花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

ハープは愛の楽器

2006-07-16 | 仕事のこと
久しぶりに結婚式の会場装花のお仕事をさせていただきました。
最近は、どんなに小さなレストランでも
プロデュース会社が参入していて、私のような小さな花屋では、
ブーケやご両親の花束や受付か入り口のアレンジまでが
精一杯でした。

でも、今回はすべてを自由にさせて下さる会場でした。

お二人のお人柄の素晴らしさもあって、
私もついつい肩入れしてしまいましたが、
やっぱりそうしてよかったと思えるようなひと時でした。


会場には、生演奏でハープが入るとは聞いていました。
生のハープを間近で見れるのは初めてなので、
実はとっても楽しみにしていたんです。

そして、ついにとっても大きくて、
そして美しいハープとご対面しました。
ハープ奏者の方は、とってもきれいなお姉様。
写真は本番前なので、携帯メールをうたれてますね(笑)。

ちょっとだけお話ができて、
少しハープのこと教えてもらいました。
このきれいなゴールドのハープはグランドハープと言って、
ハープの中では一番複雑な音色の出せるものだそうです。

アイリッシュハープなどとの違いは、
ハープ本体についている足のペダル。
ピアノのようなペダルが6個くらいついてます。
ペダルは3段階になっていて、
1本の弦を3色の音色にわけて演奏することが出来るそうです。
(わかりにくい説明でごめんなさい)
「だから、一度グランドハープを演奏したら
他のハープは弾けなくなりますよ、うふふ」って。

「うふふ」っていわれても、
他のハープだって触ったこともないのに、
グランドハープなんておそらく一生、
手にすることはないと思います。

形の美しさ、色の輝き、そばで見ると意外に無骨な弦の太さ、
そして、小さなペダルがたくさん並んだ機能性。


美しいものには、やっぱりそれなりに、
陰での努力が存在するんですよね。

ちなみに、このハープは自前だそうで、
会場撤去作業後、汗だくで車を運転していたら、
きれいなハープ奏者のお姉さんが、
新郎のご親族にハープを積み込むところを
手伝ってもらっているのを発見!

おっかし~な~?
大きな花箱を運んだり、
3メートルくらいある鉄枠に乗って作業しても、
誰も手伝ってくれなかったのにな~。

ええ、花屋は確かに力持ちだし、
外見ってことも大切なんでしょうけれど。