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●「恐怖コブラ男」昭和46年5月29日放映 コブラ男登場
制作第9話 放映第9話 脚本:山崎久 監督:山田稔
この第9話と第10話の撮影中に藤岡弘さんがケガをされ、2号ライダーを登場させることになってしまいました。このことについては、第14話の時に述べます。
藤岡さんがケガのためにアフレコができず、このエピソードでの本郷の声は納屋六郎さんがあてています。六郎さんは「ショッカー首領」の声の納屋悟朗さんの実弟です。
冒頭では、コブラ男の特殊能力について、珍しく科学的な説明がなされています。美術の高橋章氏による設計図が印象的です。高橋氏はショッカーが使う文字までデザインされています。
ショッカーの改造人間の特殊能力では、この「溶解」の描写が秀逸ですネ。泡を使ったシーンをウマく重ねて表現されていると思います。この時の効果音も印象的です。
ライダー側の効果音としては「変身」と「ジャンプ」、「バイクの走行と停止」、そして「パンチ」や「キック」の音が使われますが、ショッカー側では「アジト内部音」「アジトのドアの開閉音」「首領が喋りだす時の音」「怪人が出現する音」、そして「各怪人の特殊能力」を表現する音など、かなりバラエティに富んでいます。また、戦闘シーンの効果音では、「ナイフを取り出したり切りつけたりする音」「鞭や棒などを振り回す音」「鞭がピンと張った時の音」など、すぐに思い浮かべられる印象的な音がたくさんあります。
これらの効果音は、『仮面ライダー』以後の『バロム1』『ロボット刑事』などの東映特撮ヒーロー作品でもお馴染みになっていますが、『仮面ライダー』のイメージがどうしても感じられてしまうほど、それらは印象的な音であったと思います。
「金保管所」のロケ地は「長沢浄水場」ですが、印象的な柱の見える正面ではなく、西側の門付近が使われています。「大蔵省」という名称が懐かしいです。
武彦くん役の子役は石井政幸さん。石井さんは第62話や第78話にも登場し、斉藤浩子さんや高野浩幸さんと並ぶ『仮面ライダー』を代表するゲスト子役です。
色水と紙と扇風機を使った「金庫の溶解シーン」の特撮は、なかなかリアルに仕上がっていると思います。こういう本編での特撮は、東映もなかなか高いクォリティです。
よく突っ込まれるシーンですが、犬に吠えられたくらいで逃げ出すようでは、コブラ男は仮面ライダーには勝てないと思います。
そして、タンスの中から現れるのも‥‥^^; まぁ、『ウルトラマン』でもケロニアがタンスから現れるという前例がありましたが。今見るとマヌケなのですが、幼かった当時には、タンスというのが何だか怖いというトラウマを作ってくれました。
タンスから登場のシーンでは、またまた例の出典不明の劇伴が流れています。ずっとベースが同じ音を八分音符で刻むこの楽曲の出典が、早く判明されて欲しい!(流用されるということは菊池俊輔氏の作品なのでしょうが、なんとなく山下毅雄さんの作風に似ているように感じられます。)
最初のバトルフィールドは「お化けマンション」です。そして次のシーンでは「猿島」。「金保管所」に見立てた「長沢浄水場」も含めて、特撮ヒーロー番組での超有名ロケ地がふんだんに盛り込まれたエピソードですネ。
「猿島」は横須賀沖にある無人島で、海軍から陸軍へ、そして再び海軍の軍事施設として利用されてきました。終戦後は海水浴場などが作られましたが、平成5年に渡航が禁止されました。しかし平成7年から渡航が再開され、散策路の整備も行われました。現在の猿島は、この第9話で見られるような石畳を直接歩くことはできず、板で整備された散策路を歩くようになっています。ライダーがコブラ男と最終決戦をする展望台(ゲルショッカーの結団式も同じ場所で行われました)は、現在もあります。
今回はサイクロン号に乗って疾走するシーンが多いです。しかし、サイクロン号がかなり小さく見えます‥‥。藤岡弘さんは猿島のロケの前にケガをされたそうなので、ライダー役の方が別人の所為でしょうか。
