「英政府は、使用済み核燃料を再処理するなどして保有する100トン超の民生用プルトニウムについて、地中に埋めて廃棄する方針を発表した。日本の電力大手が英国に委託して取り出した約22トンも保管されている。今回の発表の適用範囲は、英国保有分のプルトニウムに限ったもので、日本を含む他国保有分については協議を続けるとみられる」(「英、プルトニウム地中化廃棄へ」2025/02/01朝日新聞)
上記の報道は、ついにイギリスも使用済み核燃料から抽出したプルトニウムを再度原子力発電所の蒸気発生用燃料として使うという「核燃料サイクル」政策を放棄することを決したというニュースである。原子力発電先進国のイギリスが、前を走っていると思えばこそ我ら日本人も気強く後に付いて「核燃料リサイクル」なる幻影システムを信じて着いてきたのだが、どうやら前車は消えてなくなるらしい。かくなる上は我らもそろそろ「核燃料リサイクル事業」という幻想から決別する時ではないだろうか?
上記記事の英国が所有する「100トン超の民生用プルトニウム」なるもののその純度が不明だが、原爆としてのプルトニウムは4キログラムもあれば原爆1個作れると言われているからその潜在的威力はハンパではない。それを敢えて地層廃棄するというのはかなりの決断である。あきらかに世紀の大変革・大決心である。
ひるがえってわが日本では今後も核燃料サイクル政策を堅持するとこの記事の後半には書かれている。先進国イギリスの決心を聞いても尚こだわり続けるという。青森六ヶ所村に展開している再処理工場の度重なる失敗と、これに要した国費の10兆円を優に超える巨額な浪費と併せて考えれば、ここは意地を張らずに、そもそも日本の原子力発電導入に師と仰いだ英国が「核燃サイクル政策」から脱却するというのであれば、これに学び追随していくのが「弟子」の礼儀ではないか?
こういう時に意地を張って、前車の轍を蹴飛ばして走っていってはロクなことは無い。石破内閣の「<非主流派的>判断」に期待したい。
上記の報道は、ついにイギリスも使用済み核燃料から抽出したプルトニウムを再度原子力発電所の蒸気発生用燃料として使うという「核燃料サイクル」政策を放棄することを決したというニュースである。原子力発電先進国のイギリスが、前を走っていると思えばこそ我ら日本人も気強く後に付いて「核燃料リサイクル」なる幻影システムを信じて着いてきたのだが、どうやら前車は消えてなくなるらしい。かくなる上は我らもそろそろ「核燃料リサイクル事業」という幻想から決別する時ではないだろうか?
上記記事の英国が所有する「100トン超の民生用プルトニウム」なるもののその純度が不明だが、原爆としてのプルトニウムは4キログラムもあれば原爆1個作れると言われているからその潜在的威力はハンパではない。それを敢えて地層廃棄するというのはかなりの決断である。あきらかに世紀の大変革・大決心である。
ひるがえってわが日本では今後も核燃料サイクル政策を堅持するとこの記事の後半には書かれている。先進国イギリスの決心を聞いても尚こだわり続けるという。青森六ヶ所村に展開している再処理工場の度重なる失敗と、これに要した国費の10兆円を優に超える巨額な浪費と併せて考えれば、ここは意地を張らずに、そもそも日本の原子力発電導入に師と仰いだ英国が「核燃サイクル政策」から脱却するというのであれば、これに学び追随していくのが「弟子」の礼儀ではないか?
こういう時に意地を張って、前車の轍を蹴飛ばして走っていってはロクなことは無い。石破内閣の「<非主流派的>判断」に期待したい。