忘憂之物

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与野党「死刑、法相としての判断だろう」

2010年08月05日 | 過去記事
与野党「死刑、法相としての判断だろう」

民主党政権発足後、初めて死刑が執行されたことについて、同党の枝野幹事長は28日昼、国会内で記者団に対し、「(千葉法相が)粛々と法に基づいて法執行を行ったと受け止めている」と語った。


 参院選で落選した千葉法相の続投が批判されていることについては「(死刑)執行命令書に署名したのは(参院議員の任期切れ前の)24日だと聞いている」と述べ、批判は当たらないとの考えを示した。

 同党の滝実衆院法務委員長は28日午前、「千葉法相は死刑制度には批判的だが、法相の立場では持論にこだわらず、慎重に判断すると言っていた。長い間、悩んだ上で大臣として慎重に判断したのだろう」と述べた。

 民主党内では、30日召集の臨時国会で、千葉氏が参院選で落選後も続投したことが批判されることを懸念する声が出ていた。同党内では「法相の職責を果たしていないと批判される材料が減った」(中堅)と受け止める向きもある。

 一方、自民党の森英介前法相は「なんで今まで死刑を執行しなかったのか、と責める筋合いのものではないと思っている。調査などに時間がかかって、条件が整わなかったのかもしれない。いろいろな事情を勘案して法相としての職責に基づいて決断されたのだろう」と語った。

 みんなの党の江田幹事長は国会内で記者団に「(千葉法相への)問責決議が取りざたされている時期に、なぜ今まで執行しなかった人がやったのか、そのタイミングの判断は理解に苦しむ。どういう判断をしたのか説明してほしい」と述べた。








数日前、この件について1万文字以上書いた文章が消滅した。民主党の陰謀か千葉景子さんの呪いかと思ったが、ちゃんとメモ帳に書いて保存してコピペしていなかった私が悪いだけだと教えてもらった。

ところで、なぜだか急に千葉景子さんが2名の受刑者の死刑を執行したということで、民主党は「死刑制度に関する検討ワーキングチーム」とやらを設置することにしたらしい。法務省も省内において「勉強会を立ち上げる」とのことだが、これの座長とやらの今野東参院議員だが<千葉法相の死刑執行を問題提起と受け止め>とは気は確かか。いくら毎日、このところアツ過ぎるからとはいえ、気がおかしくなり過ぎではなかろうか。パン屋がパンを焼いたら問題提起なのか。魚屋がアジを三枚に下ろしたら、その周囲は勉強会をせねばならんのか。もう、勘弁してもらいたい。阿呆なこと抜かすのは民主党の閣僚だけでお腹いっぱいだ。

ま、先日書いて消えた文章で覚えている範囲で書くと、だ。私は「死刑制度反対論者」とは「少年法撤廃反対論者」でもあるという「共通点」のことを書いた。少々前の話だが、民主党の「ネクスト法務大臣」などと言われていた平岡秀夫という頭のおかしい議員が、「爆笑問題」のテレビに出て「青木悠くんリンチ殺人」で殺された被害者の母親に信じられない暴言を吐いたことがあった。今はもちろん削除されているが、ネットで動画を観てひっくり返った人も多かろうと思う。

障害者2級の息子さんをリンチされて殺されたお母さんに対し「その加害者の人に、その、死の恐怖を味あわせるという気持ちで、あれですかね、私は、青木さんが本当に幸せというか、納得するというか、できるとはちょっと思えないんですね。むしろそういう悪いことをした子ども達は、それなりの事情があってそういうことになったんだろうと思いますけど・・」と腐った理論を被害者の母親にぶつけたのである。

民主党の平岡秀夫が言う「そういう悪いこと」とは、例えば2001年3月31日、青木悠君を呼び出した「少年A」と「少年B」と他3名のボンクラが、何もわからぬ青木悠君を給食搬入口のコンクリート台のところに連れて行き、顔、頭、足、腹など、ところかまわず70回以上殴りつけ、顔面が原形を留めぬほど腫れあがり、顎が外れた青木悠君を高さ60センチのコンクリート台から「雪崩れ式バックドロップ」で叩きつけ、更に別の場所でバックドロップを2回繰り返し、失禁して泡を吹いている青木悠君を担ぎあげて、高さ1メートルのところからコンクリートに頭を叩きつけることをいう。

