月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

二宮熱演

2012-08-26 18:05:14 | 日記
24時間テレビのドキュメンタリードラマ「車いすで僕は空を飛ぶ」で主人公長谷川さんを演じた嵐の二宮君。

改めて演技派だなあと感心しました。
車椅子生活を余儀なくされた若者といえばたいてい交通事故かなと思っていたが、なんとチンピラとのいざこざで逃げ場を失いビルから飛び降りたというから仰天である。

事故前のこの主人公は、男運の悪い母親に反発しながら非行に走り、目標もなく生きてきた。

母親役は薬師丸ひろ子で、母子は互いを思いやりながらも伝える事が下手でぎくしゃくしてきた。
薬師丸ひろ子はなんとも愁いある役柄が似合う。

障害だけでなく、家庭不和と貧困という生きづらさを抱えているこのドキュメンタリーに何度も瞼が熱くなった。

主人公は、入院中の出会いに勇気づけられ、いまある自分を受け入れ、
カウンセラーへの道を目指す。

投げやりな自分の道を拓いてくれた心理カウンセラー、悲しみの過去を持つ売店の女性。幼くしてガンを患いそれでも明るさを失わなかった少年、同じく車椅子生活となり就労したものの、後遺症から退職に追い込まれ命を絶った友人。彼らからの影響は主人公に大きな気づき、そして力を与えた。

24時間テレビも、はや35回を迎えたらしい。

初回放送の1978年当時は、やっとボランティアという言葉が浸透してきた頃で、高齢化社会を懸念していながら、寝たきりのお年寄りは家族が介護しながら在宅というのがほとんどだったと思う。

1981年の国際障害者年を迎える前にマスコミをあげてのチャリティーへと乗り出した日テレの取り組みは先駆的だったと思う。

24時間かけて全国で頑張る障害者を中継で特集し交流。ノーマライゼーションの視点で視聴者にも訴えかけている。

これほど長く続けているとどうしてもマンネリしてくるが、毎年夏の終わりのこの特番に、ついチャンネルを合わせてしまうから不思議だね。