佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

「移動図書館」ならぬ「移動市役所」が必要

2014-11-01 10:53:50 | まちのこと
毎年この時期、「宇治十帖スタンプラリー」を楽しむ
大勢の人が宇治のまちを歩いています。

スタンプラリーは歩いて回りますが
わたしは先日、車で宇治市内を走り回りました。
地図を片手に、いち日回って感じたのは、
宇治は広い。そしてやたらと坂が多いということです。

「車がなかったら、どうやって駅まで行くんだろう」
「日々の買い物は、どうしているんだろう」
と思うような山の上の住宅地。
バス路線がなくなって
「市役所や福祉会館にどうやって行くんだろう」
と思うような地域。

宇治市内には14の鉄道駅がありますが
市内の移動がすごく不便です。
以前、地域アンケートに
「京都駅には行けるが文化センターに行けない」という
記述があったのを思い出しました。

市役所、生涯学習センター、福祉会館などが
固まって建っているので便利な反面、
交通の便が悪い地域の人にとっては
用事があってもなかなか行けないのが現状です。

東京都小平市では、「動く市役所」として
出張所から遠い地域の住民の利便を図るために、
毎日、市内5か所の公民館や地域センターを巡回して、
市役所の窓口業務を行っています。

千葉県勝浦市でも、「移動市役所」が
時間帯を決めて3か所ほどを毎日巡回してます。

佐賀県武雄市の「動く市役所」は、
外出が難しい高齢の方や障がいがある人の自宅へ
職員が住民票などを届ける宅配サービスです。
配達時間を子どもたちの下校時に合わせ
防犯パトロールの役割もしています。

よその市が実施しているのなら
宇治市にもできるはずです。
「役所の窓口に来てください」ではなく、
職員が地域に出向くフットワークの軽い行政へと
変えていく必要があるのではないでしょうか。