謎の諜報員Ｘ７（ジャイアントロボ第18話）

　●「謎の諜報員Ｘ７」昭和43年２月５日放映　ガンガー登場
　放映第18話　脚本：伊上勝　監督：山田稔

　またまたオープニングに追加高音パートが。

　このエピソードは人気が高いですネ。最終話と並んで、『ジャイアントロボ』を名作たらしめているエピソードと言えるでしょう。

　各地のユニコーン支部を襲ったＸ７は、次はジャイアントロボを動かせる唯一の人物・Ｕ７を狙うと読み、Ｕ３がＵ７の護衛をすることに。「教室の中までＢＦ団が入れるわけないな。」と言うＵ３。あぁ、大作くんって、ちゃんと学校に通ってたんだぁ^^;　でも、その間Ｕ６・マリーちゃんは基地で働いているとは‥‥。
　そんな日、大作くんのクラスに転校生・黒田新一がやって来ました。彼は好感度が高く、ちょうど誕生日（笑）だということで彼の家に招待され、大作くんとクラスメートたちはパーティーに参加します。ところが、新一の叔父の目つきが怪しくて‥‥。ケーキから噴き出したガスで眠らされ、大作くんたちといっしょに新一も閉じ込められ‥‥。

　ガンガーが現れて、東京の街が攻撃されます。実景と燃え盛る炎の合成が緊迫感を盛り上げます。
　ユニコーン隊員たちがＵ６と新一を残して全員出動してしまったあと、その正体を現すＸ７。せっかくモンタージュまで作らせたのに、あっさりと正体をバラしてしまいました。まぁ、ここまで視聴者はミスリードされたことで、叔父さんの設定はこの後はどうでも良くなっています‥‥^^;

　Ｕ７のすぐ近くに現れたＸ７。「ロボ、がんばれ！」「ガンガー、負けるな！」って、運動会の応援のノリです‥‥。ロボに撃破されたガンガーが崩した、建物の瓦礫の下敷きになったＸ７を助け出すＵ７。
　　Ｘ７：どうして敵のボクを助けてくれたんだ。
　　Ｕ７：キミとボクはおんなじクラスの友だちじゃないか。
　　Ｘ７：負けだ‥‥。ボクの負けだ。
　　Ｕ７：もう、恐ろしいＢＦ団のＸ７を辞めてくれるネ？
　　Ｘ７：うん。科学者たちの居場所を教えてあげる。
　う～ん、ずいぶんアッサリと改心しました。しかし、そのあと‥‥。

　Ｕ６や科学者たちの救出シーンも割愛され、大作くんと黒田くんの心の交流に焦点を合わせた脚本・編集で、より印象深いエピソードとなりました。


　　●ガンガー

　甲の部分から発射されるミサイルが、今回は効果的に使われました。