日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

さあ、この結果を見てどう出る習近平の中国

2024年01月16日 07時53分12秒 | 政治
 先週末13日に投開票された台湾の総統選挙、与党・民進党の頼清徳副総統が当選し、台湾政治史では初めて同じ政党が8年以上継続して政権を担当することになった。この結果、頼氏の親米・親日思想から中国との関係で強く一線を引くことで対中関係でのトラブルが不安だとされているものの、他方、同日一緒に実施された立法院選挙では、与党・民進党は過半数を獲得できず、野党国民党が立法院(国会)の第1党となり、引き続き与党となったにはなったとはいえ民進党は少数与党となって、政府と議会の間で「ねじれ」状態となった。政権の運営は難しいだろうが、あえて人々がこういう選択したについては考え抜いた末に?、実に微妙な判断をしたものであろう。
これについて、日本の新聞やTVは「政治的ねじれ」として負の評価をしているようだが、中国との微妙な政治力学に、微妙な政治的体系を用意するという、筆者はこれを台湾の人々が成熟した「大人」の判断をしたということと解釈している、のだが・・。
こういうデリケートな「二つの中国」の問題はますますもって台湾海峡に発し、東シナ海から太平洋へと大きな波頭となって打ち寄せてくることが想像される。その巨大なソリトン波動に対抗できる政治指導者を欠いている日本と、ひょっとしてアメリカにトランプ大統領が選ばれでもした時には目も当てられない事態がやってくるのではないか? 
その時、台湾がこの選挙で用意した政治構造は意外と波消し効果を持てるのではないかと、台湾の人々の「大人の選択」に感心しているのであるが・・・どうだろう??? 
何はともあれ、頼氏にはいたずらな「親日色」よりも、「台湾海峡の静穏・静謐こそ第一」としてもらいたい!