1995年の阪神・淡路大震災では7500棟余りの家屋が地震による火災で焼失し多くの犠牲者が出た。火災の原因は分かったものだけでも、その61%が電気ストーブや観賞魚用水槽のヒーターなど電気による“通電火災”だった(総務省消防庁調べ)。
地震の発生で停電になり、多くの人が電気ストーブなどの電気器具を切らずにそのままにして避難したため、やがて電気が復帰した時に、倒れたり下敷きになったりしていた電気器具に火が入り燃え上がったという。
こうした電気による“通電火災”を防止するため、政府は、このほど決めた首都直下地震の新たな減災目標に感震ブレーカーの普及促進を盛り込んだ。
●設置場所や分電盤(ブレーカー)に見合った感震ブレーカーを
感震ブレーカーは、大きな地震が起きた時に自動的にブレーカーを遮断させる通電火災防止装置。
地震の強い揺れ(震度5,6,7)でおもりが落ち分電盤のブレーカーのスイッチが切れる簡易型から、感電遮断ユニットが震度5強を超える地震波を感知すると信号を検知したブレーカーの電源が遮断される機種までいろいろ市販されている。
地震の揺れは、戸建て住宅や高層マンションといった建物の高さや免震構造などで建物の揺れ方が違う。大きな地震が起きた時に建物がどのような揺れ方をするかあらかじめ調べて、それに見合った感震ブレーカーを設置する必要がある。また、ブレーカーのスイッチの形によっては感震ブレーカーが使えないものがあるので注意してほしい。
横浜市など感震ブレーカーの設置を補助しているところもあるので、自治体や消防に相談するとよい。
●避難する時は ブレーカーが落ちていることを再確認
ここで心して置きたいのは、地震発生直後に室内の照明やテレビが消えた時、地震による一時的な停電なのか、或いは、感震ブレーカーが揺れで落ちたためなのかを調べようとしてブレーカーを元に戻し、そのまま避難すると、後刻、停電が復帰したときに倒れたストーブなどに通電し出火の原因になる。
地震が起きた時に感震ブレーカーが設置してあると電源が自動的に遮断されるので安心だが、過信は禁物。
揺れがおさまったらストーブなど出火原因になる倒れた電気器具や周辺に燃えやすい転倒・落下物などがないかどうかチェックし、避難する際にはブレーカーが落ちていることをもう一度確認してほしい。
copyright reserved 地域減災システム研究所 2015
地震の発生で停電になり、多くの人が電気ストーブなどの電気器具を切らずにそのままにして避難したため、やがて電気が復帰した時に、倒れたり下敷きになったりしていた電気器具に火が入り燃え上がったという。
こうした電気による“通電火災”を防止するため、政府は、このほど決めた首都直下地震の新たな減災目標に感震ブレーカーの普及促進を盛り込んだ。
●設置場所や分電盤(ブレーカー)に見合った感震ブレーカーを
感震ブレーカーは、大きな地震が起きた時に自動的にブレーカーを遮断させる通電火災防止装置。
地震の強い揺れ(震度5,6,7)でおもりが落ち分電盤のブレーカーのスイッチが切れる簡易型から、感電遮断ユニットが震度5強を超える地震波を感知すると信号を検知したブレーカーの電源が遮断される機種までいろいろ市販されている。
地震の揺れは、戸建て住宅や高層マンションといった建物の高さや免震構造などで建物の揺れ方が違う。大きな地震が起きた時に建物がどのような揺れ方をするかあらかじめ調べて、それに見合った感震ブレーカーを設置する必要がある。また、ブレーカーのスイッチの形によっては感震ブレーカーが使えないものがあるので注意してほしい。
横浜市など感震ブレーカーの設置を補助しているところもあるので、自治体や消防に相談するとよい。
●避難する時は ブレーカーが落ちていることを再確認
ここで心して置きたいのは、地震発生直後に室内の照明やテレビが消えた時、地震による一時的な停電なのか、或いは、感震ブレーカーが揺れで落ちたためなのかを調べようとしてブレーカーを元に戻し、そのまま避難すると、後刻、停電が復帰したときに倒れたストーブなどに通電し出火の原因になる。
地震が起きた時に感震ブレーカーが設置してあると電源が自動的に遮断されるので安心だが、過信は禁物。
揺れがおさまったらストーブなど出火原因になる倒れた電気器具や周辺に燃えやすい転倒・落下物などがないかどうかチェックし、避難する際にはブレーカーが落ちていることをもう一度確認してほしい。
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