地震、台風、火事、交通事故、…  突然にやって来る災害にどう備えるのか

日々の暮らしの中で、経験と知恵を生かして
自分のいのちは自分で守ろう!

車は急に止まれない! 青信号で飛び出さずに“左右の安全”を

2019-04-05 | 地震防災談話室
街中で発生する交通事故の多くは、交差点周辺や横断歩道で起きている。
交差点の手前で黄信号が出ると、急いで通過しようと、アクセルを踏んで加速する車。中には、赤信号にかわっても突っ走る車を時折見かける。

横断歩道の信号が青にかわるやいなや飛び出す子ども。乗ったまま徐行しないでいきなり横断してくる自転車。近づく自動車は急に止まれないので危険だ。

  ● 子どもの交通安全教室は “危険と注意”についてより実践的な指導を
新学期が始まると、小学校では新入学児童のための交通安全教室が開かれる。
校庭につくられた模擬道路で、交差点や横断歩道を渡るときは、自動車やバイクが来ないかどうか「右を見て、左を見て、もう一度右を見て」安全をよく確かめてから横断するようにと、事故を防ぐための実践的な指導が行われる。
ところが、例年を振り返ると、2~3週間もすると、横断歩道の信号が青にかわるやいなや飛び出す元気な子。左右の安全を確認しないで友達とふざけながら道路を渡る子と、危険な光景をしばしば目にしてきた。交通事故の発生が心配だ。

交差点でのドライバーのうっかりミスによる赤信号の見落としやブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故が続いている。
横断しようとしている歩行者がいても横断歩道の手前で一時停止しない車。一時停止の標識を徐行ですます車。
交通安全教室では、こうした現実の交通状況をとらえた、より実践的な安全指導をしてほしい。

  ● 通学路の安全についての新入生と上級生によるミニ集会を
通学路は、歩車道が分離していなかったり、歩道にガードレールが付いていたりいなかったり、また、車の通行量などにより、交通事故の危険度は地域によって異なる。

新入生が学校生活に慣れたころを見計らって、学校独自の交通安全日を設け、通学路ごとに通学の安全対策について上級生と新入生が話し合ってみてはどうだろうか。
「A道路は道幅が狭く電柱があって車が来ると傘をさしていると危険」「B交差点はカーブが急で大型のトラックが曲がる際に、後輪が前輪より内側を通り(内輪差)、歩道に乗り上げることがあるので、信号待ちの際は歩道の後方に下がっていないと危ない」「C交差点は信号もなく一時停止を守らない車が多いので車が見えたら横断しない」など、上級生が新入生に注意してやることができる。

子どもたちは、話し合いの中で、交通事故だけでなく、地震や風水害、火災などの災害や事件・事故が起きた時、通学路で身を守るためにどうしたらよいかの危機対応についても学ぶことができると思う。


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