「ミャンマー東部を拠点とする大規模な国際詐欺をめぐり、監禁状態でオンライン詐欺などに加担させられていた外国人約1万人のうち、最多の約3700人を占める中国人の送還が20日始まった。日本人(少年2人と成人10人ほど聞く:筆者注)も保護されるなど、事態は急展開。背景には大国としてのメンツをかけた中国の強力な働きかけがある」(2025/02/20朝日新聞)
記事の拠点現場はミャンマーの南端部ミャワディー、針のように南に長くながく伸びるマレー半島の付け根のような場所、半島を南に流れる大川を挟んでタイ国と接する地域。全国に無数と言っても良い程に群雄(軍閥)が割拠するおよそ国家の体を為していないミャンマーのこと。この辺りはかつて1980年代その勇名を轟かせたボー=ミヤ将軍率いるカレン解放軍の存在が日本人にもよく知られていたが、その後それがどうなったのか、所詮カオス国家ミャンマーのこと杳としてその後の帰趨の報道も無ければ、筆者も知らない。
ただ、筆者の友人で印鑑製造を仕事にしていたMさんが、この地域に生える印材のツゲの樹を求めて、そのローカル将軍の許可を得て一時交流を試みた冒険譚、それが成功したのか失敗したのかも知らないのだが、手に汗しながら聞いたことだけを今頃になって思い出したのである。それは、まさしく上のニュースに刺激されたからなのだが・・・
ミャンマーはその過去の植民地国家=イギリス領「ビルマ」が、旧日本軍によって奪還されその挙句にはインパール作戦という絶望的な作戦の失敗によって敗戦に陥っていった日本史上因縁浅からぬ国である。その中で、旧ビルマの植民宗主国であった英国への反抗の勢力として、東京でアウンサンを棟梁とするビルマ軍を育て、それが戦後ビルマに返り咲きを狙う英国の野望を封殺し、国造りを果たし、歴史の奇跡としてその娘アウンサン=スーチー氏が、多民族統合の役割を果たして近代国家の仲間入りができるかと期待された矢先に、国軍のクーデタによって元の木阿弥、混乱のるつぼとなって今日に至る。そのルツボの端っこで中国マフィヤによる冒頭記事の徒花が見事に開花していたということらしい。
「貧すれば鈍する」、この悪循環を質す責任と義務は日本人と日本政府にも有るのだが、今や自分の頭の蠅も負えないこの国=にっぽんに何ができるのか? 今もまた「埴生の宿」を唄うぐらいの方法しか見つからないという末路の歴史!!
記事の拠点現場はミャンマーの南端部ミャワディー、針のように南に長くながく伸びるマレー半島の付け根のような場所、半島を南に流れる大川を挟んでタイ国と接する地域。全国に無数と言っても良い程に群雄(軍閥)が割拠するおよそ国家の体を為していないミャンマーのこと。この辺りはかつて1980年代その勇名を轟かせたボー=ミヤ将軍率いるカレン解放軍の存在が日本人にもよく知られていたが、その後それがどうなったのか、所詮カオス国家ミャンマーのこと杳としてその後の帰趨の報道も無ければ、筆者も知らない。
ただ、筆者の友人で印鑑製造を仕事にしていたMさんが、この地域に生える印材のツゲの樹を求めて、そのローカル将軍の許可を得て一時交流を試みた冒険譚、それが成功したのか失敗したのかも知らないのだが、手に汗しながら聞いたことだけを今頃になって思い出したのである。それは、まさしく上のニュースに刺激されたからなのだが・・・
ミャンマーはその過去の植民地国家=イギリス領「ビルマ」が、旧日本軍によって奪還されその挙句にはインパール作戦という絶望的な作戦の失敗によって敗戦に陥っていった日本史上因縁浅からぬ国である。その中で、旧ビルマの植民宗主国であった英国への反抗の勢力として、東京でアウンサンを棟梁とするビルマ軍を育て、それが戦後ビルマに返り咲きを狙う英国の野望を封殺し、国造りを果たし、歴史の奇跡としてその娘アウンサン=スーチー氏が、多民族統合の役割を果たして近代国家の仲間入りができるかと期待された矢先に、国軍のクーデタによって元の木阿弥、混乱のるつぼとなって今日に至る。そのルツボの端っこで中国マフィヤによる冒頭記事の徒花が見事に開花していたということらしい。
「貧すれば鈍する」、この悪循環を質す責任と義務は日本人と日本政府にも有るのだが、今や自分の頭の蠅も負えないこの国=にっぽんに何ができるのか? 今もまた「埴生の宿」を唄うぐらいの方法しか見つからないという末路の歴史!!