地震、台風、火事、交通事故、…  突然にやって来る災害にどう備えるのか

日々の暮らしの中で、経験と知恵を生かして
自分のいのちは自分で守ろう!

北日本の日本海側は大雪 雪道ではスノータイヤを忘れずに

2017-01-12 | 地震防災談話室
ことしは穏やかな正月で、去年並みに雪は少ないのかと思っていたら、北海道では、11~12日にかけて猛吹雪になり、北日本の日本海側や北陸などで大雪になった。
強い冬型の気圧配置が続いていて、能登半島の輪島市上空5000㍍付近には-30℃の寒気があって南下しており、雪の範囲が太平洋側まで広がる恐れがあるという。

昨シーズンは雪不足で泣いた各地のスキー場も、この大雪で、土日にはスキーヤーなどで大変な賑わいが予想される。
スキー場などの積雪地帯にマイカーで出かけるときは、ノーマルタイヤを冬用のスノータイヤに履き替えることをお忘れなく。
雪道では、雪が融けてシャーベット状になっていてもノーマルタイヤでの走行は危険だ。
雪のない高速道路を降りて、スキー場までのわずかな間の雪道で、スリップをして動けなくなっている車やスリップ事故を起こしている車をよく見かける。

東京郊外に住む筆者は、雪道での車の運転回数は少ないが、12月になるとスノータイヤに交換する。
シーズンの当初は雪道に不慣れでスリップ事故を起こす危険があり、用心に越したことはない。
雪道では、車間距離を普段より十分にとって、急ブレーキは厳禁。エンジンブレーキでの減速を心掛けている。
積雪寒冷地帯では、日中に雪が融けていても、午後2時を過ぎるころから路面が凍り始めるのでスリップ事故に注意が必要だ。

 ●降積雪時の高速道路や幹線道路では 早めの「チェーン規制」を
大雪注意報や警報などが出て高速道路や主要国道でかなりの雪が降っているのに「チェーン規制」や「通行止め」などの対応が遅れ、そのためにノーマルタイヤ車によるスリップ事故などが起き、また、車がスリップして動けなくなり渋滞が起きて、通行車両が雪の中に立ち往生したまま何時間も閉じ込められることがこれまでにも起きている。
道路管理者は、気象庁からの大雪注意報や警報、道路の降積雪状況などから判断して、多くの車が事故や渋滞に巻き込まれる前に、「チェーン規制」や「通行止め」、「除雪」を早めに実施してほしい。


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2020年安心安全な東京五輪・パラリンピックを! 万一の災害への備えは…

2017-01-04 | 地震防災談話室
2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場の見直し問題は、昨年暮れにようやく決着した。
テレビの出演者から、東京都の小池知事に、国際情勢を踏まえてオリンピックのテロ対策に万全を期すよう注文が出ていた。
筆者からも、安心安全な東京五輪・パラリンピックを目指して、万一の大地震や水害などの災害発生に備えて具体的な対策をお願いしたい。

新設されるバレーボール会場の「有明アリーナ」(東京都江東区)などの競技施設では、五輪競技を観戦中に大地震が発生すると多くの観客はその場で避難待機を迫られることになる。仮設や周辺地区の既存施設の五輪仕様への改修にあわせて十分な安全の確保が求められる。

 ●周辺の企業、住民の協力と観客の互いの助け合いを
競技が行われる東京湾岸地区は隅田川と荒川河口周辺に広がり、大地震による津波やスーパー台風による高潮や洪水が起きると湛水のおそれがある。
観客の多くは、競技施設に近い中高層の民間ビルなどへの垂直避難を強いられることになる。周辺の企業や住民らの協力による対応は欠かせない。
東京五輪・パラリンピックには海外からも多くの観光客が訪れる。外国からの観光客で地震を経験したことのない人の中には、小さな揺れでも驚いて恐怖心からパニックになる人もいると思う。観戦中に災害が発生すると、警察や消防、ボランティアの人たちが中心になって救助支援にあたるが、観客らの互いの助け合いに期待したい。そのための準備が必要だ。

 ●災害情報は各国語で提供
見知らぬ国で災害に遭遇し言葉が通じないとそれだけで不安になり混乱を招く。
各人のスマホや携帯電話を通じての各国語による災害情報の迅速な提供は心強く、混乱を鎮める効果がある。
報道各社や国際機関、各国大使館などの協力に期待したい。

 ●最悪の事態を想定して危機に備えて
日本列島では、昨年は気候変動の影響か迷走台風に悩まされた。また、東日本大震災以降余震が続いていて、熊本地震や鳥取地震も発生。首都直下型地震を想定して警鐘を鳴らす専門家もいる。
天災は忘れた頃にやって来るといわれるが、3年半後に何が起きるかはわからない。
東京五輪を誘致する際には、東京の世界一安全都市宣言や東日本大震災の復興アピールに世界が関心を寄せてくれた。
五輪期間中のテロや災害など最悪の事態を想定して危機に備えて、東京にやって来る内外の観客に安心安全な東京五輪・パラリンピックを楽しんでもらうことは、東京都にとっての責務であり都民の務めでもあると思う。


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