
●「姿なき挑戦者」昭和42年10月1日放映 クール星人登場
制作第5話 放映第1話 脚本:金城哲夫 監督:円谷一
出演者が特撮作品の収録に慣れてきたところで、いよいよ放映第1話の制作です。
地球防衛軍の長官・参謀の顔見世から、ウルトラ警備隊隊員の紹介が冒頭に盛り込まれています。ヤナガワ参謀役の平田昭彦さんは、シリーズを通してこのシーンのみのご出演なのが残念です。
アンヌ隊員を紹介するナレーションは、遊び心満天です。
開巻すぐの人間消失のシーンは、緊迫感たっぷりです。目の前で人間が消えるという衝撃的な事件を目撃した警察官役の驚きようは、このシーンを大変盛り上げています。
モロボシ・ダンの初登場シーンは、「ご覧の通りの風来坊ですよ。名前? そう、『モロボシ・ダン』とでもしておきましょう。」という名セリフが印象深いです。森次さんの若々しい演技と、眩しいくらいの陽光の中でのロケ撮影が、新しいヒーローの登場を実感させてくれます。
ウルトラ警備隊作戦室のモニターに、初めて侵略者であるクール星人の姿が映りますが、昆虫のような容姿のクール星人に「地球人なんて昆虫のようなものだ。」と言わせるところが鍵です。
京浜工業地帯が攻撃されている映像がモニターに映されますが、恐怖に逃げ惑う人々の描写が無いので、あまり緊迫感を感じません。ミニチュアが置かれただだっ広いステージで花火が火を噴いているようにしかみえないのが残念です。しかも、このシーンが長い‥‥。おそらく、カットされたシーンの代わりに他のシーンを少しだけ長くする必要が生じ、この工業地帯襲撃のシーンが選ばれたのでしょう。
アンヌの「ダン。あなたの地球がピンチなのよ。」というセリフは、私はずっと「アンヌがダンを地球人だと思っていることを強調している」セリフだと思っていました。それでも意味は通ると思います。しかし実際には、このシーンの前にメディカルセンターでの
アンヌ:傷まで負って戦ってくれたお礼に、何かプレゼントがしたいわ。あなたが一番好きなものはなぁに?
ダン:地球!
アンヌ:地球?
ダン:そうです。ボクが戦ったのはウルトラ警備隊のためだけではない。この美しい地球のためだ。
アンヌ:さすがは風来坊さんね。スケールがあっていいわ。お望み通り、青く美しいこの地球を心をこめてあなたに差し上げるわ。
というシーンから「あなたの地球」というセリフが続いているのです。放映時間に収める都合で編集でカットされたために、「あなたの地球」というセリフだけが残ってしまったものなのです。ダンがメフィラス星人の変身した姿でなくて良かった!(^o^)
ダンは「特殊噴霧装置」の製作などの提案をしてクール星人撃退の策を地球防衛軍に教示しますが、子どもから見ても「なぜキミが『科学班の強力があればすぐ』などということがわかるのか?」という疑問がありました。そしてただの「風来坊」を特別隊員としてホーク1号に搭乗させる長官の対応にも疑問が残ります。
第1話ですから、「主人公と防衛組織の出会いと関わり」を描かなければならないのでしょうが、詰めが甘く、違和感が残るストーリーかも‥‥^^;
ダンはウルトラアイを失くしたわけでもなく、なぜウィンダムを呼び出したのでしょう。「カプセル怪獣を見せる」という初期話数での方針が影響したものと思われますが、この展開でカプセル怪獣を登場させるのは無理があると感じます。この点も詰めが甘いです。
最後は等身大のセブンがクール星人の円盤内に侵入し、誘拐された人々を救いますが、この円盤内でのクール星人があまりに弱いのに驚きました。『ウルトラマン』でのザラブ星人やメフィラス星人の手強さを知っていただけに、『セブン』では「知的でありながら体力的には優れていない宇宙人」が登場することに目からウロコが落ちる思いでした。
●クール星人

シラミをモチーフにデザインされたそうです。本文中にも書いた通り、この容姿の宇宙人に「地球人なんて、我々から見たら昆虫のような存在だ。」と言わせることに意義があるデザインです。
『セブン』には操演による宇宙人が何体か登場しますが、人間のフォルムに縛られない、自由な発想が可能になったデザインだと実感できます。
機械を操作し、誘拐した人々を閉じ込めるシーンなどがあったら、もっと存在感があったかもしれません。
円盤内で姿を現した瞬間にアイスラッガーで頭部を切断されました。
●ウィンダム

