日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

佐賀県玄海町が考えた核ゴミ文献調査受け入れの本音は?

2024年05月16日 07時19分34秒 | 政治
 九州電力玄海原子力発煙所がある佐賀県玄海町は、高レベル放射能廃棄物永久処分場となるための第一段階=「文献調査」を受け入れる決定を発表した。多くの原発立地地域が現存する原発は受け入れるものの、自らと全国各地の原発で発生した高レベル放射性廃棄物の受け入れまでは望まない。それどころか現在溜まりにたまっている使用済み核燃料棒の始末ができない現実に激しく反発する中で、全国各地からやってくる全廃棄物を向こう十万年の未来まで引き受けると宣言しているのは驚きを通り越して「なぜ?」と、誰でも詮索したくなるではないか?
新聞記事によれば玄海町での世論形成は、町内の有力三団体、旅館業組合、飲食店組合、建設業組合など3団体から発せられたものと言う。同町は人口5千人ほどの佐賀県内で最少人口の町であり、「現状では玄海原子力発電所立地による多額の税収のため財政状況は比較的よいが、将来の運営については問題が山積する。税収はこれから漸次減少していく上、原発での労働者が生活に便利な唐津市に定住してしまうため、少子高齢化の進行が必至で対策が急がれる」(Wikipedia)という状況にあって、これら三団体にとっては死活問題であり、こういう業界の将来不安が町政を動かしたものであろう。
かく聞けば、この町の有力3団体の鼻息の荒さからNUMOの調査はこの後の第二段階としての「概要調査」にも進むことであろう。しかし、この地域は石炭層があると言われるだけでなく、そもそもプレートテクトニクスに照らしても日本列島、とりわけ西日本に10万年の長期にわたって不動の地殻が存在するとは(国はいざ知らず、筆者には)思えない。そもそもNUMOが志す「オンカロ計画(地中埋め込み)」そのものが絵に描いたモチだと思えるのだがどうだ?!
しからばこの文献調査応募は「金をもらうだけ儲けもの」というモラルハザードに結び付かないか? しからば、断層だらけの我が町に「文献調査」20億円とその倍額の「概要調査」なるものまで、嫌がる知事さんにはすまないが小遣い稼ぎに応募しようという貧困自治体が出てくること必至ではないか?
かくて善意と悪意と強欲が分別できなくなってくるという「トホホ・・・の時代」がやってくるかも・・・
 


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1 コメント

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Unknown (ewkefc)
2024-05-16 08:09:56
『佐賀県玄海町が考えた核ゴミ文献調査受け入れの本音は?』に対する意見
https://blog.goo.ne.jp/genyoanki/e/28b144a9bbee3d2b2c1f20ef7a396557

>しからば、断層だらけの我が町に「文献調査」20億円とその倍額の「概要調査」なるものまで、嫌がる知事さんにはすまないが小遣い稼ぎに応募しようという貧困自治体が出てくること必至ではないか?

悪足掻きしても人口の減少は続くわけで、消滅を食い止めることが不可能な自治体は厳然と存在します。
したがって、重要なのは消滅してしまう町の未来ではなく、「今」を生きる人の生活だということなのでしょう。

【消滅可能性自治体とは 全国1729自治体の都道府県別一覧表】
https://smbiz.asahi.com/article/15244783#inner_link_002_41

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