「照ノ富士はけがと持病の糖尿病が悪化し、満身創痍の体の限界を感じたことに加え、若く力のある横綱候補の大関3人など、次を託す世代の台頭に一定のめどがついたことなどから引退を決断したものと見られます。照ノ富士は近年、けがが重なり、3年前の秋場所後には4回目となる両ひざの手術を受けたほか、10回目の優勝を果たした去年の名古屋場所以降、再び、ひざと腰の状態が悪くなりました。満足な稽古ができなくなったことに伴い汗をかけないため血糖値が下がらず、持病の糖尿病が悪化する悪循環となっていたことを師匠の伊勢ヶ濱親方も明らかにしていました」(2025/01/17NHK)
これは、大関まで昇進しながら、ひざの怪我から土俵にも上がれなくなり、果ては序二段にまで陥落し、一度は引退を考えたという艱難辛苦の末に大関復帰、横綱へと昇進し、その後は一人横綱として長く大相撲を背負って立ってきた横綱照ノ富士が引退を表明したというNHKニュースの一部である。その天国と地獄の往き来は相撲ファンばかりでなく、「七転び八起き」――照ノ富士の浮き沈み経験は、同じ体験をした人々の共感と激励の根源にもなってきたのである。
西洋起源の肉体をぶっつけ合うスポーツ、ボクシングやレスリングなど、言うところの格闘技では体重別のクラス分けを講じた上で勝ち負けを競うのが普通だが、我が「国技=大相撲」は男子限定という性別限定以外には年齢・体重・身長など一切の分別が無い。かくなる上は、チカラの源泉としての筋肉量が唯一最大の基本ハードウェアとなり、そのためにせっせと食べ筋肉をつけることが重要になる。そして、これこそが保健学が禁じる食生活の悪しき「主因」ということになるのである。
過剰栄養は各種臓器の障害、高血圧・肝臓・心臓機能機能不全の要因となり、生涯を通じて短命の原因ともなる。横綱照ノ富士の33歳という若さでの引退の第一因はこの栄養過多による臓器不全と肥えすぎた体重による足腰の骨格負担であろう?。
相撲協会は力士の健康について深刻な問題を突き付けられているというべきではないか?。クラス別が千年の「国技=大相撲」に合わないというのであれば、力士の健康維持についての格段の健康保持(保健学的対策)を講ずるべき時ではないか!
玉鷲一郎関の40歳での頑張りが激賞されているが、人間40歳は男女にとって「ニンゲン盛り」というべき生涯の最活性期、それを奇跡だと言って激賞される方が尋常ではない。まして20代での引退(=年寄)など、これが業界用語で普通名詞の「お年寄り=高齢者」ではないとは申せ、事実上の引退の「意」である以上、やはり異常と言うべきである。協会は、保健学究の知見を動員して力士の選手寿命延長と健康について関心を持つべきではないかと、一相撲ファンとして一言進言したい。入門希望者が減少している協会にとっても必要な「解」であろう。
これは、大関まで昇進しながら、ひざの怪我から土俵にも上がれなくなり、果ては序二段にまで陥落し、一度は引退を考えたという艱難辛苦の末に大関復帰、横綱へと昇進し、その後は一人横綱として長く大相撲を背負って立ってきた横綱照ノ富士が引退を表明したというNHKニュースの一部である。その天国と地獄の往き来は相撲ファンばかりでなく、「七転び八起き」――照ノ富士の浮き沈み経験は、同じ体験をした人々の共感と激励の根源にもなってきたのである。
西洋起源の肉体をぶっつけ合うスポーツ、ボクシングやレスリングなど、言うところの格闘技では体重別のクラス分けを講じた上で勝ち負けを競うのが普通だが、我が「国技=大相撲」は男子限定という性別限定以外には年齢・体重・身長など一切の分別が無い。かくなる上は、チカラの源泉としての筋肉量が唯一最大の基本ハードウェアとなり、そのためにせっせと食べ筋肉をつけることが重要になる。そして、これこそが保健学が禁じる食生活の悪しき「主因」ということになるのである。
過剰栄養は各種臓器の障害、高血圧・肝臓・心臓機能機能不全の要因となり、生涯を通じて短命の原因ともなる。横綱照ノ富士の33歳という若さでの引退の第一因はこの栄養過多による臓器不全と肥えすぎた体重による足腰の骨格負担であろう?。
相撲協会は力士の健康について深刻な問題を突き付けられているというべきではないか?。クラス別が千年の「国技=大相撲」に合わないというのであれば、力士の健康維持についての格段の健康保持(保健学的対策)を講ずるべき時ではないか!
玉鷲一郎関の40歳での頑張りが激賞されているが、人間40歳は男女にとって「ニンゲン盛り」というべき生涯の最活性期、それを奇跡だと言って激賞される方が尋常ではない。まして20代での引退(=年寄)など、これが業界用語で普通名詞の「お年寄り=高齢者」ではないとは申せ、事実上の引退の「意」である以上、やはり異常と言うべきである。協会は、保健学究の知見を動員して力士の選手寿命延長と健康について関心を持つべきではないかと、一相撲ファンとして一言進言したい。入門希望者が減少している協会にとっても必要な「解」であろう。