第1話以来、本郷が再び手術台に。体はライダーのままというのも同じです。
そして本郷のピンチに藤兵衛が登場! この時の劇伴も聞いたことがないものです。初期にはかなりの数の流用曲があったようです。
戦闘員たちの声は、今回もエコーの効いた「アーッ」という声です。
今回から火薬が使われるようになりました。本郷が乗せられている手術台やアジトの爆破、そして戦闘員がやられる度の爆発など、これでもかというようにふんだんに使われています。もちろんコブラ男も、ショッカー怪人初の爆死を遂げます‥‥って、爆発してしまったら、次のエピソードで蘇るのが大変だと思うのですが‥‥^^; よりによって、蘇る予定の怪人を爆死させてしまいました。
サイクロン号に乗って去るライダーを追いかけて武彦少年が転んでしまいますが、あれは本気で転んだのでしょう。小林昭二さんも慌てて駆け寄ります。痛そうにしていながら演技を続ける根性に脱帽です。
犬の墓参りをする武彦少年と藤兵衛とルリ子。「ライダーに会いたかった」とダダをこねる武彦に、「ライダーに会わせてあげる」という軽はずみな約束をするルリ子。「嘘ついたら、針千本だからね」という武彦ですが、彼はこの後「ハリネズラス」や「ウニドグマ」といった、「針系」の怪人に追い掛け回される運命を辿ります^^;(←それは別人‥‥。)
●コブラ男(岡田勝、佐野房信 声:水島晋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/aa/3941edd0f34e130684b9ac3333ad3aea.jpg)
単なる「ヘビ」ではなく、猛毒を持った「コブラ」をモチーフにしているところが、強い怪人のイメージを湧かせてくれます。
コブラが広げる首の部分を頭部にし、喉の部分を顔にするデザインの発想が秀逸です。
右手にヘビの頭部が付いていますが、片手が「モチーフの生物の特徴的なパーツ」になっている怪人は、2号期に続出します。(この時点ではかまきり男のカマだけ。)そのヘビの右腕は伸縮自在ですが、ライダーにはチョップをされてその度に痛がっています。
「ライダーキック」に倒されました。
制作第9話 放映第9話 脚本:山崎久 監督:山田稔
この第9話と第10話の撮影中に藤岡弘さんがケガをされ、2号ライダーを登場させることになってしまいました。このことについては、第14話の時に述べます。
藤岡さんがケガのためにアフレコができず、このエピソードでの本郷の声は納屋六郎さんがあてています。六郎さんは「ショッカー首領」の声の納屋悟朗さんの実弟です。
冒頭では、コブラ男の特殊能力について、珍しく科学的な説明がなされています。美術の高橋章氏による設計図が印象的です。高橋氏はショッカーが使う文字までデザインされています。
ショッカーの改造人間の特殊能力では、この「溶解」の描写が秀逸ですネ。泡を使ったシーンをウマく重ねて表現されていると思います。この時の効果音も印象的です。
ライダー側の効果音としては「変身」と「ジャンプ」、「バイクの走行と停止」、そして「パンチ」や「キック」の音が使われますが、ショッカー側では「アジト内部音」「アジトのドアの開閉音」「首領が喋りだす時の音」「怪人が出現する音」、そして「各怪人の特殊能力」を表現する音など、かなりバラエティに富んでいます。また、戦闘シーンの効果音では、「ナイフを取り出したり切りつけたりする音」「鞭や棒などを振り回す音」「鞭がピンと張った時の音」など、すぐに思い浮かべられる印象的な音がたくさんあります。
これらの効果音は、『仮面ライダー』以後の『バロム1』『ロボット刑事』などの東映特撮ヒーロー作品でもお馴染みになっていますが、『仮面ライダー』のイメージがどうしても感じられてしまうほど、それらは印象的な音であったと思います。
「金保管所」のロケ地は「長沢浄水場」ですが、印象的な柱の見える正面ではなく、西側の門付近が使われています。「大蔵省」という名称が懐かしいです。
武彦くん役の子役は石井政幸さん。石井さんは第62話や第78話にも登場し、斉藤浩子さんや高野浩幸さんと並ぶ『仮面ライダー』を代表するゲスト子役です。
