この冬は、日本海側では例年にない大雪になっている。寒さが厳しく、全国各地で火事が相次いでいて、死傷者も出ている。
寒さに欠かせない暖房器具は、電気によるエアコンや床暖房が増えている一方で、石油ストーブなどで火災の恐れのある機種も依然として多く見かける。
最近は、石油、電気、ガスを使った様々な暖房器具が出回っていて、火災防止の安全装置はついているが、暖房器具の近くに衣類など燃えやすいものを置いたり、ストーブの上に洗濯物を掛けたりしているのを見かけることがあり、注意が必要だ。
●停電した時の寒さ対策は
大雪や地震などの災害による停電が起きると、電気による暖房器具は使えなくなる。夜間の寒さ対策として小型の湯たんぽがよく売れていると聞くが、これとても停電になるとお湯の確保が難しくなる。
ガスや薪炭などの暖房器具やコタツなどを用意しておかないと布団や毛布にくるまり寒さに震えることになる。
●「使い捨てミニカイロ」をマイ防災用品に
筆者は、地震対策として、「使い捨てカイロ」を常に用意している。
この冬は、寒さ対策として室内でも使い捨てのミニカイロを衣服の上から張り付け足腰を温め、外出の時は、服のポケットに入れて暖をとっている。
「使い捨てカイロ」は、注意書き等によると、出火の恐れはないといわれるが、最高温度は70℃まで上がり、大きさによって、ミニカイロは7~8時間。2倍の大きさのカイロは16~18時間にわたり、何れも40℃以上の温度を持続できる。カイロを肌に直接触れていると低温やけどをする危険があるので注意は必要である。
「低温やけど防止のため」として就寝時は使わないように注意があり、試しに布団に入れてみたところかなりの高温になり、熱くて危険だと分かった。
ミニカイロを布団のシーツと毛布の下に置いたところ多少の温もりを感じる程度に暖をとれて、低温やけどの心配はなさそうだ。
「使い捨てミニカイロ」は、停電でも使用でき、衣類に貼りつけて寒いときに暖を取ることが出来る。「LEDハンズフリーライト」とともにマイ防災用品として準備している。
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