たったひとつの想い貫く難しさの中で
私たちは 守り抜くよ 貴方との約束
全て懸けよう 走り抜けよう この特別な瞬間の中で輝いていたい
ただ息をしてここに居るだけ それだけなのに溢れ出す気持ち
―3年分の想いを胸に
=================
お待たせしました。
連載再開です
※「巡り巡ってもまたここで」これまでのあらすじ※
3年ぶりに凱旋門賞に出るルメさんの応援の為に、4度目のフランスへの渡航を決意した私は
毎回の観戦仲間であるF氏さんと合流し、朝一でルメさんとも無事再会を果たすことに成功。
さらにゴルディコヴァのG1欧州勝利数のレコードの更新を観ることが出来たりとWeekendLongchampの雰囲気 目一杯楽しんでいたが、
最大の目的だった凱旋門賞はすぐそこまで迫っていて…!?
===================
記憶は2009年のこのレースまでさかのぼります。
彼が此処に来れなかったことを受け入れることが出来ず、
また、彼が乗るはずだった馬がどんどんレースを勝っていく姿に最早乾いた笑みしか浮かべることが出来ず、
友人のおかげでようやくロンシャンから逃げ出さずにいれたような状態で過ごした一日
本当なら少しでも良い成績が残せるように祈らなければならなかった凱旋門賞では
騎乗馬Stacelitaが勝てなかったことを悔しく思うのではなく、
負けたことにひどくホッとしたあの日の一連の自分の気持ちの流れは今でも昨日のことのように覚えています。
そして、彼が当日どうしていたか、何を考えていたかという内容の翌日の新聞のインタビューが、
怖いくらいに私のそれと一致したことも。
もうあんな思いは二度としたくない。
もしもう一度ロンシャンに行けるなら、元気に騎乗する彼の姿が観たい。
直前のフォレ賞(Goldikova姉さんおめでとう!)まではなんとか平常心を保てていた私でしたが、
いろんな思いが込み上げてきて、とてもじゃないけれどレースそのものは緊張し過ぎて観れる状況には非ず。
でもそのかわりパドックでは悔いのないように写真を撮って幕を出そう!!!
日本からわざわざやってきたLemaireファンの根性見せたるで!!!くらいの気合乗りでいました(笑)
度胸がいいのかチキンなのか自分でもよくわかりません^^;
凱旋門賞のパドックでは馬だけが回っている時から、
F氏さんに手伝ってもらいながら幕を出しながら片手で一眼を使って撮影、撮影。
日本だと何十分もパドックを観ることが出来ますが、フランスのそれは長くても数分間。
そしてそれは国一番の、いや、ヨーロッパ一のレースであっても例外ではありません。
私が待ち望んでいた瞬間はあっという間に訪れました。
前年、ルメさんが凱旋門賞で騎乗するのを生で観戦するという夢を直前で絶たれていたのもあって、
ただただこの瞬間を待ち望んでいた私にとっては、本当に夢のようでした。
しかも近年稀に見ない大混戦ムードの中とはいえ、
地元フランスの期待を背負っての一番人気。
もう、本当に感無量…(涙)
そしてあっという間に馬上の人に。
ガッチガチに緊張してはったらどないしよ…とか色々考えていたんですが、
とっても和やかなムードで一安心。
この写真を撮りながらも左手で幕(反対側は同行していたF氏さんに持っていただいていました)
は持っていたのですが、↑のように俯きながらパドックを回っていたので結構上の方にいた私たち&幕はもしかして視界に入らない?
げ、もしかしてこれ、作戦ミスですか?
でも、いいや。
私たちがルメさんを応援にここに来たのはもう彼は知っているし、
凱旋門賞の直前で少しでも彼の集中を削ぐようなことをするわけにはいかない。
ルメさーん、気付かなくてもいいよ。
いや気付かないで。
日本のG1でもあまりこちらを見ることはなかったルメさんだったので
(これはその日のパドック数回目の登場だからという理由もあると思うけど)
静かに目の前をBehkabadに騎乗して進んでいくのを見送っていたのですが、
それまでずっと下を向いて関係者の方たちと話されていた彼が急に弾かれるように上を向いたんです。
真っ直ぐ見上げた視線の先にあったのは私の幕。
えー!?!?
なんで気付いてくれたの???
幕と私たちを確認したルメさんはいつものルメさんで、
笑顔で私たちに馬上から手を振ってくれ、
Behkabadが私たちの前を通り過ぎても振り返って幕を見続けてくれ、
最後は親指を力強くグッと立ててパドックから去っていきました。
嬉しくて、ビックリして、
もう本当にどうしていいかわかりませんでした。
だってただのレースじゃないんだよ?
凱旋門賞なんだよ??
ただのファンに過ぎないんだから、私なんかに構ってくれなくてもいいんですよ?
