芸術教育研究所 東京おもちゃ美術館 多田千尋ブログ

芸術教育研究所所長・東京おもちゃ美術館館長・高齢者アクティビティ開発センター代表 多田千尋のブログです。

日本棋院!

2009-08-29 07:15:11 | 日記
昨日は、囲碁界の殿堂、日本棋院(写真)の普及事業部に関わっていらっしゃるプロ棋士の方が東京おもちゃ美術館にいらっしゃいました。子ども、親子、ファミリーを対象とした囲碁教室をおもちゃ美術館で開催できないかといったご相談でした。
天下の日本棋院と一緒に文化事業ができるとは!
現在、おもちゃ美術館は、新海さんという女流棋士の方が、月に一回足を運び、「カコモ」という囲碁ゲームの普及に努めていただいております。
漫画の「ヒカルの碁」でも一世を風靡した囲碁。世界中に空前の広がりを見せたそうです。日本棋院にも、すぐにでもプロ棋士になれるのではないかと多くの子どもや親子が門をたたきに来たそうです。
その一方、街中によく見られた碁会所は、全盛期には3,000ヵ所あったものの、今は半分以下に激減してしまいました。
日本が生んだ偉大なボードゲーム。
その普及に、おもちゃ美術館もお役に立ちたいです。

多田千尋講演予定


印旛の教育

2009-08-29 06:40:50 | 日記
昨日講演にうかがった千葉県成田市。
成田空港の近くの会場で、この辺りは印旛地区とも呼ばれている。
この日は、小学校、中学校の校長先生が集まり、私の話に耳を傾けてくださいました。
会場となったのは、印旛教育会館。てっきり公共施設かと思いきや、印旛地区の教職員から支払われた拠出金によって作られたものでした。
東京おもちゃ美術館もおもちゃコンサルタントの方々を中心とした全国の多くの仲間からご寄付いただいたお金で作られたものです。
お上に作らせることばかりではなく、自分たちで頑張ってお金を集める尊さも感じた一日でした。
印旛の教員、あっぱれ!!

多田千尋講演予定

木育は玄界灘を越えて!

2009-08-27 11:35:14 | 日記
ソウルから一本のメールが届きました。
「東京おもちゃ美術館に伺って、是非館長といろいろとお話したい」
ソウル大学の教授で、木材、木工の第一人者のようです。日本の関連する研究者にお聞きしたら、韓国の農林水産省にも大きな影響力を持つ学者、というご説明を受けました。
わが国の「木育」の動きに大変関心をもっているようで、生活文化に入り込んだ木育の必要性を提唱しているようです。要するに「おもちゃ」なのです。乳幼児における木食の可能性に大変興味をお持ちです。
玄界灘をはさんだ日韓。まだまだ近くて遠い韓国。
韓国グッド・トイ委員会を作りたいと計画中の釜山の仁済大学との交流に続き、一緒にできることはたくさんあるように思えてきました。
※地図は、鉄道が敷かれた場合の日韓の様子です。一挙にイメージが変わります。

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共同通信の取材!

2009-08-26 08:06:04 | 日記
昨日、共同通信の取材をたっぷりと受けました。
シニアボランティアがおもちゃ美術館、老人ホーム、おもちゃ病院で如何におもちゃを題材にして活躍しているかといったことがテーマです。
22年間、「おもちゃコンサルタント」を継続し、「おもちゃドクター」を後押しし、そして、「アクティビティディレクター」を誕生させ、一昨年からは「おもちゃ学芸員」の養成にも着手しました。
そうした人材育成の集大成のような取材でしたので、思わず力が入りました。
取材を受けたことで、どれもこれもが、今日、にわかに注目され始めているシニアボランティアの誕生に結びついていることを強く意識させられました。
共同通信は全国のローカル紙に記事を配信している組織です。「秋田魁新聞」「大分合同新聞」「熊本日日新聞」「琉球新報」など、全国には地元色豊かな名前の新聞がたくさんあります。
皆さんの都道府県の新聞にも記事が掲載されるかもしれません。記者の方のお話によると、生活文化面は、40紙に掲載されれば全紙となるようです。掲載の決定は各新聞社にあるので、いかに関心をもたれるかがポイントとなります。要するに40点満点のテストを受けているようです。
今回のテストで何点取れるか、今から楽しみです。
さて、及第点は?

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四谷は「ひっつき虫」、中野は「京独楽」!

2009-08-25 07:05:25 | 日記
あの「ひっつき虫」の個展が、いよいよ四谷の東京おもちゃ美術館でスタートを切りました。子どもたちが夢中になって虫を取り出すおもちゃは、多くの入館者を魅了しており、ミュージアムショップに並べても、即日完売といった勢いでした。多くの方々のご要望にこたえ、この度、「これでもか!」というほどのひっつき虫が勢ぞろい。是非、お見逃しなく。
また、おもちゃ美術館で好評だった「京独楽」は、中野のAptyで引き続き個展が再会されています。和のデザインの真髄を極めた京の美の魅力が再燃しています。

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「グッド・トイ」選考会!