第2の(放映順では最初の)カプセル怪獣です。フクロウをモチーフとしてデザインされたそうです。
頭部の造型には電器部品が使われています。そのために破損しやすいか、危険といった問題があったのか、怪獣との肉弾戦の描写はありませんでした。
メタリックな外観がロボットを思わせますが、怪獣図鑑などでは「メタル星出身」のれっきとした生物なのだそうです。しかし、後に登場するエピソードでは「頭部の電子頭脳」というダンのセリフがあるので、やはりロボットのようです。
見過ごしがちですが、カプセル怪獣の登場の仕方は怪獣ごとに異なります。
制作第5話 放映第1話 脚本:金城哲夫 監督:円谷一
出演者が特撮作品の収録に慣れてきたところで、いよいよ放映第1話の制作です。
地球防衛軍の長官・参謀の顔見世から、ウルトラ警備隊隊員の紹介が冒頭に盛り込まれています。ヤナガワ参謀役の平田昭彦さんは、シリーズを通してこのシーンのみのご出演なのが残念です。
アンヌ隊員を紹介するナレーションは、遊び心満天です。
開巻すぐの人間消失のシーンは、緊迫感たっぷりです。目の前で人間が消えるという衝撃的な事件を目撃した警察官役の驚きようは、このシーンを大変盛り上げています。
モロボシ・ダンの初登場シーンは、「ご覧の通りの風来坊ですよ。名前? そう、『モロボシ・ダン』とでもしておきましょう。」という名セリフが印象深いです。森次さんの若々しい演技と、眩しいくらいの陽光の中でのロケ撮影が、新しいヒーローの登場を実感させてくれます。
ウルトラ警備隊作戦室のモニターに、初めて侵略者であるクール星人の姿が映りますが、昆虫のような容姿のクール星人に「地球人なんて昆虫のようなものだ。」と言わせるところが鍵です。
京浜工業地帯が攻撃されている映像がモニターに映されますが、恐怖に逃げ惑う人々の描写が無いので、あまり緊迫感を感じません。ミニチュアが置かれただだっ広いステージで花火が火を噴いているようにしかみえないのが残念です。しかも、このシーンが長い‥‥。おそらく、カットされたシーンの代わりに他のシーンを少しだけ長くする必要が生じ、この工業地帯襲撃のシーンが選ばれたのでしょう。
アンヌの「ダン。あなたの地球がピンチなのよ。」というセリフは、私はずっと「アンヌがダンを地球人だと思っていることを強調している」セリフだと思っていました。それでも意味は通ると思います。しかし実際には、このシーンの前にメディカルセンターでの
アンヌ:傷まで負って戦ってくれたお礼に、何かプレゼントがしたいわ。あなたが一番好きなものはなぁに?
ダン:地球!
アンヌ:地球?
ダン:そうです。ボクが戦ったのはウルトラ警備隊のためだけではない。この美しい地球のためだ。
アンヌ:さすがは風来坊さんね。スケールがあっていいわ。お望み通り、青く美しいこの地球を心をこめてあなたに差し上げるわ。
というシーンから「あなたの地球」というセリフが続いているのです。放映時間に収める都合で編集でカットされたために、「あなたの地球」というセリフだけが残ってしまったものなのです。ダンがメフィラス星人の変身した姿でなくて良かった!(^o^)
ダンは「特殊噴霧装置」の製作などの提案をしてクール星人撃退の策を地球防衛軍に教示しますが、子どもから見ても「なぜキミが『科学班の強力があればすぐ』などということがわかるのか?」という疑問がありました。そしてただの「風来坊」を特別隊員としてホーク1号に搭乗させる長官の対応にも疑問が残ります。
第1話ですから、「主人公と防衛組織の出会いと関わり」を描かなければならないのでしょうが、詰めが甘く、違和感が残るストーリーかも‥‥^^;
ダンはウルトラアイを失くしたわけでもなく、なぜウィンダムを呼び出したのでしょう。「カプセル怪獣を見せる」という初期話数での方針が影響したものと思われますが、この展開でカプセル怪獣を登場させるのは無理があると感じます。この点も詰めが甘いです。
最後は等身大のセブンがクール星人の円盤内に侵入し、誘拐された人々を救いますが、この円盤内でのクール星人があまりに弱いのに驚きました。『ウルトラマン』でのザラブ星人やメフィラス星人の手強さを知っていただけに、『セブン』では「知的でありながら体力的には優れていない宇宙人」が登場することに目からウロコが落ちる思いでした。
●クール星人

シラミをモチーフにデザインされたそうです。本文中にも書いた通り、この容姿の宇宙人に「地球人なんて、我々から見たら昆虫のような存在だ。」と言わせることに意義があるデザインです。
『セブン』には操演による宇宙人が何体か登場しますが、人間のフォルムに縛られない、自由な発想が可能になったデザインだと実感できます。
機械を操作し、誘拐した人々を閉じ込めるシーンなどがあったら、もっと存在感があったかもしれません。
円盤内で姿を現した瞬間にアイスラッガーで頭部を切断されました。
●ウィンダム

第2の(放映順では最初の)カプセル怪獣です。フクロウをモチーフとしてデザインされたそうです。
頭部の造型には電器部品が使われています。そのために破損しやすいか、危険といった問題があったのか、怪獣との肉弾戦の描写はありませんでした。
メタリックな外観がロボットを思わせますが、怪獣図鑑などでは「メタル星出身」のれっきとした生物なのだそうです。しかし、後に登場するエピソードでは「頭部の電子頭脳」というダンのセリフがあるので、やはりロボットのようです。
見過ごしがちですが、カプセル怪獣の登場の仕方は怪獣ごとに異なります。
ダンが特別隊員の待遇が得られるのなら、占い師の安井にだってその資格はあったでしょう。
2人がちょっと違うのは、ダンの言った通りにクール星人はモニターに姿を現しましたが、シャドー星人はいつまでも姿を見せなかったことです。そして、安井はまだ起こっていない未来のことを言っていたからですネ。
まぁ、民間人でありながら2人とも基地内に入り、ウルトラ警備隊を動かしたという点では似た者同士ですが。宇宙人の侵略計画を未然に防ぐのに功績があったということで、ダンは正式に隊員にスカウトされたのですかネ。
こともあろうに!
モロボシダンは無免許で車のハンドル握ってました!!♪
最初はダンはポインターの見習い運転手でスタートするハズだったのに・・
肝心の森次氏が車の免許持ってなかったから
いきなり正隊員になってスタートです。
「気をつけろ
ダンは免許を
持ってない♪」
575調で纏めてみました
免許持ってないなら 通信隊員の見習いあたりからスタートすんのがあたりまえなのに
満田カントクもいいかげんなんだから・・・・
青木隊員あたりに嫉妬されるのもトーゼンですな
「ホントはウルトラ警備隊の欠員が2名できるところでした!」