花との毎日 

~ときどき書き込み~

ジェンテの並木容子が綴る花との日々

王様のケーキ

2006-01-20 | 花のこと
ジェンテの斜め向かいにあるケーキ屋さん「レピキュリアン」。
フランスを思わせる内装とフランスより美味しいかもしれない焼き菓子たち。
特にお店の名前を施した「ポムドレピキュリアン」は絶品中の絶品です!
リンゴの入った焼き菓子ですが、少しだけ暖めてもらって、
濃いめのコーヒーとともにいただくと、
ほんのりとリンゴの甘さが入ったサクサクとした食感がたまりません。



この写真は、1月に限定販売されている
「ガレットデロア」を切り分けたところです。
「ガレットデロア」とは、王様の焼き菓子を意味するそうです。
もともとはキリスト教の行事で、
1月6日の公現祭を祝う特別なお菓子でしたが、
現在では年の初めになるとお菓子屋さんの店頭を飾る、
新年に欠かせないケーキだそうです。
このケーキの中にはフェーブと呼ばれる小さな陶器の人形が一つ入っており、
皆で切り分けたときこの陶器にあたった人は紙の王冠をかぶり、
王様のように振舞えるという慣わしがあります。

もちろん、レピキュリアンさんでも、ガレットデロアを1月限定で焼いています。
仕事でご一緒した人々と楽しみながらおいしいケーキをいただこうと、早速購入。

ガレットデロアのいわれをお話しして、順番に切り分けたケーキを選びました。
「これが少し膨らんでいる」
「ここに空気の層がある」などと、
横からのぞいたり、高さを確かめたりして慎重に選びながら、
少し楽しんでくださっています。
私はもともとくじ運もないので(今まで何かにあたったことは一度もありません)、
目の前に置かれたとっても平らなイメージのものをとりました。

そして、いよいよ「いただきます!」

小さな小さな陶器でできたフェーブがケーキの中に入っているので、
一緒に飲み込んでしまわないように、慎重に少しずついただきました。

誰に当たるかな?
王冠が似合いそうな人だと良いな。
どんなフェーブが入っているかな。

などと、考えながらいただいていると、私の口の中で「カリ」っと音がして、、。

、、、、私があたってしまいました、、、、、。

どうして、こんな時だけ、あたるのでしょう?
自分で持っていったお菓子なのに。
とっても静かな空気が流れて、、、、
「でも、このケーキ本当に美味しいよ」という、
皆さんの慰めのお言葉をいただきながら、紙でできた王冠を頭に乗せて、
特に王様でも女王様でもないまま、
精巧にできたフランス製のフェブの人形についているケーキのくずを取り除いたのでした。


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