民主党の平岡秀夫が言う「それなり事情」とは、例えば「障害者やから助ける価値がない」「こいつは障害者だからすぐたぬき寝入りをするんだ。小便まで漏らしやがって」「プールに放りこんで目を覚まさせよう」という「少年A」や「少年B」のセリフから想像できる。また、その後「少年A」が「俺とBが青木をボコしたんや。小便たれて。泡吹いて気絶してる」と自慢して回り、それを聞いた青木悠君の友人「Mくん」が慌てて学校に駆けつけ、変わり果てた青木悠君を発見し、青木悠君のお母さんに電話を入れてようやく事件が発覚(リンチから3時間後)し、病院に搬送されてICU(集中治療室)で生死の境を彷徨う青木悠君の隣で母親が医師から聞いた言葉は「助かる見込みは1%もありません」であり、病院のソファで寝転がりながらアイスクリームを喰う「少年A」に対し「なぜ、こんなことをしたのか?」という母親の血の涙が滲む問いかけに、「むかついたから」と答える「少年A」の言葉と態度のことである。

民主党の平岡秀夫議員はお子様がいらっしゃるのだろうか。私のバックドロップの切れ味もなかなかだと定評なので、今度、一度、一緒に遊ばせてはくれまいか。
http://www.mercury.sannet.ne.jp/kazuyo_aoki/
<青木悠の命を大切に>

テレビでは、さすがに青木悠君のお母さんが絶句していた。そしてようやく「事情ってなんですか?」と民主党の平岡秀夫議員に問うた。すると、民主党の平岡秀夫議員は「いやいや、事情と言うのは、要するに彼らがどういう環境で育ってきたとか、どういう風にその大人とか親とかの関係であったとか、まあ、いろんなことがあったわけで、それはとにかく置いておいて、その加害者であった子ども達にどうなってもらいたいのか、その子ども達が自分を反省し、これからの人生を歩んでくれるということには、そういうようなことっていうのはもういいから、とにかく死の恐怖を味あわせてやりたいっていうことですか?」と続けたのである。

民主党の平岡秀夫が言う「そういう子どもたちが反省し」というのは、例えば「少年A」が少年院から友人に出した手紙からも窺える。内容はこうだ。


<『ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ・・・・青木なぐったん、広まってるか。ここ出たら遊ぼう』

『元気してる?どお、オレがいない1ヶ月間!さみしい?おもんない?オレも早く出て○○ちゃんと遊びたいわー!毎日、毎日、早く家に帰りたいなー!(中略)すげー家に帰りたいわ』

『オレな、前に○○ちゃんからの手紙になー、年少2、3年入ってなあかんなーって書いたやんかー!めっちゃブルーで、あー死のうかな?とか思っててんかー。でも、今日の朝のオリエンテーションのテープで、少年院に入ってる期間は、二年以内とわかってバリバリさあがんばるぞー!!って思ってん!(中略)オレきわどいねん!初等と中等の間やねんなー、むずいやろ?でも、初等も中等も二年以内で出られるらしい』

『普通なら、大津から飛ぶけど。オレは逃げもかくれもしないし。・・・・・オレな、出たら単車か車でちょっと琵琶湖一周でもするわ。・・・題して「自分を見つめるたび」ですわ。出てからも、ちょっと反省する旅です』>




こんなゴミのような餓鬼をして「内省して更生できる」と判断するのは勝手だが、それを被害者の親に言う感覚は頭が腐っているとしか言いようがない。民主党の平岡秀夫は、断じて頭がおかしい。こんな外道は「民主党のくせに生意気だ」としてバックドロップ喰らわせたいのである。

青木悠君は最後、意識を失いながらも母親からの呼びかけに涙を流したそうだ。民主党の平岡秀夫議員には青木悠君の涙も、宮崎県の口蹄疫の牛の涎も区別はつくまい。


ま、要するに、だ。

福島瑞穂であれ亀井静香であれ、死刑反対論者は決定的に「被害者の視点」が欠落している。この「やり返せば気が済むのか?」という愚問自体がそれを物語っている。気が済む方法などあるわけない、というのが頭のマトモな人の意見であろうと思う。また、これも同じテレビだったが「ケビン・クローン」とかいうインチキ外人がいる。国際コラムニストとか偉そうな肩書だが、こいつが不愉快な怒声で「ハムラビ法典に戻すのか!」と叫んでいたが、これも阿呆極まりない発言だ。ここにも何度か書いたが、ハムラビ法典のいう「目には目を、歯には歯を」というのは「報復の加重」を戒めている教えである。すなわち、報復の連鎖を防ぐための手段、人類の知恵なのである。

インチキ外人はわからないなら、せめて黙っていて欲しいのだが、要するに「目をやられたら目だけにしとけ、歯をやられたら歯だけにしとけ」という教義である。それは言うまでもなく「報復感情」とは抑えがたい現実であり、理屈で片づけられるレベルにない問題だからである。エスカレートするのだ。だから、そこには明確な「等価交換」のルールがある。