色水と紙と扇風機を使った「金庫の溶解シーン」の特撮は、なかなかリアルに仕上がっていると思います。こういう本編での特撮は、東映もなかなか高いクォリティです。
よく突っ込まれるシーンですが、犬に吠えられたくらいで逃げ出すようでは、コブラ男は仮面ライダーには勝てないと思います。
そして、タンスの中から現れるのも‥‥^^; まぁ、『ウルトラマン』でもケロニアがタンスから現れるという前例がありましたが。今見るとマヌケなのですが、幼かった当時には、タンスというのが何だか怖いというトラウマを作ってくれました。
タンスから登場のシーンでは、またまた例の出典不明の劇伴が流れています。ずっとベースが同じ音を八分音符で刻むこの楽曲の出典が、早く判明されて欲しい!(流用されるということは菊池俊輔氏の作品なのでしょうが、なんとなく山下毅雄さんの作風に似ているように感じられます。)
最初のバトルフィールドは「お化けマンション」です。そして次のシーンでは「猿島」。「金保管所」に見立てた「長沢浄水場」も含めて、特撮ヒーロー番組での超有名ロケ地がふんだんに盛り込まれたエピソードですネ。
「猿島」は横須賀沖にある無人島で、海軍から陸軍へ、そして再び海軍の軍事施設として利用されてきました。終戦後は海水浴場などが作られましたが、平成5年に渡航が禁止されました。しかし平成7年から渡航が再開され、散策路の整備も行われました。現在の猿島は、この第9話で見られるような石畳を直接歩くことはできず、板で整備された散策路を歩くようになっています。ライダーがコブラ男と最終決戦をする展望台(ゲルショッカーの結団式も同じ場所で行われました)は、現在もあります。
今回はサイクロン号に乗って疾走するシーンが多いです。しかし、サイクロン号がかなり小さく見えます‥‥。藤岡弘さんは猿島のロケの前にケガをされたそうなので、ライダー役の方が別人の所為でしょうか。
第1話以来、本郷が再び手術台に。体はライダーのままというのも同じです。
そして本郷のピンチに藤兵衛が登場! この時の劇伴も聞いたことがないものです。初期にはかなりの数の流用曲があったようです。
戦闘員たちの声は、今回もエコーの効いた「アーッ」という声です。
今回から火薬が使われるようになりました。本郷が乗せられている手術台やアジトの爆破、そして戦闘員がやられる度の爆発など、これでもかというようにふんだんに使われています。もちろんコブラ男も、ショッカー怪人初の爆死を遂げます‥‥って、爆発してしまったら、次のエピソードで蘇るのが大変だと思うのですが‥‥^^; よりによって、蘇る予定の怪人を爆死させてしまいました。
サイクロン号に乗って去るライダーを追いかけて武彦少年が転んでしまいますが、あれは本気で転んだのでしょう。小林昭二さんも慌てて駆け寄ります。痛そうにしていながら演技を続ける根性に脱帽です。
犬の墓参りをする武彦少年と藤兵衛とルリ子。「ライダーに会いたかった」とダダをこねる武彦に、「ライダーに会わせてあげる」という軽はずみな約束をするルリ子。「嘘ついたら、針千本だからね」という武彦ですが、彼はこの後「ハリネズラス」や「ウニドグマ」といった、「針系」の怪人に追い掛け回される運命を辿ります^^;(←それは別人‥‥。)
●コブラ男(岡田勝、佐野房信 声:水島晋)
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単なる「ヘビ」ではなく、猛毒を持った「コブラ」をモチーフにしているところが、強い怪人のイメージを湧かせてくれます。
コブラが広げる首の部分を頭部にし、喉の部分を顔にするデザインの発想が秀逸です。
右手にヘビの頭部が付いていますが、片手が「モチーフの生物の特徴的なパーツ」になっている怪人は、2号期に続出します。(この時点ではかまきり男のカマだけ。)そのヘビの右腕は伸縮自在ですが、ライダーにはチョップをされてその度に痛がっています。
「ライダーキック」に倒されました。
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