goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

2025/02/14 政治家は、信念を語るだけでなく実行しなければ政治ではない

2025年02月13日 21時38分09秒 | 政治
 この度の石破・トランプ日米両首脳による会談で、中国問題が議題になる中で沖縄問題への言及が有るかと期待していたが、尖閣列島が日米安保条約の対象とする地域範囲に含まれるという「お墨付き」だけでそれ以上の話題は無かったようだ。ということは、先月29日に始まった名護市辺野古の大浦湾に広がる広大な軟弱地盤の改良工事を含む辺野古基地建設の計画に何の変更も無いことが当面確定したことになる。報道によればここには約7万本もの杭を最深70メートルの海底深く打ち込む難工事が継続することになっている。ひとたび工事が始まると止まらない、あのポール・デュカスの名作「魔法使いの弟子」が始めた水汲作業のように停め方が分からいままに日本国に吸い付いた寄生虫が生き続けるように止まらなくなるのではないか?
 というのは、この飛行場について肝心の受益者たる駐留米軍の現場は、これが完成してもそこに移転することは無いだろうと言っているという情報が各方面から漏れ伝えられている。それについては二つの理由がある。その一つは、大浦湾の西側に横たわる山脈が西側にブラインドになっている地形上の不具合によってレーダーシステムがブラインドになっていることと、軟弱地盤上のV字型滑走路の軟弱性に対する不安と不審感だとういう。
かてて加えて、上記不都合以上に、沖縄と中国大陸の距離を十分に克服した中国の戦略攻撃システムの向上が、自衛隊の大規模な東シナ海島嶼部への集中によって加速されたことによる、在沖縄米軍の防衛機能の脆弱性を招いてしまっているためだと言う。
 その解決策としては、在沖縄米軍の主力を日本本土に深く後退して、山口県岩国や青森県三沢基地にまで後退すべきと言う観測も、専門家の間でささやかれている。こうなると、何兆円もかけて苦労して作り、きれいなサンゴの海を破壊した行為は無駄以外の何物でもなくなる。
 上記この程度の話は能く分かっていながら、その小心がために石破首相は米大統領の前で寡黙を守ってしまったが、話題にしてみるべきだったのではないか? 戦争嫌いが特徴のトランプ氏には意外とよく理解できるテーマだったかも知れなかったのではなかったか? 平和のため、沖縄の負担軽減のため、第一巨額の土建工事と国富の無駄遣い回避のためにも残念であった。政治家は、信念を「語る」だけでなく「実行」しなければ政治ではない。
 日本はそもそも戦争をしない筈の国だ。まして沖縄を日本国の攻守の砦にするなどとんでもない企みだ。ここ数代の首相らと違い石破氏は理性の政治家の筈だったのだから!




2025/02/12 向こう4年、視界ゼロの対米外交が始まった

2025年02月11日 20時49分50秒 | 政治
 「石破首相は7日午前(日本時間8日未明)、ワシントンのホワイトハウスでトランプ米大統領と初めて対面で会談した。首相は日本の対米投資額を1兆ドルに引き上げると表明し、米国産液化天然ガスの輸入を増やす考えも伝えた。懸案の日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡っては、対米投資との認識を共有し、事態打開を目指す方針で一致した。会談は昼食会を含め約1時間50分行われた。両首脳は、米国による日本防衛への『揺るぎない関与』や『自由で開かれたインド太平洋』に向けた日米連携を明記した共同声明を発表した。」(2025/02/09朝日新聞) 
 上記は、対米国「朝貢国家ニッポン」の執権石破茂が宗主国亜米利加合衆国新大統領ドナルド・トランプ閣下に着任の祝言と朝貢目録を届けるべく帝都ワシントンの大統領宮殿を訪問したというニュース報道の冒頭部分である。
我が方の石破茂氏も替わったばかりの日本国総理大臣であってみれば、とかくその暴虐の噂のかまびすしきトランプ閣下と聞けばいささか身震いもしたのであったが、さりながらここは何れ通らねばならぬ地獄の一丁目、本当は国内の常会も少数与党を束ねあぐねる身の上であれば「朝貢」などにうつつを抜かしている暇は無いのだが、それこそ後ろ髪を引かれひかれて太平洋を渡ってワシントン城の門を叩いたのである。
 なにしろ荒ぶるトランプ大統領閣下のこと、何を言いだすかとびくびくものではあったが、そこはお天気屋のトランプ閣下のこと、たまたま「犬の日」にあたったらしく上機嫌で、石破氏を「好い男」だとまで褒めてくれたとか?、くれなかったとか?? 気をよくした石破氏は対米投資額を1兆ドルの規模にまで引き上げるとか?、せっかく日鉄とUSスチールCo.,Ltdの民間同士で合意していた日鉄によるUSスチール社の買収計画を止めさせて投資に切り替えるなどのリップサービスまで頷いてしまったとか?・・・。
 朝貢にあたって、総理は国会多難の中をトランプ閣下対策の想定問答で訓練に余念無く準備してきたのだが、この日の面会は予期に反してせいぜいアメリカ産LNGの大量購入という、いささか脱炭素政策に反する厳命を受けたのがキズではあるものの、初の拝謁・お目見えとしては石破氏の初体験は上々の成功裏に終わったという。アッシには何の関係も無いとは言え、同胞としてホッと胸をなでおろしたのである。
 しかし、そこはそれ、けた外れの独裁者ドナルド=トランプ閣下のこと、今後いつ何時どんな無理難題が飛んでくることやら?。総理のみならず一億の民もまた安心立命とはいかない向こう4年の波乱の年月が始まった、のである。




