現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

中国(七)  笑わん殿下

2014年12月14日 | 随想録

「民主党にノーを突きつけよう!」。安倍晋三首相が最後のお願いでこう訴えると日の丸の小旗が一斉にはためいた=13日午後、東京都千代田区の秋葉原駅前(宮崎瑞穂撮影)

主党を潰せとの安倍指示に従って日の丸を持って集まった自民支持者   秋葉原駅前

(上14/12/13[産経] 下12/12/15 なおその前月ナチ式敬礼をした「救国」集会写真も有る。)

 

安倍氏は必ずしも笑いを堪(こら)えているのではなく、どうも本当に余り笑う気になれないらしい。今回の選挙は参議院でも改憲のため2/3の勢力を得るためのステップだったから、当てにして居た橋下氏や平沼氏等の「別働隊」的野党が伸びなかったので、冴えない顔をして居るということでございます。

迂闊にも愚は全く気付かなかったけれども、安倍氏は前回の選挙から一貫してナチ類似の集会方法を取って居た。今回の選挙でも、大宮駅で枝野を落とせと450人に日の丸を持たせて集会させたのは、安倍直筆の指示書に基づくと言う。

今朝の某チャンネルで、「日本に新しいタイプの総理が出たのかもしれない。」と言った記者が居たが、それが日に日に重圧が高まる政治報道の中の精一杯の表現で、言わんとすることは、ヒトラー総統との政治的類似性なのだろう。

ヒトラーと安倍氏が違うのは、前者は才覚だけで、反ユダヤを経済的な餌にしてゲルマン民衆の支持を得てのし上がったが、後者は、経済を餌にしたのは全く同じ遣り口だけれども、外見的には能力が低い実質的な世襲的統治者のプリンスだと言うことと、日本国内には民族の対立が無いこと。

          _____________

というわけで、力のみに頼って居る中国軍事政権は大いに警戒を強めている。当面の対中国問題だけに限れば、現実的な力に頼る点では全く同質の安倍政権が強固になったことは、歓迎すべき選挙結果だということになるでせう。

(今回大量棄権した若者達は、将来戦地に駆り出されて殺されても自己責任かもしれませぬ。むしろその後の世代、今の十代以下が可哀想だ。)

一方でロシアは、安倍政権が外交的にフリーハンドを持つことによって、戦後政権が何も出来なかった日ロ関係の発展を期待する言葉も述べて居る。ま、何か一つくらい良いことが無いと困りまする。


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3 コメント

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デモ監視 (歳三)
2014-12-15 11:19:41
 そうですか。ヘイトスピーチと言い、この集会と言い、日本はオカシナ国になっているのですかね(わざとらしいですか)。
 官邸前週末デモのように、オカミはこの集会も監視対象にしているのでしょうか。

 タモさんが落選した事に、唯一の救いがあるように感じましたが。
 歴史観発露は、一つの見方として誤ってはいないと思っていましたが、最近の公共の場での発言は、常識人とは思えなかった。
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監視? ()
2014-12-15 23:58:34
>オカミはこの集会も監視対象にしているのでしょうか。

12年11月の「救国大会」は民主党政権下だったし、その年の選挙は自民党の政権復帰前だったから、或る程度監視が有ったかもしれませぬ。

しかし今年の場合は、大宮駅で枝野氏を450人の日の丸で威迫したのも含めて、選挙運動の一環として、安倍総理大臣・自民党総裁が直接指示を出したことだから、警察が監視していたとすれば、妨害を排除したり、批判者を炙り出すためでせう。

先年も無論安倍自民党総裁閣下が中心でした。

これらのことは、保守ジャーナリズムの筆頭である産経がネットで様々に報じていることだから、間違い有りませぬ。

最近のは:http://www.sankei.com/politics/news/141215/plt1412150139-n1.html
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選挙応援? (歳三)
2014-12-16 00:32:19
 ほー、こんな記事があったのですか。

 選挙妨害には当たりませんかね。反則ギリギリなんですか。

 デモというとオカミの監視が常識と思っていましたが、これはデモというより、選挙応援集会なんですね。

 産経といえば、右側新聞でしょうから、改憲支援で、現首相へのエールのつもりの記事なんですかね。

 恐怖を煽る手法なんですか。そうなら、まるで○○○の恫喝ですね。

 しかし、よくは理解できない現象に思えます(産経の思惑が)。
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