東北地方で大地震が起きた3月11日、東京は大きな被害は免れたものの鉄道が一斉に止まるなど交通が大混乱しました。通勤・通学者をはじめ、レジャーや買い物、所用で都心に来ていた人たちは帰れなくなり、多くの人が勤め先に戻ったり、学校やホテルで待機し不安な一夜を明かしました。
復旧が遅れ大きな混乱を引き起こした公共交通機関の役割や、身動きできない車や徒歩帰宅者であふれた都内の幹線道路の渋滞解消策など、大災害発生時の課題が改めて浮き彫りになりました。国をはじめ自治体、企業などの帰宅困難者対策の具体的な見直しが急がれています。
●頼りになる地元の人たちが
東京都の呼びかけで、災害時に駅に集まってくる滞留者を安全な場所に避難させるために、新宿駅をはじめ北千住、池袋、品川などの主要各駅の周辺地区に地元商店街や企業、学校などからなる協議会がつくられ、避難誘導訓練が行われています。今回の災害では本格的出動にはいたらなかったようですが、筆者も滞留者役の一人として訓練に何回か参加し、外出先で大地震に遭遇し見知らぬ土地での不安と混乱の中で、駆けつけてくれるヘルメット姿の協議会の人たちを見るだけでも心強く感じられると思いました。しかし一方で、実際に大地震が起きて建物などが倒壊し協議会の人たちの中にも多くの死傷者が出ている時に、はたして駅前に駆けつけて滞留者の支援にあたることができるのかどうか。こうした地元の人たちがいなかったらどこに避難したらよいのかと不安になりました。
●駅構内に避難ルート案内図と防災ボックスを
駅などに近くの公園やスポーツ施設などの避難場所へのルート案内図があると、土地勘のない人でも見て歩いて行けます。そのためにも駅構内には停電に備えての自家発電装置の設置は欠かせません。公衆電話や水飲み場、トイレの場所がわかりやすく描かれた案内図があると助かります。また、けが人の応急処置用の医薬品や赤ちゃんのおむつ、抱っこ紐なども入れた防災ボックスを改札わきなど人目につきやすい所に設置し、災害発生時に誰でも自由に利用できるよう普段から備えておくことが必要ではないでしょうか。
復旧が遅れ大きな混乱を引き起こした公共交通機関の役割や、身動きできない車や徒歩帰宅者であふれた都内の幹線道路の渋滞解消策など、大災害発生時の課題が改めて浮き彫りになりました。国をはじめ自治体、企業などの帰宅困難者対策の具体的な見直しが急がれています。
●頼りになる地元の人たちが
東京都の呼びかけで、災害時に駅に集まってくる滞留者を安全な場所に避難させるために、新宿駅をはじめ北千住、池袋、品川などの主要各駅の周辺地区に地元商店街や企業、学校などからなる協議会がつくられ、避難誘導訓練が行われています。今回の災害では本格的出動にはいたらなかったようですが、筆者も滞留者役の一人として訓練に何回か参加し、外出先で大地震に遭遇し見知らぬ土地での不安と混乱の中で、駆けつけてくれるヘルメット姿の協議会の人たちを見るだけでも心強く感じられると思いました。しかし一方で、実際に大地震が起きて建物などが倒壊し協議会の人たちの中にも多くの死傷者が出ている時に、はたして駅前に駆けつけて滞留者の支援にあたることができるのかどうか。こうした地元の人たちがいなかったらどこに避難したらよいのかと不安になりました。
●駅構内に避難ルート案内図と防災ボックスを
駅などに近くの公園やスポーツ施設などの避難場所へのルート案内図があると、土地勘のない人でも見て歩いて行けます。そのためにも駅構内には停電に備えての自家発電装置の設置は欠かせません。公衆電話や水飲み場、トイレの場所がわかりやすく描かれた案内図があると助かります。また、けが人の応急処置用の医薬品や赤ちゃんのおむつ、抱っこ紐なども入れた防災ボックスを改札わきなど人目につきやすい所に設置し、災害発生時に誰でも自由に利用できるよう普段から備えておくことが必要ではないでしょうか。