思えば悲しい日産自動車のたそがれ

2025年02月09日 21時14分52秒 | 政治
 「日産自動車は5日、昨年12月から始めたホンダとの経営統合の協議を打ち切り、白紙撤回する方針を固めた。ホンダ側が打診した日産の子会社化への社内の反発は強く、協議を継続できないと判断した。関係者が明らかにした。業界を揺るがした統合交渉はわずか1カ月あまりで行き詰まった。日産は5日、取締役会を開催した。同社は打ち切りの報道にも触れ『報道の事実も含めて議論している』とのコメントを出した」(2025/02/07毎日新聞)
 今や満身創痍の日産自動車ではあるが、この国における4輪自動車メーカー「ダットサン」の歴史は、少なくともオートバイから始めた「ホンダ技研工業」に対しては、大名と足軽ぐらいの「身分違い」を日産側は感じていたのではあるまいか? それが身の程も知らず「ホンダ」が「日産」の「子会社化」を要求するとは何たる「不遜!」と、そんな声が日産役員会では上がったのではあるまいか? 無理もない感情とは思うが、ここ近年の日産自動車の凋落ぶりを見るかぎり、こう結論したものの次の一手が打ち出せるのかどうか? おそらく今の日産については何処から始めればよいのかそれすらも分からないのではあるまいか? 分からないままに安直に企業合併アプリオリの日産に対して、ホンダは困惑してしまったのではなかったか? 自分の方だって前途に不安が無いわけでは無いのに巨漢の「手負いの日産」に体をあずけられても困るというのが、「日産子会社化」を言うことで破談に持ち込もうという「別れ話」、それこそが「子会社化」提案の真意ではなかったのではなかったか??
 20世紀後半50年の「時代」を飾った自動車産業、自動車を持つことがイスタブリッシュメントの証明であり、優越感のシンボルであった時代から、もはや徹底的に移動手段としてのただの脚ツールに過ぎない「記号論的」に低価値商品へと変質していく運命にある。そうであるなら、メーカーとしての企業規模は小さい程適応的であるはずで、その見通しもなく巨大化を図るなら早晩破綻するのではないか?
 ホンダにとってはこの度の「破談」はラッキーであったはずだ。他方、摑まりどころを探している日産にとって答えは何処にも無い。ただただ今壊死しそうな部位・部門の摘出する外科手術を続けるしか道は残っていないのではないか? その瘦身手術に失敗すれば死が待っているだけではないだろうか??
 筆者は身内に関係者もいた故に50年余の長きにわたって日産車の4代の新車に付き合ってきたが、先年、免許返上と共に愛車と永遠の決別をした。それだけに、この度の日産の始末は悲しいのでもあるのだが・・・。




