リプロとは「リプログラム」である。
ウインドウズのXPを使っている、多くの庶民は、ご存知と思うが、
自動更新にしておくと、「ええ加減にせんかああ」と怒鳴りたくなるぐらい、次々と更新する。
それで、大きな更新があると、コンピューターのインターフェースが変わったりする。
記憶させていたIDなどが消えており「あれれ」と思うこともあり、フリーソフトが使えなくなることも、たまにある。
実は自動車も、コンピューターの「塊」になりつつある。
そのプログラムは、いつまでも更新しないのか?
実は更新しているのである。
新車発売以降の初期不具合に対応して、プログラムを修正するのは、ままあること。これは新車保証期間、定期点検時に、リプログラムされる。
このレベルなら、それ程の「恐怖」ではない。
ドイツ車では、新車販売以降、かなり時間が経っても継続的にリプログラムがされるようである。
それも、ディーラーで「あ、この車、新しいプログラムが出ていたな?」とメカニックが気付いてリプロするのではなく、OBDに純正のスキャンツールと接続すると自動更新されるらしい。
ディーラーのスタッフも知らない内に自動更新。
これが、パソコンの自動更新と同じである。
これが、何故に整備業者に恐怖かというと、お客さんがディーラーのサービス工場に車両を持ち込むと、自動的にコンピューターがリプロされる。
その後、整備工場に入庫して、汎用スキャンツールを当てる。
ところが、新しいプログラムに対応してないので、故障コードが出ない。
そこで、メカニックが聞く?
「お客様、最近、ディーラーに行きませんでしたか?」
「先日、オイル交換に行ったよ」
「ギャー、行っちゃだめなのに・・・」
「何で?」
このようになるらしい。
まだ、日本のディーラーでは、ここまで進んでいないが、今後は、このようになる可能性が大きい。
米国ではリプロに対する規制があり、整備工場にも有料で公開されている。
日本でも、考えておく必要があるように思う。