もちろん、実際に被害者の立場からいえば「等価」はあり得ない。民主党議員にもわかる単純な話だ。例えば、あなたの大切な女性が暴行を受け凌辱されたら「相手を殺したい」と思うはずだ。無論、それでも「思わない」という人はそれで結構だ。否定はしない。否定はしないが、私のように「そう思う」人も結構いるはずだ。そこで「それでも生きているんだから」とされても「そうですね」とはならないというのだ。だからこそ警察があり、裁判があり、刑務所があり、死刑判決もある。しかし、自分の子供がある日突然殺されて、ちゃんと犯人を死刑にしました、と言われて納得できる親がどこにいるというのか。それでも法治国家に住む国民として、どうにか時間をかけて心を静める他ないのである。



しかし、だ。


今回の千葉景子さんが「命令書にサインした」ことの意味はより重大である。


ところで、自民党時代、第3次小泉内閣の法相、杉浦正建も死刑執行命令書にサインはしなかった。就任会見で「自分の信条」だとして「サインはしない」と明言して批判を浴びた。慌てて1時間後に撤回したが、昨日の国会でも「その際、千葉法務大臣は、当時の杉浦法相に対して、なぜ信条を曲げたのか?と質問しているではないですか?」とやられていたが、それは実はその通りで、大切なポイントは「杉浦正建は死刑執行命令書にサインしなかった」という事実なのである。千葉景子さんは当時の杉浦法相を批判したが、杉浦正建は結局、それでも死刑は執行させなかった。しかし、今回、その千葉景子さんが2名の受刑者を刑場に送った。しかも、前代未聞の立ち会いまで行い、更には刑場をマスコミに公開するという。


この「理由」については様々なことが言われているが、先ず、言われていることは落選して危うい己の保身からの「政治的パフォーマンスではないのか」という批判があった。臨時国会における予算委員会などでの「野党の追及」は哀れになるほどネタが溢れることから「ひとつでも減らしておく」というポーズではないのかということだ。


もしくは「死刑反対」を推進するための一環ではないかという疑念もあった。法相で、しかも民間人でありながら死刑執行の立ち会いをするという異例、刑場をマスコミに公開することによる「死刑に対する残酷なイメージの擦り込み」などが指摘されていたが、私はやはり、何か、千葉景子さんのような方ともなれば、我々の考えが及ばないところにいらっしゃるのではないか、と疑ってしまうことを否めない。

こんなことくらいで、自らが率先してきた「死刑反対」におけるプライドに「傷」をつけるのだろうか。「信条は変わりません」とは言うも、もう二度と「死刑反対」と声に出せまい。ましてや、この千葉景子さんともあろう人が「法務大臣として職務を果たしただけ」などというマトモな理由でサインなどするはずもない。福島瑞穂は馬鹿だから「死刑はかわいそうですぅ」と言っているだけかもしれない。亀井静香も頭をガチガチにして「国家が人の命を奪うのはけしからん」として固執するかもしれない。しかし、千葉景子さんは、今回、実にあっさりと2名もの死刑囚を刑場に送って吊るした。

解せないのである。妙な褒め方だが、福島や亀井ならば「絶対にサインしないだろう」という「信用」がある。揺るぎないアレだからだ。万が一、この両名が法相となった際の批判も「法相としての義務を果たせ」とか「己の信条を通すなら法相に就くべきではない」というモノだけだと思われる。現実に千葉景子さんがそうだった。しかし千葉景子さんは2名の受刑者を吊るすところまで見た。福島瑞穂も亀井静香も千葉景子さんを批判した。死刑反対仲間が「残念だ」と非難したのである。

それに本来ならば、千葉景子さんからしても屈辱的ではなかったか。どうせその後、マスコミや野党からの「なぜ署名したのか?」という怒涛の質問攻撃は容易に想像できたはずだし、落選した己自身にも、参院選で敗北した民主党政権にとってみても、いわゆる「誰も得しない」という状態ではなかったか。有権者も、いきなりの死刑執行&立ち会いなど驚いただけに過ぎない。となればここで、大いなる疑念が湧き上がることになる。

千葉景子さんは、なぜ今まで、死刑制度に反対を言い続けてきたのか?ということだ。

ここで千葉景子さんの「心の祖国」をみてみる。周知の通り、支那朝鮮は死刑大国である。アヘンで懲りた支那などは、外国人であろうとも「麻薬を所持していた」というだけの罪で殺されるところであり、北朝鮮も体制批判しただけであっけなく銃殺する独裁者がいる。

