地震、台風、火事、交通事故、…  突然にやって来る災害にどう備えるのか

日々の暮らしの中で、経験と知恵を生かして
自分のいのちは自分で守ろう!

日本海側の大雪で電車が立ち往生 乗客の安全安心の対応を

2018-01-13 | 地震防災談話室
この冬は、列島の日本海側で大雪になっており、新潟県三条市では、11日夕方、JR信越線で新潟発長岡行きの普通電車が積雪に阻まれ運転できなくなり駅の途中で立ち往生した。
乗っていた通勤・通学者などおよそ430人は、線路わきの雪が深く暗闇の吹雪の中を歩いての避難は危険だとして電車から降りることも出来なくなった。中には満員の車内で体調を崩すなどして、深夜や明け方になって深い雪の中を駆け付けた消防関係者や家族らに救助、保護された人もいた。

今回の雪は、11日午後から新潟など北陸を中心に激しく降り続いた大雪に、線路の除雪が間に合わない中で、電車の先頭車両前部に取り付けられている排雪板で除雪しながら運転を続けていた車体の下や車輪に多量の雪がつまり身動きできなくなったという。
周辺の駅などから駅員も駆け付けてスコップで除雪作業が始まったものの、朝になってようやく除雪車が到着して本格的な除雪が行われた。多くの乗客が、電車が動き出すまでの15時間半にわたって車内に閉じ込められる格好になった。

 ●乗客の安全安心と情報の共有

‟電車内の閉じ込め”について、JR東日本新潟支社は、電車内は電気も暖房もあり、トイレも使える。乗客は吹雪の中を避難するよりも車内に待機してもらうほうが安全だと判断したという。
今回の大雪では各地で停電も起きており、停電への対応が考えられていたかは疑問だ。

テレビの中で、この土日のセンター試験を前にした高校生を持つ親が、「何が起きたのかJRに電話で訊ねても何も教えてもらえなかった」と不安を訴えていた。乗客からは「除雪をもっと早くできなかったのか。段取りを教えてほしかった」と情報の共有を求める声が聞かれた。
 
 ●早めの情報収集で早め早めの対策、対応を
JRの対応の遅れについて、菅義偉官房長官が「積雪期が今後も続く中、長時間の駅間停止等のトラブルが生じないように」と12日に談話を発表した。国土交通省も解明に当たり報告を求めている。

この冬は、降雪も早く、ラニーニャ現象の影響で早くから大雪を心配する専門家の声も出ていた。
降雪時における安全運行の確認と除雪車の出動等の迅速な対応。今回のような事故発生時に乗客を安全に避難させる救援列車の出動等について、鉄道交通の安全への信頼を取り戻すためにも、早め早めの対策、対応を忘れてほしくない。


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大雪による停電時の寒さ対策は万全ですか 「使い捨てミニカイロ」のすすめ

2018-01-01 | 地震防災談話室

この冬は、日本海側では例年にない大雪になっている。寒さが厳しく、全国各地で火事が相次いでいて、死傷者も出ている。

寒さに欠かせない暖房器具は、電気によるエアコンや床暖房が増えている一方で、石油ストーブなどで火災の恐れのある機種も依然として多く見かける。
最近は、石油、電気、ガスを使った様々な暖房器具が出回っていて、火災防止の安全装置はついているが、暖房器具の近くに衣類など燃えやすいものを置いたり、ストーブの上に洗濯物を掛けたりしているのを見かけることがあり、注意が必要だ。

 ●停電した時の寒さ対策は
大雪や地震などの災害による停電が起きると、電気による暖房器具は使えなくなる。夜間の寒さ対策として小型の湯たんぽがよく売れていると聞くが、これとても停電になるとお湯の確保が難しくなる。
ガスや薪炭などの暖房器具やコタツなどを用意しておかないと布団や毛布にくるまり寒さに震えることになる。

 ●「使い捨てミニカイロ」をマイ防災用品に
筆者は、地震対策として、「使い捨てカイロ」を常に用意している。
この冬は、寒さ対策として室内でも使い捨てのミニカイロを衣服の上から張り付け足腰を温め、外出の時は、服のポケットに入れて暖をとっている。

「使い捨てカイロ」は、注意書き等によると、出火の恐れはないといわれるが、最高温度は70℃まで上がり、大きさによって、ミニカイロは7~8時間。2倍の大きさのカイロは16~18時間にわたり、何れも40℃以上の温度を持続できる。カイロを肌に直接触れていると低温やけどをする危険があるので注意は必要である。
「低温やけど防止のため」として就寝時は使わないように注意があり、試しに布団に入れてみたところかなりの高温になり、熱くて危険だと分かった。
ミニカイロを布団のシーツと毛布の下に置いたところ多少の温もりを感じる程度に暖をとれて、低温やけどの心配はなさそうだ。

「使い捨てミニカイロ」は、停電でも使用でき、衣類に貼りつけて寒いときに暖を取ることが出来る。「LEDハンズフリーライト」とともにマイ防災用品として準備している。



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