大好きな仕事をしているのに、ときどき悲しいことが起こります。
自分ではどうしようもない、良くない出来事が起こるのです。
そんなとき、悲しみで心がいっぱいになってしまって、
せつなさとやるせなさがぐるぐると渦を巻きます。
そして、自分自身を責めたくなってしまうし、
腹も立ちます。
嫌な思いをしなければならないことに、怒りを感じるのです。
先日、本を読んでいてこんな話を知りました。
良いことと悪いことはいつも一緒なんだ、と。
悪いことが起こるから、
良いことが良いことに感じるんだ、と。
何も起きなければ感謝することもないし、
それが良いことだと知る心を持てないのではないか、と。
なるほどな、と思いました。
人生よいことばかりではないことはわかっていたはずなのに、
できれば良いことばかり起きて欲しいと、ついつい思ってしまいます。
でも、悪いことや悲しいことがあるからこそ、
良いことが、より良いこととして感じられるのでしょう。
そう思えば、悪いことが起きるのも必然だし、
仕方がないと思えます。
そして、良いことと出会えたときは、
思いっきり喜べる自分でいたいと思います。
私は去年の11月、大好きな島に移住し、念願のお花に携わる仕事を始める事が出来ました。 本当に幸運な事だと思っていますが、それでもやっぱり、ショックな事、悲しい事、人間が信じられなくなってしまうような事があり、何でもマイナスの方向に考えるようになってしまいました。
でも、先生のおっしゃる通り、悪いことがあるから、いいことによりいっそう感謝できるんですよね。本当に、そう思います。
こちらに移住してから、辛いこと、悲しい事があった時、身近にある花達にどれほど勇気づけられ、元気をもらったか分かりません。花の持つパワーの凄さを、改めて感じています。
東京に住んでいる時、先生のお店に伺って、優しい色合いの花達に触れていると、心にわだかまっていた物がふっと消えていくのを感じていました。 私が感じた同じ気持ちに、1人でも多くの方になって頂けるように、拙い力ながらも頑張っていきたいと思っています。
そうですか、夢を実現されたのですね？
おめでとうございます。
それでも、やっぱり嫌なこといろいろありますよね。
私も花の仕事をしていなかったら、どうなっていただろうと思うこともいろいろありました。
そんな時、何も知らずに、にこにこそよそよしている花たちを見ると、無性に泣けて来たものです。
でも、花たちが私を待ってくれている気がして、それでなんとか頑張れたように思います。
これからも、きっといいこと悪いこと、たくさんあると思います。でも、いつでも花はまっすぐにこちらを見て笑ってくれますよ。
お互いに、花に後ろめたさは持たないような仕事をしていきましょうね。頑張ろう！