
「やつらの足音のバラード」は、もちろん昭和49年10月5日に放映が始まった『はじめ人間ギャートルズ』のED主題歌です。歌っている「ちの はじめ」さんは、若子内悦郎さんの変名です。
言わずと知れた、アニメのEDソングの中でも傑作と評価の高い楽曲ですネ。特にTVでは1番だけが流れ、その無常感とも寂寥感とも感じられる歌詞が素敵です。(『クムクム』『ドロロンえん魔くん』『ピュンピュン丸』『タイガーマスク』『アンデルセン物語』『一休さん』など、ED主題歌には好きな歌が多いです。)
「♪何にも無い 何にも無い 全く何にも無い」
こんな人を食った歌詞で始まる歌詞を書いたのは、原作者でもある園山俊二先生。
「♪星がひとつ 暗い宇宙に生まれた
星には夜があり そして朝が訪れた」
スケールが大きく、夢のある詞ですが、どこか淡々とした響きがあります。
「♪何にも無い大地に ただ風が吹いてた」
そして最後は突き放すように、現実に引き戻されるような無常感‥‥。当時8歳(放映開始翌日に9歳の誕生日を迎えるのですが(^^ゞ)の私の心に突き刺さりました。
レコードサイズの2番以降の歌詞は、私には蛇足のように感じます。
一方、作曲はかまやつひろし氏。以前の記事「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」(つまり「我が良き友よ」)の発売直前の時期でした。この頃のかまやつさんは絶好調だったのですネ。
単純な
E /B /C#m /C#m /
E /B /C#m /C#m /
A /B /G#m /C#m /
B(?)/ / / /
E /A /E /A /
E /A /D /B7 /
E /B /C#m /A7 /
E /A7 /E /A7 /E
というコード進行に、優しいメロディが乗っています。私は
「♪星には夜があり そして朝が訪れた」
の部分が大好きです。
編曲はあかのたちおさん。アニメでは『クムクム』や『元祖天才バカボン』の編曲もされていて、私の好きなアレンジャーです。歌謡曲では西城秀樹さんの「この愛のときめき」の作・編曲もされています。
この「やつらの~」では、*バイオリン奏法のリードギターのイントロがもの悲しさを誘います。もちろん半音チョーキングのブルーノートも効果を上げています。
ところどころに入る、2本のリコーダーの響きが可愛らしいです。この歌が持っているプリミティブなものを感じさせる(『クムクム』でも使われていますネ。)のと同時に、「暗い宇宙に生まれた星」を連想させてくれます。
イントロからAメロに入る部分のクレッシェンドや、「♪星がひとつ 暗い宇宙に生まれた」からのオブリガードのストリングスが切なくてイイ響きです。
こんな素敵な歌に、多感な時期に出会えたことに感謝します。
(小泉今日子さんがこの歌をカバーしていますが、私とキョンキョンは同学年です。彼女も影響を受けたのでしょうネ。)
*音量をゼロにして、ピッキングと同時に音量を上げる弾き方。ピッキングの音がしないので、包み込むような優しい音になる。
言わずと知れた、アニメのEDソングの中でも傑作と評価の高い楽曲ですネ。特にTVでは1番だけが流れ、その無常感とも寂寥感とも感じられる歌詞が素敵です。(『クムクム』『ドロロンえん魔くん』『ピュンピュン丸』『タイガーマスク』『アンデルセン物語』『一休さん』など、ED主題歌には好きな歌が多いです。)
「♪何にも無い 何にも無い 全く何にも無い」
こんな人を食った歌詞で始まる歌詞を書いたのは、原作者でもある園山俊二先生。
「♪星がひとつ 暗い宇宙に生まれた
星には夜があり そして朝が訪れた」
スケールが大きく、夢のある詞ですが、どこか淡々とした響きがあります。
「♪何にも無い大地に ただ風が吹いてた」
そして最後は突き放すように、現実に引き戻されるような無常感‥‥。当時8歳(放映開始翌日に9歳の誕生日を迎えるのですが(^^ゞ)の私の心に突き刺さりました。
