地震、台風、火事、交通事故、…  突然にやって来る災害にどう備えるのか

日々の暮らしの中で、経験と知恵を生かして
自分のいのちは自分で守ろう!

コロナって何だ? 子どもたちと一緒に正しく知って感染拡大を止めよう

2020-04-20 | 地震防災談話室
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、新学期が始まっても、各地で学校の休校が続いている。
長引く休校で、学校では、先生が児童、生徒の家に電話を掛けて子どもに勉強や運動をしているか尋ねたり、インターネットなどの活用や宿題の紙を配って添削をしたり、また、或る学校では防災行政無線を利用して校歌を流し子どもたちを励ましているという。

子どもたちはいつになったら学校で友達に会えるのかと不安を訴える。家に閉じこもったままの自粛疲れの子どもたちも。親からは、勉強も運動もできないまま、学力や体力が低下してしまうのではないかと心配する声が出ている。
学校を再開するために、私たちに何ができるのかを考えてみよう。

  ● 感染拡大を止めるために コロナを正しく知る
新型コロナウイルスについて、その正体が少しずつわかってきた。コロナの感染拡大を止めるには、その正体をよく知っての正しい対策が必要だ。

厚生労働省をはじめ、医療や感染症関係の大学や研究機関のホームページなどで知ることができる。イラスト入りで子どもにもやさしく説明しているサイトもある。
学校の登校日などに友達や先生と、また、家庭で家族と一緒にコロナについて調べてみては如何か。
0.1マイクロメートルと細菌よりも小さくて目で見ることもできないウイルスがどのようにして人の体に入り込み、感染するとせきや発熱などの症状が出るのか。肺炎になり重篤化すると人工呼吸器や人工肺による治療が必要になり、若い人も亡くなっているという。

コロナウイルスについて調べた結果、感染予防で行ってきた「手洗いの仕方」や日常的な「マスクの着用」が正しく行われていて誤りがなかったかどうか。買い物や公園などへ家族が出かけた時に、感染予防のための「3密」の注意が守られていたか、反省点がなかったかどうかみんなで話し合ってみるとよい。

  ● 油断できない新型コロナウイルス
専門家によると、新型コロナウイルスは、感染しても発症する人は20%位で、症状が出ない無症状病原体保有者であったり、発症しても軽症だったりして本人も感染に気付かないケースがある。この場合、知らぬ間に、外出先などで周囲の人に感染を広げる恐れがある。

マスクの感染予防効果を疑問視する専門家もいるが、国内では、マスク不足が続いており、国や自治体などがマスクの配布を始めた。
万一にも、自分が感染しているかもしれないとして、外出時や人混みでは、周囲の人にうつさないための、マスク着用などの気配りは、お互いに忘れてほしくない。

         copyright reserved©地域減災システム研究所2020


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ感染をこれ以上広げないため 外出時や人混みでのマスク着用の徹底を

2020-04-08 | 地震防災談話室
遅すぎた「緊急事態宣言」。新型コロナウイルスへの国民の“危機意識”を呼び覚ますことができたのか。
東京や大阪など都市部を中心にコロナ感染が拡大していて、感染経路の不明者が多く、20代、30代の若い世代に広がっている。

学校の休みが続き、“外出自粛” 疲れもあってか、東京郊外の繁華街から離れた、筆者の住む住宅地では、このところ散策やコンビニなどで買物を楽しむ家族連れが目立ち、マスクをしていない人が意外に多いのに驚く。
日常的マスク着用によるコロナの感染予防効果はないと言い切る専門家もいる。しかし、感染者の治療にあたる医師や看護師ら医療従事者のマスク着用は感染予防に必須といわれ、素人目にも、せきやくしゃみをしたときに手で口を覆うよりマスクをしていた方が飛沫は飛び散らないと思う。
知らぬ間に感染していて周りにコロナウイルスをまき散らしてはいけないと、予防効果が多少でもあればと、筆者も外出時にはマスク着用。帰宅時には、玄関ドアノブにぶら下げたアルコールスプレーで手指消毒した後、石鹸で手を洗うことにしている。

テレビでアナウンサーが出演者との間隔を取って、「ソーシャルデスタンス」(社会的距離)と釈明するのを聞いた。出演者も自他への感染予防とPRのためにもマスクを着用していてもよいのではないかと思う。
安倍晋三総理をはじめ国会議員ら政治家諸氏のマスク姿が目立つようになった。
危機意識の醸成にマスク着用の効果はあると思う。コロナ戦争に打ち勝つために、危機感を持って感染を予防するためマスクの着用と手洗いを続けたい。
 
 ● コロナ対策は わかりやすい言葉と迅速、具体的な方策で
新型コロナウイルスに関するカタカナ表記の用語がわかりにくい。日本語で言えることをカタカナで言う必要があるのかと、河野太郎防衛相が疑問を呈していた。
筆者も、初めて「クラスター」と聞いたとき、すぐには理解できずに、特定のグループによる会合や音楽会などに参加した「集団内の感染」とわかるまでに時間がかかった。
オーバーシュート(感染者の爆発的増加)やロックダウン(都市封鎖、移動禁止)などの専門用語は、専門家の間では正確に言葉の概念規定をする必要に迫られて使われているものと思うが、多くの国民に理解を求めるときはわかりやすい言葉に言い換えてほしい。

政治家や行政関係者らの発言で、「検討、方針、迅速に、全力で、しっかり、集中的に、…」と、国民へのメッセージなどで、時に、期待する物事がすぐにも実現するような安心感を与える言葉が使われるが、今回のコロナ禍のような緊急時には、言葉の内容が聴衆を裏切る結果になると、安心、信頼感が不安、不信感に変わり、混乱を招くことになりかねないので注意が必要だ。

 ● 感染拡大防止へ コロナを正しく知って偏見をなくそう
テレビや新聞紙上に、医療崩壊、医療体制逼迫などの文字を見ると、これ以上に感染が広がり患者が急増すると、病院で治療も受けられなくなり、自宅待機を強いられかねない。

海外で感染したことに気づかずに、大学生が帰国後に友人らに感染させている。東京では、不要不急の外出自粛の要請が出ている中で、深夜まで飲食していて感染し、店側も同席者の名前を明かさないために感染経路が確認できない経路不明者が増えているという。一方で、コロナ患者の治療にあたっていて感染した医療従事者の家族が差別されたという事例も出ている。こうしたコロナ禍に対する世間の偏見をなくすためにも、コロナについての知識を深めることが欠かせない。
国民一人一人がコロナについての正しい知識と危機感を持って、どうしたら感染拡大を防ぐことができるのかを考え行動することが求められている。

        copyright reserved©地域減災システム研究所2020


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする