いよいよ第2クールに突入しました。第2クールは「ガマクジラ」「ガヴァドン」「バルタン星人2代目」「ブルトン」という新造怪獣で、賑やかにスタートしました。番組自体が「ノッている」という雰囲気が感じられます。
『ウルトラマン』は正統派怪獣大暴れパニック、怪奇ミステリー、コメディ、シリアス、イマジネーション豊かなSF路線、と様々な味のストーリーが上手くローテーションされ、かつてないバラエティ豊かなアンソロジーになっていると思います。それは、企画文芸室長としての金城哲夫さんのシリーズ構成の手腕によるものだったのでしょう。
第2クールは「Bタイプ ウルトラマン」が登場したことがエポックですネ。しかし、四足歩行怪獣好きの私としては、放映第14話・第15話に連続して四足歩行怪獣が登場したことに注目しています。
これまで発行されてきた書籍での記述では触れられているのを読んだことがないのですが、どうも金城氏は、脚本と怪獣デザインのバランスに気を遣っていたのではないかと推測されます。この第2クール以前で放映順に四足歩行怪獣の登場を見ると、
ネロンガ(第3話)
ゲスラ(第6話)
ガボラ(第9話)
ドドンゴ(第12話)
(マグラーは‥‥、脇役扱いということで(^^ゞ)
というように3話に1回になっています。「ゲスラ」が純然たる四足歩行怪獣かどうかは不明ですが、劇中に登場したゲスラの絵は四足歩行であるように見えました。また、「ネロンガ」と「ガボラ」(どちらも「バラゴン」からの改造怪獣)は四足歩行とも二足歩行とも考えられますが、ウルトラマンとの格闘には直立姿勢の方が組みやすかったというように考えられ、劇中で四足歩行のシーンがあるので四足歩行怪獣と位置づけてみます。
こうして見ると、特に第1クールは制作順と放映順とで大きく異なり、様々なバリエーションのストーリー、そして怪獣が意図的に配置されているようです。
そして
ガマクジラ(第14話)
ガヴァドン(第15話)
と連続して登場し、その後は
ケムラー(第21話)
まで間が空いてしまいます。「ガマクジラ」、「ガヴァドン」の登場する話数がそれぞれ第15話・第18話だとすると、「3話に1回」のローテーションが守られていたことになるのですが‥‥。
「怪獣殿下」の前後編があるために、話数に狂いが生じてしまいますが、
グビラ(第24話)
ゴルドン(第29話)
ザンボラー(第32話)
と、その後もほぼ「3話に1回」ローテーションは守られ、
スカイドン(第34話)
が1話分前倒しイレギュラーとなって、あとは、最終話までは脇役の「サイゴ」だけの登場です。
このブログでは作品の話数は制作順で述べてきましたが、以上は『ウルトラマン』の「放映での番組構成に関する考察」ですので、制作順ではなく放映順です。
このように見てくると、文芸室長金城氏が登場怪獣のデザインバリエーションまでも、意図的に構成していたと感じられると思うのですが、いかがでしょうか?
第14話と第15話に連続して四足歩行怪獣が登場したのには、もしかしたら何か事情があったのかもしれませんネ。イレギュラーが実相寺監督のエピソードばかりだということに、何か理由がありそうです。第34話と第35話の放映順が入れ替わることができなかったということも、「シーボーズ」の特撮シーンのリテイクがあったと聞いていますし‥‥。
再びお断りしておきますが、この辺りに関する書籍の記述は見たことがありませんので、これは私の勝手な推測です。
『ウルトラマン』は正統派怪獣大暴れパニック、怪奇ミステリー、コメディ、シリアス、イマジネーション豊かなSF路線、と様々な味のストーリーが上手くローテーションされ、かつてないバラエティ豊かなアンソロジーになっていると思います。それは、企画文芸室長としての金城哲夫さんのシリーズ構成の手腕によるものだったのでしょう。
第2クールは「Bタイプ ウルトラマン」が登場したことがエポックですネ。しかし、四足歩行怪獣好きの私としては、放映第14話・第15話に連続して四足歩行怪獣が登場したことに注目しています。
これまで発行されてきた書籍での記述では触れられているのを読んだことがないのですが、どうも金城氏は、脚本と怪獣デザインのバランスに気を遣っていたのではないかと推測されます。この第2クール以前で放映順に四足歩行怪獣の登場を見ると、
ネロンガ(第3話)
ゲスラ(第6話)
ガボラ(第9話)