レコードサイズの2番以降の歌詞は、私には蛇足のように感じます。
一方、作曲はかまやつひろし氏。以前の記事「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」(つまり「我が良き友よ」)の発売直前の時期でした。この頃のかまやつさんは絶好調だったのですネ。
単純な
E /B /C#m /C#m /
E /B /C#m /C#m /
A /B /G#m /C#m /
B(?)/ / / /
E /A /E /A /
E /A /D /B7 /
E /B /C#m /A7 /
E /A7 /E /A7 /E
というコード進行に、優しいメロディが乗っています。私は
「♪星には夜があり そして朝が訪れた」
の部分が大好きです。
編曲はあかのたちおさん。アニメでは『クムクム』や『元祖天才バカボン』の編曲もされていて、私の好きなアレンジャーです。歌謡曲では西城秀樹さんの「この愛のときめき」の作・編曲もされています。
この「やつらの~」では、*バイオリン奏法のリードギターのイントロがもの悲しさを誘います。もちろん半音チョーキングのブルーノートも効果を上げています。
ところどころに入る、2本のリコーダーの響きが可愛らしいです。この歌が持っているプリミティブなものを感じさせる(『クムクム』でも使われていますネ。)のと同時に、「暗い宇宙に生まれた星」を連想させてくれます。
イントロからAメロに入る部分のクレッシェンドや、「♪星がひとつ 暗い宇宙に生まれた」からのオブリガードのストリングスが切なくてイイ響きです。
こんな素敵な歌に、多感な時期に出会えたことに感謝します。
(小泉今日子さんがこの歌をカバーしていますが、私とキョンキョンは同学年です。彼女も影響を受けたのでしょうネ。)
*音量をゼロにして、ピッキングと同時に音量を上げる弾き方。ピッキングの音がしないので、包み込むような優しい音になる。
当時よく行ってた、ある駅ビルの地下のレコード家さんで、自分が2、3枚選んだ中から
「これやったら買うちゃるわ(買ってやる)」と父親がお金を出してくれた、
なんて状況を何故だか今でも鮮明に覚えています。
かと言って父親がこのレコードを聴いていたと言うわけでは無く
小学校高学年になっていたのでヒーローものよりはまだこっちのほうがいいのでは?
と言う程度の事だったのかも知れませんが(苦笑)
我が家は不思議なもので、母が「ヤマトタケシの歌」を気に入り、すんなりとレコードを買ってもらえました。
『ギャートルズ』のOP主題歌のレコード・サイズでは「ゴン、ドテチン、ヒネモグラ、マンモー、ガイコツ」の順番が異なるので、非常に違和感を感じませんか?
大人になってからは地球や人類の誕生についてしみじみ考えるという機会もないので、こんなロマンを感じさせてくれる曲は素敵だなと思います。
ちなみに私はフルで聴く方が好きです。1番だけだと曲名の『やつらの足音』につながらないので・・・
歌詞の展開を考えると、この曲はよくある「テレビで流れる部分だけ作られていたのが好評だったのでフルコーラス化された」のではなく、「初めからフルで作られたのだが、テレビでは時間の制約上1番だけになった」のではないかと思うのですが・・・
私は番組ED主題歌として出会った時に、この歌は1番で充分に伝えたいことは伝わったと感じました。それは最終話の最後のシーンの余韻にも似ています。この余韻を味わうためには、「♪ただ風が吹いてた」で終わって欲しいのです。それが私は好きだというだけの話です(苦笑)。
「私のブログ」の中で、私の好みについて書いた記事だとお考えください。そのためにお金を払っているんですから。
この歌に関しては、曲名にもなっているように、ご指摘の通り最初からフルでつくられたものである可能性は高いですネ。その点には異論はありません。