアップ」という商品が有名であり、特許期限が切れたことから
ジェネリック商品としても多数出回っています。
クリホサートは分解されにくい化合物であり
世界保健機構(WHO)の管轄である国際がん研究機構は2015年に
「人に対しておそらく発がん性がある」との判断を示しました。
発がん性以外にも胃腸障害、糖尿病、うつ、自閉症、肥満、
アルツハイマー病などの関連、生殖機能に影響を与える可能性も指摘されています。
 昨年8月、学校の校庭整備の仕事で使用していた「ラウンドアップ」が原因で
悪性リンパ腫を発症したと主張する男性に対し
サンフランシスコ地方裁判所はモンサントに
危険性を告知しなかったことで有罪を言い渡し、
約320億円の損害賠償金の支払いを命じました。
海外では具体的な規制に動いている国が多くあり
政府や地方自治体による販売・使用や公共エリアでの使用禁止、
店頭販売しないと決めた流通業者により
個人向けの販売中止などがすすめられています。
 日本でも名古屋市が平成4年から公園などの公共施設では
除草剤の使用を原則禁止しているほか
福岡県宇美町でも、行政でのグリホサートの使用をやめています。
宇治市でも国の基準に依らず市民の健康を守るという観点で
特に子どもへの影響が懸念される公園、小・中学校、保育園等、
公共施設でのグリホサートの使用禁止を求め、以下の項目を請願いたします。

【請願項目】
 グリホサートを主成分とする除草剤の公的エリアでの使用を禁止してください



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