前年に同じ場所で過ごした時はただ立っているだけで精一杯でした。
ルメさんが騎乗しているところが観れただけで本当に嬉しかったのに
幕を見てくれるなんて期待してなかったのに
上手く言えないんですが、
胸の内の方からじんわり暖かくなるという経験を生れて初めて感じました。
前年とは違う意味で涙が自然に込み上げてくるのを抑えられませんでした。
レースについては既に五ヵ月が経った今、
あえて書こうとは思いません。
ナカヤマフェスタの大活躍もあり、
例年より多くの方がレースそのものやレビューを目にされたはずですから。
皆さんもご存じの通り、勝ったのはWorkfoce&Moore騎手で、
私の応援していたBehkabad&Lemaire騎手ではなかったけれど、
あの時あの場所にいれた私は本当に幸福でした。
いつかルメさんが凱旋門賞で騎乗しているところを見てみたい。
これは私が6年前(レース当時は5年前)に彼のファンになった時からの夢でした。
最初は途方もない夢でいつかなうともしれないものだと思っていました。
まさかこんなに早く実現するとは思ってもみませんでした。
次に凱旋門賞を観に行く時は、
彼におめでとう!って言えたらいいな。
貴方が貴方だからこそ、私はどこまでもついて行こうと思えるんだ
【使用写真:撮影玄米茶】
①スタンド屋上にはためく凱旋門賞の旗。
②凱旋門賞パドック入場時のLemaire騎手とCrastus騎手。一番人気と二番人気でした。
③凱旋門賞パドックのBhekabad&Lemaire騎手。
④ロンシャン競馬場正門入ってすぐ正面にあるグラディアトゥール像のおしり。レース後はここで休憩していました。
【おまけ:パドックの裏側】
凱旋門賞のパドックで急に上を見上げて私たちを発見してくれたルメさんですが、
実はちゃんと理由があったんです。
フランスへ行くたびにお世話になっていたガロリーニ先生のところに馬を預けている方の息子さんで、
先生のところでいつも会うS君という男の子がいたんですが、なぜかその子がパドックの内側に入っていたらしく
(どうやって入ったんだー!!!)
そのS君が(当然私がルメさんのファンなのはご存じです)内側から私たちの存在をルメさんに知らせてくれたから、
というのが真相だったみたいでした。
Sくーん、ナイスアシストだったよ!!! Merci,Boeucoup♪
私たちは 守り抜くよ 貴方との約束
全て懸けよう 走り抜けよう この特別な瞬間の中で輝いていたい
ただ息をしてここに居るだけ それだけなのに溢れ出す気持ち
―3年分の想いを胸に
=================
お待たせしました。
連載再開です
※「巡り巡ってもまたここで」これまでのあらすじ※
3年ぶりに凱旋門賞に出るルメさんの応援の為に、4度目のフランスへの渡航を決意した私は
毎回の観戦仲間であるF氏さんと合流し、朝一でルメさんとも無事再会を果たすことに成功。
さらにゴルディコヴァのG1欧州勝利数のレコードの更新を観ることが出来たりとWeekendLongchampの雰囲気 目一杯楽しんでいたが、
最大の目的だった凱旋門賞はすぐそこまで迫っていて…!?
===================
記憶は2009年のこのレースまでさかのぼります。
彼が此処に来れなかったことを受け入れることが出来ず、
また、彼が乗るはずだった馬がどんどんレースを勝っていく姿に最早乾いた笑みしか浮かべることが出来ず、
友人のおかげでようやくロンシャンから逃げ出さずにいれたような状態で過ごした一日
本当なら少しでも良い成績が残せるように祈らなければならなかった凱旋門賞では
騎乗馬Stacelitaが勝てなかったことを悔しく思うのではなく、
負けたことにひどくホッとしたあの日の一連の自分の気持ちの流れは今でも昨日のことのように覚えています。
そして、彼が当日どうしていたか、何を考えていたかという内容の翌日の新聞のインタビューが、
怖いくらいに私のそれと一致したことも。
もうあんな思いは二度としたくない。
もしもう一度ロンシャンに行けるなら、元気に騎乗する彼の姿が観たい。
直前のフォレ賞(Goldikova姉さんおめでとう!)まではなんとか平常心を保てていた私でしたが、
いろんな思いが込み上げてきて、とてもじゃないけれどレースそのものは緊張し過ぎて観れる状況には非ず。
でもそのかわりパドックでは悔いのないように写真を撮って幕を出そう!!!