また、ロシアと韓国は死刑制度はあれども「事実上の死刑廃止国」だ。ロシアはともかく、韓国には多くの脱北者などがいる。工作員の数も半端ではない。日本にも支那などから、多くの移民がやってくる。支那共産党の「国防動員法」に合わせて、民主党政権はちゃんと「ビザの規制緩和」も行ったから、今後は多くの支那人が雪崩れ込んでくる。金正日が倒れたあとの北朝鮮にも何が起こるかわからない。多くの北朝鮮難民が日本に押し寄せてくる可能性もある。つまり、千葉景子さんからすれば、日本も韓国のような「事実上の死刑廃止国」にしておく必要があったのではなかろうか。

法改正して死刑廃止をするのは、およそ不可能だ。日本人の8割以上は「死刑制度が必要」だとしている。しかしながら、今後、日本で逮捕されることになる支那朝鮮人に「死刑制度はあれども執行はされない」という「確約」のようなものは作っておきたかったのではなかろうか。もはや、現在の民主党政権とは「極左に牛耳られた革命組織」であることは自明である。すなわち、この集団は日本の解体を目的として、日夜、売国活動に励んでいるわけだ。然るに、実質的に死刑制度を形骸化させておき、6か月以内に死刑執行せねばならないなどという決まりも死文化させておくことで「支那朝鮮人犯罪者が暴れまわりやすい」環境を整えておくことは、千葉景子さんのような極左活動家からすれば、破壊工作の一環である。彼らからすれば「治安の悪化」は作戦行動なのである。

現在行われている臨時国会でも、自民党の平沢勝栄議員が「革マル派」との民主党の関係を問い詰めるシーンがあった。枝野幹事長とJR東労組大宮支部との間で交わされた「衆院選立候補予定者の推薦に関する覚書」を取り上げた。テレビカメラにはくっきりと枝野幹事長の名と「私はJR総連、およびJR東労組の揚げる綱領を理解し、連帯して行動します」と書かれた覚書が映っていた。また、今回の参院選においても、民主党がJR総連の組織内候補を公認していることにも言及した。もはや、誰の目にも「民主党と革マル派の蜜月関係」は明らかであった。予算委員会の場が凍りついた。管直人は「ご指摘の団体と我が党が特別の関係にあると承知はしていません」と意味の通らぬ答弁をしたが、こいつがもう、いろいろとダメなことは周知であるも、ある意味、決定的な瞬間ではあった。



我々は峻別せねばならない。「ど左翼」には利用されている者と利用している者がいる。千葉景子が「生命至上主義」であるはずもないのである。「人権主義者」であるはずもないのである。同じ死刑反対でも亀井静香は頭が固いだけ、福島瑞穂は馬鹿なだけ、しかし、千葉景子は違ったのである。だから、実にあっさりと2名の受刑者の命を利用した。

無論、この死刑囚どもは殺されて然るべきの極悪人であるが、それでも日本人には「死ねば罪人も仏様」の伝統文化がある。しかし、この極悪非道な魂は浄化されていない。千葉景子によって煉獄の炎の中、そのまま地獄に突き落とされて凶悪な悪鬼となった。千葉景子は、この悪鬼に「日本国の治安を打ち壊せ」という呪いをかけた。これを民主党内では「問題提起」と呼んでいる。

赤軍であれ、革マル派であれ、べつに死刑制度を無くさずともよいのだ。あくまでも「執行させない」という状態を作りたいのである。だから、この極左は「慎重に」と言う。例えば、死刑までとは言わずとも、私のような「特別永住者」であっても「懲役7年以上」の罪を犯せば、行ったことがなかろうが、言葉が話せなかろうが、緑のパスポートに記載されている国に強制送還することになっている。法律にはたしかにそう書いてあるが、未だかつて、ただの一人も強制送還された在日外国人はいないのと同じだ。

一刻も早く、阿呆の底が抜けている総理や、脱税して捜査もされない前総理がいる政党をなんとかせねばならない。馬鹿どもが極左に操られている。時間はもうない。


2 コメント

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Unknown ()
2010-08-05 12:50:13
千葉は自分の生活の為に死刑を執行したのだと思います

失った議員の肩書きを死刑に立ち会った元法相に書きかえて、歪などす黒い余生を送るのでしょう

執行時の様子も、より悲惨により残酷に自分の都合の良い脚色を加え、犯罪者の人権と命の尊さ【だけ】を声高に訴えるのだと思います。

今回の執行は正に千葉の【私刑】だと私は思います

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Unknown (久代千代太郎)
2010-08-05 19:37:54
>な さん


>執行時の様子も、より悲惨により残酷に自分の都合の良い脚色を加え、犯罪者の人権と命の尊さ【だけ】を声高に訴えるのだと思います。



でしょうね。本でも出しそうですな。
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