蜘蛛網飛行日誌

夢中説夢。夢の中で夢を説く。夢が空で空が現実ならばただ現実の中で現実を語っているだけ。

さあ、飯だ、飯だ。

2006年02月06日 23時00分14秒 | 彷徉
この前までは池袋のほうで仕事をしていたのだけれども、今週は江東区の東陽町まで通っている。わたしは元々が下町生まれの者だから、やはりこちらの方が親近感が沸く。沸くのはよいのだが困ったのが昼飯時で、つまりわたしは今ここで「昼食難民」になってしまっているのです。丸の内や八重洲の話ではない、江東区東陽町での出来事なのですよ。
それにしてもこの町はいつ頃からこんなことになってしまったのだろう。居酒屋が定食を出しているが正直言って高い。八百円平均では毎日通うのに躊躇してしまう。気取ったパスタ屋に入ったら千円も取られてしまった。味はといえばそれほど美味いとも思わなかったが、それでも込み合っているから不思議だ。東陽町のビジネスマンは千円の昼食を食べられるほど裕福なのだろうか。わたしにはとても付き合いきれないのでなんとか安い店を探すのだが、地下鉄駅前の立ち食い蕎麦屋は満員状態でとても入る気がしないし、回転寿司屋は不味そうで(じつは数年前に入ったことがある。不味かった)入る気がしない。そこで勢い弁当を買う回数が多くなる。弁当屋は何軒かあって、そのなかには有名チェーン店もあるのだがどうも入りづらい。その店のシステムがわからないからだ。セルフサービスだのバイキング形式だの要すれば客に気を使わせるような店がわたしは大嫌いで、だから絶対に入らない。中華料理屋やラーメン屋もあるけれどもどこも満員で入れない。時間をずらすといったって、それじゃってんで一時近くになってから行くわけにもいかない。池袋の頃には近くにサンシャイン60があったのでそこのALTA三階に行き付けを店を作っておいたのだが、ここではそれはできないかも知れない。
これは詰まるところ店が少ないからではないのであって、昼間人口が多すぎることに原因がある。むかしは工場か野ッパラだった東陽二丁目にオフィスビルがどんどんと建設され、今では永代通りにも新しいビルが建てられ始め、そこには例によってというか情報関係の会社が入り、エンジニアというのもおこがましい子供みたいな連中が出入りして、一丁前にサーバがどうのCORBAがこうのといい気になっているなんとも味気ない町になってしまったが、つまりはそのような形での不愉快極まりない人口増加が食い物屋と客との需給バランスを破壊してしまった結果なのですよ。そんなわけでわたしは昼食時には木場近くまで足を延ばすことさえある。
今日は東陽町交差点近くにある和菓子屋で鳥カラ弁当を売っていたのでそれを買って食べた。ちょっと冷たくなっていたがご飯も美味しかったし鳥のから揚げもでかくて六百五十円という値段は妥当だと思った。しかしこんな高カロリー弁当を毎日食っていた日には身体に悪いこと請け合いだ。そうかといって自宅から弁当持参というのは考えただけでも頭が痛くなってくる。万が一それを昼食時に食べられなかった場合のことを考えるとそれだけで胃が痛くなってきてしまう。つまりわたしは小心にして律儀な人間なんですよ。
とかなんとか言いたいことを書いてきたけれども、むかし食べた東芝社員食堂の食事が殺人的に不味かったことを思えば、いまの食生活は幸せなのかもしれません。感謝、感謝。


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