先週、神奈川県の観光地“箱根温泉”に家族で出かけた。箱根山の大涌谷で起きた小規模噴火で、大涌谷周辺1キロ圏で噴石が飛ぶような噴火が起こる可能性があるとして、「噴火警戒レベル3(入山規制)」が出ていた。また、一部で温泉が供給できなくなったといわれていたが、ゆっくり湯に浸かることはできた。
宿では、万一の噴火に備えての避難方法などの説明があるものと覚悟していたがなかった。3日間の逗留中、入山規制区域を通るロープウエーの運休などのお知らせを麓の駅で見たほかは、大涌谷噴火の現在の状況などを知らせる情報はどこにもなかった。
折から、鹿児島県桜島の噴火もあって、スマホに箱根は大丈夫かと心配するメールが入っていた。
箱根観光ルートの鉄道やバスのターミナルに、激しく水蒸気を上げる大涌谷噴火の中継カメラによる映像を流し、ジオラマの立体模型などがあると、訪れた観光客にも噴火の状況をリアルタイムに正しく理解する助けになる。
箱根町では、ことし3月に大涌谷周辺の観光客を対象とした避難誘導マニュアルを作成し、現在、噴火の拡大(噴火警戒レベル4,5)に備えて広域避難誘導計画を作成中という。秋の本格的観光シーズンを前に、観光・宿泊施設などへの周知徹底が急がれる。
●安全・安心に欠かせない迅速で正しい情報の伝達
火山を抱える観光地では“地震や噴火”についてのちょっとした情報が流れるだけで宿泊のキャンセルが出るなど風評被害により地元は大変なことになる。一方、温泉や旅行を楽しみにしている観光客にとっても迷惑な話で、観光に出かける際には安全を担保する正しい情報の伝達が必要になる。
去年9月、登山者ら63人が死亡・行方不明になった御嶽山(長野県と岐阜県境)の噴火で、山麓の人たちは噴火前から地震や硫黄の臭いなどで山の異変に気づいており、これらの情報が観光案内所やエリアメールで登山者に伝わっていたら多くの犠牲者を出さずにすんだのではないかと思う。
箱根町は、噴火などの緊急時にはエリアメールなどで情報を提供することになっているというが、そのための観光客への普段の周知は必要だ。
地震や大きな噴火がいつ起きるのかについて、地震や火山の専門家にもよくわからないことが多いという。しかし、地震や噴火災害に直面したとき、噴石や火山ガス、火砕流などどのような被害が起きるのかを地域住民とともに、訪れる観光客に周知することは安全・安心に繋がると思う。
copyright reserved 地域減災システム研究所 2015
宿では、万一の噴火に備えての避難方法などの説明があるものと覚悟していたがなかった。3日間の逗留中、入山規制区域を通るロープウエーの運休などのお知らせを麓の駅で見たほかは、大涌谷噴火の現在の状況などを知らせる情報はどこにもなかった。
折から、鹿児島県桜島の噴火もあって、スマホに箱根は大丈夫かと心配するメールが入っていた。
箱根観光ルートの鉄道やバスのターミナルに、激しく水蒸気を上げる大涌谷噴火の中継カメラによる映像を流し、ジオラマの立体模型などがあると、訪れた観光客にも噴火の状況をリアルタイムに正しく理解する助けになる。
箱根町では、ことし3月に大涌谷周辺の観光客を対象とした避難誘導マニュアルを作成し、現在、噴火の拡大(噴火警戒レベル4,5)に備えて広域避難誘導計画を作成中という。秋の本格的観光シーズンを前に、観光・宿泊施設などへの周知徹底が急がれる。
●安全・安心に欠かせない迅速で正しい情報の伝達
火山を抱える観光地では“地震や噴火”についてのちょっとした情報が流れるだけで宿泊のキャンセルが出るなど風評被害により地元は大変なことになる。一方、温泉や旅行を楽しみにしている観光客にとっても迷惑な話で、観光に出かける際には安全を担保する正しい情報の伝達が必要になる。
去年9月、登山者ら63人が死亡・行方不明になった御嶽山(長野県と岐阜県境)の噴火で、山麓の人たちは噴火前から地震や硫黄の臭いなどで山の異変に気づいており、これらの情報が観光案内所やエリアメールで登山者に伝わっていたら多くの犠牲者を出さずにすんだのではないかと思う。
箱根町は、噴火などの緊急時にはエリアメールなどで情報を提供することになっているというが、そのための観光客への普段の周知は必要だ。
地震や大きな噴火がいつ起きるのかについて、地震や火山の専門家にもよくわからないことが多いという。しかし、地震や噴火災害に直面したとき、噴石や火山ガス、火砕流などどのような被害が起きるのかを地域住民とともに、訪れる観光客に周知することは安全・安心に繋がると思う。
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