日本からわざわざやってきたLemaireファンの根性見せたるで!!!くらいの気合乗りでいました(笑)
度胸がいいのかチキンなのか自分でもよくわかりません^^;
凱旋門賞のパドックでは馬だけが回っている時から、
F氏さんに手伝ってもらいながら幕を出しながら片手で一眼を使って撮影、撮影。
日本だと何十分もパドックを観ることが出来ますが、フランスのそれは長くても数分間。
そしてそれは国一番の、いや、ヨーロッパ一のレースであっても例外ではありません。
私が待ち望んでいた瞬間はあっという間に訪れました。
前年、ルメさんが凱旋門賞で騎乗するのを生で観戦するという夢を直前で絶たれていたのもあって、
ただただこの瞬間を待ち望んでいた私にとっては、本当に夢のようでした。
しかも近年稀に見ない大混戦ムードの中とはいえ、
地元フランスの期待を背負っての一番人気。
もう、本当に感無量…(涙)
そしてあっという間に馬上の人に。
ガッチガチに緊張してはったらどないしよ…とか色々考えていたんですが、
とっても和やかなムードで一安心。
この写真を撮りながらも左手で幕(反対側は同行していたF氏さんに持っていただいていました)
は持っていたのですが、↑のように俯きながらパドックを回っていたので結構上の方にいた私たち&幕はもしかして視界に入らない?
げ、もしかしてこれ、作戦ミスですか?
でも、いいや。
私たちがルメさんを応援にここに来たのはもう彼は知っているし、
凱旋門賞の直前で少しでも彼の集中を削ぐようなことをするわけにはいかない。
ルメさーん、気付かなくてもいいよ。
いや気付かないで。
日本のG1でもあまりこちらを見ることはなかったルメさんだったので
(これはその日のパドック数回目の登場だからという理由もあると思うけど)
静かに目の前をBehkabadに騎乗して進んでいくのを見送っていたのですが、
それまでずっと下を向いて関係者の方たちと話されていた彼が急に弾かれるように上を向いたんです。
真っ直ぐ見上げた視線の先にあったのは私の幕。
えー!?!?
なんで気付いてくれたの???
幕と私たちを確認したルメさんはいつものルメさんで、
笑顔で私たちに馬上から手を振ってくれ、
Behkabadが私たちの前を通り過ぎても振り返って幕を見続けてくれ、
最後は親指を力強くグッと立ててパドックから去っていきました。
嬉しくて、ビックリして、
もう本当にどうしていいかわかりませんでした。
だってただのレースじゃないんだよ?
凱旋門賞なんだよ??
ただのファンに過ぎないんだから、私なんかに構ってくれなくてもいいんですよ?
前年に同じ場所で過ごした時はただ立っているだけで精一杯でした。
ルメさんが騎乗しているところが観れただけで本当に嬉しかったのに
幕を見てくれるなんて期待してなかったのに
上手く言えないんですが、
胸の内の方からじんわり暖かくなるという経験を生れて初めて感じました。
前年とは違う意味で涙が自然に込み上げてくるのを抑えられませんでした。
レースについては既に五ヵ月が経った今、
あえて書こうとは思いません。
ナカヤマフェスタの大活躍もあり、
例年より多くの方がレースそのものやレビューを目にされたはずですから。
皆さんもご存じの通り、勝ったのはWorkfoce&Moore騎手で、
私の応援していたBehkabad&Lemaire騎手ではなかったけれど、
あの時あの場所にいれた私は本当に幸福でした。
いつかルメさんが凱旋門賞で騎乗しているところを見てみたい。
これは私が6年前(レース当時は5年前)に彼のファンになった時からの夢でした。
最初は途方もない夢でいつかなうともしれないものだと思っていました。
まさかこんなに早く実現するとは思ってもみませんでした。
次に凱旋門賞を観に行く時は、
彼におめでとう!って言えたらいいな。
貴方が貴方だからこそ、私はどこまでもついて行こうと思えるんだ
【使用写真:撮影玄米茶】
①スタンド屋上にはためく凱旋門賞の旗。
②凱旋門賞パドック入場時のLemaire騎手とCrastus騎手。一番人気と二番人気でした。
③凱旋門賞パドックのBhekabad&Lemaire騎手。
④ロンシャン競馬場正門入ってすぐ正面にあるグラディアトゥール像のおしり。レース後はここで休憩していました。
【おまけ:パドックの裏側】
凱旋門賞のパドックで急に上を見上げて私たちを発見してくれたルメさんですが、
実はちゃんと理由があったんです。
フランスへ行くたびにお世話になっていたガロリーニ先生のところに馬を預けている方の息子さんで、
先生のところでいつも会うS君という男の子がいたんですが、なぜかその子がパドックの内側に入っていたらしく
(どうやって入ったんだー!!!)
そのS君が(当然私がルメさんのファンなのはご存じです)内側から私たちの存在をルメさんに知らせてくれたから、
というのが真相だったみたいでした。
Sくーん、ナイスアシストだったよ!!! Merci,Boeucoup♪
O(≧▽≦)O
ふふふ…私の競馬への、
そしてルメさんへの愛はつねにダダ漏れですよ(笑)
これからも全力で応援していきますやん♪