2009-08-23 07:59:19 | 日記
日本で販売されているおもちゃの中から、優良なものを毎年選考していく「グッド・トイ」選考会。
4ヶ月もの長期間で数十点が選ばれます。
レポート選考、入館者選考、地方選考、第2次選考、最終選考といったようにロングランです。
今年度からは
①国産の木を使ったグッド・トイ1点に、「林野庁長官賞」
②グッド・トイは移動おもちゃ美術館「グッド・トイキャラバン」でも全国紹介。
といったように、ますます充実してまいります。
東京おもちゃ美術館でもたっぷりおもちゃで遊べ、おもちゃキャラバンでもあなたの街にもグッド・トイ。
本日のレポート選考会からスタートです。

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25年来の旧友と筑波で再会

2009-08-22 17:38:25 | 日記
茨城県教育委員会の中学校・高校家庭科教育の研修で、笠間市の県研修センターにお邪魔した帰りに、つくば市にある桜土浦インターで降りて旧友と再会しました。
「日本から来たの!」
25年前にモスクワの大学に留学中、学生寮のエレベーター前で声を掛けられたのがきっかけで、付き合いが始まりました。
5歳年上の兄貴分で、私よりも1年早くロシアに来ていました。朝日新聞のモスクワ支局で一緒にアルバイトをしたり、モスクワを旅立つときは、ハンガリー、オーストリア、西ドイツ、フランスと国際列車で4カ国を巡る1ヶ月以上の旅もしたものです。
帰国後、私は新聞記者の仕事を経て父の芸術教育研究所へ。彼はさまざまな大学の非常勤講師をしつつ、ニュースステーションのコメンテーターとして活躍し、現在は、筑波大学の教授になっています。
講談社や岩波からも数々の新書を出しており、ロシアの政治や外交問題で研究の腕を振るっています。
初めて会ったときはお互い20代。
二人ともおじさんになっても会話は"昔のまんま”でした。

ルーツ、芸術教育研究所!

2009-08-20 14:41:20 | 日記
昭和28年(1953年)の秋。
私の父であり、前芸術教育研究所所長、前おもちゃ美術館館長の多田信作は、早稲田大学の文化祭で、大隈講堂前の広場付近に世界の児童画を並べました。
ビニールのシートに所狭しと膨大な世界の子どもたちの絵が並べられた光景は壮観なものであったそうです。
ところが、驚くことに、今から56年も前のその光景を目撃していた人がいたのです。
「私、見たわよ!」
当研究所の主任研究員であり、幼児画教育の第一人者である松浦龍子先生が、その時の思い出話を語ってくれました。
「大学でどうしてこんなことをしている人がいるのだろうか?」「なぜ、子どもの絵をこんなにも熱く語っているのだろうか」と思いながら、しばし眺めていたそうです。
当研究所や、以前、その付属施設であったおもちゃ美術館のルーツは早稲田大学大隈講堂前といってもよいのではないかと思えてきました。
今年の11月に50周年記念パーティーが開かれます。

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日本外来小児科学会!

2009-08-17 11:21:01 | 日記
「子どものヘルスケアの質の向上を目指して」と題して、日本外来小児科学会が埼玉県大宮市の「大宮ソニックシティ」で開催されます。8月29日(土)15:15~の分科会では「子どもと大人の心を育てる待合室」をテーマに、私が講演をするように頼まれました。長時間、待つだけの、比較的つまらない場所と捉えられがちの「待合室」を、もっと前向きに見直していく知恵を絞り合おうという趣旨です。さすが外来小児科学会ならではのテーマです。
今までの日本グッド・トイ委員会が、国立成育医療センター、順天堂大学病院などで培ってきた長年の経験も伝えられればと思っています。
写真は、今年の2月に日本グッド・トイ委員会が開催した「病児のための遊びとおもちゃ」フォーラムの一こまです。200人のドクター、ナース、ボランティアなどが集まり、「遊び」「おもちゃ」の意義を話し合いました。

教員免許更新!

2009-08-13 07:46:35 | 日記
今、全国の教師は教員免許の10年更新研修で大変です。昨日、終了した夏の芸術教育学校の講師のお一人が、先日、ある地方の幼稚園教師の更新研修&試験を担当したそうです。試験で、60点未満は不合格になるということで、研修はみな真剣で、ぴりぴりと緊張感が張り詰める中で聴講していたそうです。
30人の受講者はみな合格で、無事更新を済まされたそうです。
毎年、全国の10%もの教員が望む教員免許の更新研修。
教員の研修を開催する同じ立場として、この全国的な制度が果たして、教員の質の向上に結びつくものになるのでしょうか?
なんとも疑問です。

多田千尋講演予定