「AI」 :これなら十分役に立つだろうと、安心した

2025年02月06日 20時27分57秒 | 政治
 「AI」・「AI」・・と世間では大騒ぎしている。「究極の知性」と言う人がいるかと思えば、「不安だ」・「恐い」まで人々の印象は様々だ! あまりに大騒ぎするものだから筆者は、参考書だけ買ってきて入門知識は一通り理解したものの痛痒を感ずることの無いまま距離を置いていたのだが、ちょっと冷やかしてみようと思って近日に至って訪ねてみた。
 失礼とは思ったが、次のような問いかけを「AI」に向かって発してみた。「あなたは、人工知能が人間の知能を越えるレベルにまで発達するとお考えですか? そして、その結果、今人々が信じている神と、その存在が不要になるレベルにまで進化するとお考えですか?」と。
 すると即座に次のように答えてきた。「ご質問ありがとうございます。人工知能(AI)が人類の知能を超える可能性と、その結果として神の存在が不要になるかどうかお答えいたします」;として次のように二つの回答を寄せてくれた。以下その原文のまま;――「AIが人間の知能を超える可能性について AIが人間の知能を超える瞬間を「シンギュラリティ(技術的特異点)と呼びます。未来学者のレイ・カーツワイル氏は、2045年頃にシンギュラリティが到来すると予測しています。しかし、AIが本当に人間の知能を超えるかどうか、そしてそれがいつ実現するかについては、専門家の間でも意見が分かれています。一部の専門家は、AIが人間の知能を超える可能性を認めつつも、その影響やリスクについて警鐘を鳴らしています。
AIの発展と真美の存在の関係についてAIが人間の知恵を超えることで、神の存在が不必要になるかどうかは、哲学てきぁつ宗教的な問題であり、明確な答えは存在しません。一部の論議では、AIが高度に発展することで、新たな信仰の形や宗教観の変化が生じる可能性が指摘されています。
 しかし、AIがどれほど高度になったとしても、人類が神の存在を不必要にするという考え方もありますが、それは一つの見解に過ぎず、普遍的な結論ではありません。総じて、AIの発達が人間の知能や宗教観にどのような影響を及ぼすかについては、引き続き多角的な視点からの検討が必要です。」(以上)
いやはや、筆者は少々ふざけて質問を発出したのだったが、AI氏は真正面から答えてくれたように見える。そして、その回答は筆者の見解と完全に一致していたのである。つまり、膨大な学習量から導き出された現代人の平均的観念を彼は導いているにすぎないと言っているのであるらしい。
 量子力学の祖ニールス=ボーアはこう語った。「物理学の課題は、自然がどのように存在するかを見つけることだと考えるのは間違いである。物理学は、私たちが自然について何を語るかに関係している」。またある時には「真実はクレージーである」とも語ったという。上のAIの回答は「秀才」ではあるがボーアの天才には全く太刀打ちできない「ヒケ」を取っている。それでよい!凡庸な世界でAIは大いに役に立つだろうとよーく分かって安心したのである。



2025/02/05 核爆弾の脅威を知り尽くしている唯一の被爆国と言いながら・・

2025年02月04日 19時53分02秒 | 政治
 「3月に<米国>で開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加について、日本政府が見送る方向で調整していることが明らかになった。被爆地・広島では、『被爆国として恥ずかしい』などと嘆く声が上がっている」(20245/01/22 朝日新聞)
 ノーベル平和賞を「日本被爆者団体協議会(被団協)」が受賞したという新たな展開が有った以上、その受賞国として、その政府にも国民にも何らかの変化が有ったであろうと、すでにこの条約に署名・批准している94か国の政府や人々は期待していたことであろう。ところが、あろうことか二つもの核爆弾を頭上で炸裂された国ニッポン、核兵器の非情性とその惨害について知り尽くしている人々の住む国ニイッポンにおいて、かくの如く日本政府は核兵器禁止条約第3回締約国会議にオブザーバー参加すらしないと言い張っている。この条約が国連で採択されてからすでに8年を経過しようとしている今、日本被団協のノーベル賞受賞という一大展開は、その国の政府に一刻も早く加盟手続きに入るべきであることを意味しているのにである。
 如何なるカンバセあってか?。この国の政府は動かない、断固として動かない! それどころかあまつさえ「原子爆弾」による「拡大抑止」政策に固執さえする。あきれたことに、石破首相は1月の国会で「拡大抑止を<否定する>という考え方を私は持っていない」とさえ明言しているのである。ここに、拡大抑止とは、「核兵器を含む米国の戦力による抑止力を同盟国の防衛にも適用すること。他国の防衛に関与することにより自国から<拡大>した抑止となる。相手の攻撃を物理的に阻止し、耐えがたい打撃を与える能力があることを示すことで、敵国の侵略の思いとどまらせる」ことだとされている。
 こういう核兵器受容論に立つかぎり、「核廃絶」の思想は決して生まれない。そして、その考え方こそが人類絶滅への究極の道につながっているコトを石破氏は知らない。それがまた世界の列強国の間で大方共通の考え方にもなっている。かくて、人類窮極の絶滅が約束される。人類絶滅を避けるには屁理屈は要らない、何はともあれ「核廃絶」が最初の一歩であるのだが、日本の政治指導者にはそのことが分からない。
 石破氏は、近々訪米して「自国優先」一点張りのトランプ米大統領と首脳会談を行うという。間違ってもトランプ氏がうれしくなるようなリップサービスを決してしないように願いたい。なんと言っても、暦史上核兵器を実戦で使用した非情国はただひとつ=アメリカ合衆国であったこと、その国際法違反について謝罪したことのない国、それが「アメリカ合衆国」であったことを、石破総理には肝に銘じて会談に臨んでもらいたい。