日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

自民党派閥政治資金問題地方版

2024年01月30日 07時57分53秒 | 政治
 年末・年始日本列島をザワつかせた自民党政治資金問題。これはもっぱら東京永田町界隈の不心得政治屋たちのいかがわしい脱税事件と思いきや、あまり世間では知られていないが、その波乱の津波は地方にも達している。その一例が山梨県だ。
「山梨県知事●●氏の資金管理団体は2019年、自民党二階派の政治資金パーティーの売り上げノルマの超過分1182万円を派閥事務所から、これを現金で受け取り、そのまま確認を失念して収支報告書に記載せずに、約5年間事務所の金庫に放置していた、という。この問題発覚後、初めての知事会見に臨み知事は;『意識的な不記載ではなくて預り金的なものとして認識をしていて、したがって自らの政治資金ではないので(1182万円は)政治資金収支報告書に記載するべきものではない、という話をしたら皆さん納得をしていただいて、そういうことならそうだよねと言われました』と語っています」(2024/01/20 テレビ山梨)。
どうやらこの知事は、知事というにしては珍しく?東京永田町の政治団体「志帥会」(二階派)に所属していて、その派閥の指示に従って同派閥の政治資金パーティーの資金集めに参加し、そのノルマ超過分の大枚1182万円を自らの金庫に預り金として「保管」しておいたと語っているのである。
この人は、元衆院山梨第二選挙区選出議員であったが、長年保守同士の組んず解れずの対立の中で敗北し知事に転じて2期目ながら、捲土重来を心中にひそめつつ、衆院議員時代の派閥「志帥会」に席を止めているのであるらしい。
さはさりながら、1182万円の札束の現存についてはこれを誰かに見せたという話も聞かないし、見たという報道も無いので、当人の語るままに今も金庫に「保管」されているのかどうかは、今までの報道の限りでは不明だが、事実としての中央政界の一派閥の政治資金集めに加担していたことだけは間違いない。つまり、庶民にはインボイス制度によって金の出入りは徹底的に白日に晒させておきながら政治資金は特権的に明かりを消して扱われる。
この知事は永田町に再帰する機会を虎視眈々と狙っている。それかあらぬか?、巨額の県費を投入して彼の政敵が経営する企業の資金源の不当性を裁判所に訴えて敗訴の憂き目に遭ってはいるものの、夢を捨てはしない。幸い?、彼が持てる才覚を志帥会の長老会長殿が今も高く評価してくれている。そのご老体が健在のうちに小選挙区公認権獲得が成るためには政治資金がいくら有っても多すぎることは無いのであろう。
志帥会会計責任者(逮捕済み)から保管を依頼された?とする「預り金1182万円」が明るみに引きずり出された今、この政治資金規正法違反行為の結末を如何つけようとするのか、問題は県議会に委ねられることになるが、こちらもはかばかしい人材の居ない地方議会のこと、どう混乱が収まることか?以後は闇だ。
国と地方とどっちを見てもこの国の政治は真っ当なものが皆無という悲劇、よくぞここまで生きながらえてきたものよ!とただただ出るのはため息ばかりの今日この頃である。