日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

お先は見えてる総理肝いりの「刷新本部」

2024年01月15日 07時50分42秒 | 政治
 「自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、党本部で『政治刷新本部』の初会合を開いた。冒頭、岸田文雄首相は『自民党をめぐる現在の状況はきわめて深刻であるという強い危機感のもと、一致結束して事態に対応していかなければならない』とし、『国民の信頼を回復するため、日本の民主主義を守るためには、自民党がみずから変わらなければならない』と述べた」(2024/01/11毎日新聞)
実にもっともである。尤もすぎるほどに尤もである。そしてこれほど尤もなことが守れない人々にどんな規則を作っても守られないこともまた<尤も>に違いない。「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」と詠んだは石川五右衛門の辞世だが、言っては悪いがこの「なんとか本部」がこれから決める一切は間もなく無視され、忘れられ、実行されることなく終わるであろうことはまず間違いない。何故かと言えば、これは容易に「数学的帰納法」でごくごく単純な証明が可能だからである。戦後政治が始まって80年、この間一時として日本の政治家が、極々少数の「奇特な」政治家を除いて金銭において清く正しく美しく振舞ったことが無かったという単純な「法則」が有るからに他ならない。
まして、この本部員に選ばれた御仁たちの「前科」を辿れば、彼らが「帰納」し、「結果」する最終地点においてどう行為するかはおよそ想像がつくだろう。奇しくも、会議のメンバーが発表されるや、SNS上では早くも「この面々で刷新できるのか!」という怨嗟の声があがっている。「エッフェルとドリルが同居のおぞましさ」(埼玉県吉沢満雄 朝日川柳)
「前明石市長の泉房穂氏も、同日、自身の「X」で、《『政治刷新本部』の“メンバーの顔ぶれ”を見て、『これって“刷新されてしかるべき方々”を集めたってこと?』と一瞬そう思ってしまった。“安倍派が10人”も入っているなんて、ブラックユーモアにすらなっていない。本日スタートとのことだが、始める前から終わっている・・・》とつぶやいていた」(2024/01/11 Livedoor News)。むべなるかな、である!
岸田首相肝いりの「政治刷新本部」だが、その帰趨は見えている。「エッフェルとドリルが同居のおぞましさ」(埼玉県吉澤満雄「朝日川柳」)、座布団3枚!