日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

財界からの政治献金は悪魔の買収行為と心得よ!

2024年05月13日 07時47分54秒 | 政治
 「自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に対し、野党から企業・団体献金の禁止を求める声が強まっていることを受け、東京新聞は自民党に対して2000万円以上の献金を行った34の企業・団体にアンケートを行い、献金目的や今後の継続などについて聞いた。献金理由では「社会貢献」という回答が目立ち、献金を今後やめると答えた企業・団体は一社も無かった」(2024/05/07東京新聞)。
この記事によれば、企業・団体がなぜ特定の政党や個々の政治家に献金をするのか?と問えば、その答えは「私利私欲」ではなくて「社会貢献」である、という声が返ってきたという。実にもっともな回答というべきである。
「利己主義」ではなく「利他主義」で「浄財」を政権政党に贈呈してなお一層政治的効果を高めていただきたい、と言いたいらしい。実にもっともらしい回答なので、しからばその道徳性について格好の鏡が有るのでそれに写像して調べてみよう。「鏡」というのは「マタイによる福音書」第6章にる;――
「6:1 自分の義を、見られるために人の前で行わないように、注意しなさい。もし、そうしないと、天にいますあなたがたの父から報いを受けることがないであろう。6:2だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。6:3あなたは施しをする場合、右の手のしていることを左の手に知らせるな。6:4それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう」(以下略)
政治献金、とりわけ政権政党への「政治献金」は、なんと言いつくろおうとも「私利私欲」=「買収行為」と見なされてしまう。まして、「資本主義」社会における企業活動が本質的に強欲を基盤に置いている活動であるのである以上、右手でやっている行為を左手に見られないで済むわけは断じて無い。
ましてこれを受け取る政党・政治家の志が「権力欲望の充実」で、「性悪説」であるかぎりにおいて企業・団体・個人すべての「政治献金」を「社会貢献」と理解することは原理として有り得ない。
政治活動は議員個人または志を同じくする者たちの同士集団で持ち寄って行う。いま与えられている給与が少ないのであれば納税者の前で増額要求すればよい。政治への志の第一歩は、カネもうけや「只飯食い」の卑しい人間ではなく、「井戸塀政治家」になることだった筈なのだから。そのために企業献金を遠ざけて身の潔白を図ること、これが日本政治浄化の第一歩でなければならぬ! 財界からの政治献金は悪魔の買収行為と心得よ!
 


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1 コメント

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Unknown (integrale)
2024-05-13 09:24:34
政治権力と経済権力がくっついてしまったこの時代、富が自由に権力に転化できないシステムをつくることが必要だと思います。そのためにも政治献金を政党から遠ざけることは大事なことです。

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