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冬のインフルエンザ流行期には 新型コロナの感染を見逃さないためにコロナの同時検査も

2020-10-22 | 地震防災談話室
寒くなると発熱やせきなどを訴える人が増えてくる。発熱やせきだけの初期症状では、インフルエンザなのか、コロナなのかわかりにくいといわれている。
地域のクリニックや診療所では、コロナの院内感染を警戒して、こうした発熱やせきの症状を訴える人には事前に電話をかけてもらい、診察時間をずらしたり、待合室を分けたりするなどの対応に追われることになる。

日本感染症学会は、冬のインフルエンザの流行期に発熱やせきなどの症状だけでインフルエンザと診断してしまうと新型コロナウイルスを見逃してしまうおそれもあるとして、新型コロナが発生した地域に2週間以内滞在したことのある人のインフルエンザの検査の際に、同時にコロナの検査もするよう地域の診療所に注意している。(8/3 NHK)

懸念されるのは、クリニックなどでインフルエンザとコロナの両方の検査をした患者がコロナの感染とわかった時で、風評被害などから、住民らがコロナの院内感染を恐れて一般の受診を敬遠する人が出ることだ。

  ●インフルエンザと新型コロナの同時検査に「観光バス」の活用を
田村憲久厚労相は、10月2日の記者会見で、コロナの検査態勢拡充について、「鼻から2センチ位のところから綿棒で採取できる鼻腔検体を用いて、PCR・抗原定量・抗原簡易キットのいずれの検査も活用できる」と述べ、抗原検出用キット(富士レビオ)によるコロナとインフルエンザの同時検査が短時間でできることを明らかにした。

インフルエンザとコロナの同時検査は、感染症の専門病院がない地域では、クリニックなど、かかりつけ医の混乱を避けて、自治体と地元医師会が協力して、広場などに準備した特設テントや複数の観光バスを利用した検査場で実施できないか。
PCR検査に比べて、鼻腔検体を用いた抗原検査キットなら、短時間(約30分)で同時に検査ができる。検査場の観光バスは、検査を受ける人の一時待機場所として、また、検査後には、コロナ感染の陽性反応が出た人の駅ホテルなど療養施設や病院への移送に即、利用できる。

 ●待機用観光バス内で“家庭内感染防止”のミニ相談会も
冬は寒く室内に閉じこもりがちになり、家庭内での家族間感染が心配される。
換気などが行き届いた観光バスの車内では、検査の待機時間を利用して、地域のボランティアの協力で、検査を受ける人の家族構成や浴室、トイレなどの家庭環境に合わせての家庭内感染防止の相談に応じることができる。
エアコンや暖房機具などの取り扱いを含めた部屋の適切な換気をはじめ、家族構成を配慮しての三密の防止、室内での適切なマスク着用と咳エチケット、手指消毒や外出時の注意など、個々の相談で意外な落とし穴に気づくかもしれない。

筆者も、ことしは早々とインフルエンザワクチンの接種を受けてきた。
コロナ感染防止に直接結びつかなくとも、住民が、先ずできることから始めてみては如何か。

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