ドドンゴ(第12話)
(マグラーは‥‥、脇役扱いということで(^^ゞ)
というように3話に1回になっています。「ゲスラ」が純然たる四足歩行怪獣かどうかは不明ですが、劇中に登場したゲスラの絵は四足歩行であるように見えました。また、「ネロンガ」と「ガボラ」(どちらも「バラゴン」からの改造怪獣)は四足歩行とも二足歩行とも考えられますが、ウルトラマンとの格闘には直立姿勢の方が組みやすかったというように考えられ、劇中で四足歩行のシーンがあるので四足歩行怪獣と位置づけてみます。
こうして見ると、特に第1クールは制作順と放映順とで大きく異なり、様々なバリエーションのストーリー、そして怪獣が意図的に配置されているようです。
そして
ガマクジラ(第14話)
ガヴァドン(第15話)
と連続して登場し、その後は
ケムラー(第21話)
まで間が空いてしまいます。「ガマクジラ」、「ガヴァドン」の登場する話数がそれぞれ第15話・第18話だとすると、「3話に1回」のローテーションが守られていたことになるのですが‥‥。
「怪獣殿下」の前後編があるために、話数に狂いが生じてしまいますが、
グビラ(第24話)
ゴルドン(第29話)
ザンボラー(第32話)
と、その後もほぼ「3話に1回」ローテーションは守られ、
スカイドン(第34話)
が1話分前倒しイレギュラーとなって、あとは、最終話までは脇役の「サイゴ」だけの登場です。
このブログでは作品の話数は制作順で述べてきましたが、以上は『ウルトラマン』の「放映での番組構成に関する考察」ですので、制作順ではなく放映順です。
このように見てくると、文芸室長金城氏が登場怪獣のデザインバリエーションまでも、意図的に構成していたと感じられると思うのですが、いかがでしょうか?
第14話と第15話に連続して四足歩行怪獣が登場したのには、もしかしたら何か事情があったのかもしれませんネ。イレギュラーが実相寺監督のエピソードばかりだということに、何か理由がありそうです。第34話と第35話の放映順が入れ替わることができなかったということも、「シーボーズ」の特撮シーンのリテイクがあったと聞いていますし‥‥。
再びお断りしておきますが、この辺りに関する書籍の記述は見たことがありませんので、これは私の勝手な推測です。
初代ウルトラマンは何度観ても飽きない魅力がありますね。
私は個人的にBタイプウルトラマンがデザイン上好きでした。
精悍な感じでお気に入りです。
ザラブ星人のときもBタイプでしたよね。
ガマクジラと闘うAタイプの写真をある本で見たことがあります。
結局その映像はオミットされたそうですが。
>第14話と第15話に連続して四足歩行怪獣が登場したのには、もしかしたら何か事情があったのかもしれませんネ。
僕もそう思います。
何らかの理由があって、四足歩行怪獣の連続登場かと推察してます。
で、いろいろな本を見てみましたが結局ハッキリしたことは分かりませんでした。
Bタイプは「通」に人気がありますネ。私は露出の多さで刷り込まれ、Cタイプが好きです。
先日の市川大河さんのブログで知ったのですが、「ガヴァドンB」の脚が「骨っぽい」のは、「ミイラ怪獣」としてデザインされた名残だとか。(知らなかったぁ!) つまり「ドドンゴ」になるハズだったデザインのようです。(名前は別のものになりますが)
ということは、「ガヴァドン」か「ガマクジラ」のどちらかは二足歩行怪獣のエピソードになるハズだったのが、両方とも四足歩行の怪獣になってしまったというのが有力だと睨んでいます。
おそらく「ドドンゴのNGデザインを活かす」ということと、「真珠を食べる醜い怪獣」という脚本から、両方とも四足怪獣になってしまったのではないでしょうか。特に前者は、ウルトラ初参加の実相寺監督のエピソードに、NGデザインが押し付けられたのでは‥‥。
>tirusoniaさん
四足歩行怪獣とウルトラ戦士の戦闘シーンは、時々無理が感じられますネ。ウルトラマンのバストアップの画角を狙うと怪獣がフレームアウトしてしまうし、怪獣とウルトラマンを同時に「引き」で狙うと両者が小さくなってしまうし‥‥。
『セブン』でも「リッガー」や「ガブラ」などの魅力的な四足歩行怪獣(「ギラドラス」「アンノン」も?)が登場しましたし、『帰りマン』でも「キングザウルス三世」や「ステゴン」「キングストロン」「エレドータス」などがいました。四足歩行怪獣は魅力的ですネ。