忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
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テレ朝 初の年度視聴率2冠!ご褒美は社員食堂4日間無料

2013年04月03日 | 過去記事


テレ朝 初の年度視聴率2冠!ご褒美は社員食堂4日間無料

<テレビ朝日は1日、12年度の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)がゴールデン(午後7~10時)とプライム(午後7~11時)の両時間帯で年度視聴率で1位となったと発表した。いずれも1959年の開局以来初めて。ゴールデンが12・4%、プライムが12・7%。全日帯(午前6時~深夜0時)は、日本テレビの7・9%と0・1ポイント差の2位で、3冠にあと一歩だった。

 過去30年、日テレとフジが3冠を争ってきた中に割って入る大躍進。背景には、早河洋社長(69)の存在が大きい。報道畑出身で「ニュースステーション」などを手掛け、09年6月、テレ朝初の生え抜き社長に。午後5時台からの「スーパーJチャンネル」に続く午後7時以降は、安定した人気を誇るバラエティー番組の3時間特番を頻繁に編成。2時間特番が主流だった放送界に革命を起こし、午後9時54分からの看板枠「報道ステーション」に直結させる編成を試みて奏功した。

 ゴールデン、プライム帯の3時間特番には、深夜枠で育てた「Qさま!!」「いきなり!黄金伝説。」などを“昇格”。「スーパーJ…」前の平日午後には、リピート放送にもかかわらず視聴率10%以上を保つドラマ「相棒」を据え、全日の視聴率を押し上げた。

 スポーツ中継にも力を入れ、昨年6月にはサッカーW杯最終予選の3試合(オマーン、ヨルダン、オーストラリア戦)で、いずれも視聴率30%超え。同9月のイラク戦も28・9%、同11月のオマーン戦も30%で、3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、2次ラウンドの台湾戦で30・3%を記録し、2冠を後押しした。

 同社では快挙達成の特別ボーナスの話は出ていないが、2日から4日間、社員食堂を無料化して労をねぎらう>









関西テレビの「スーパーニュースアンカー」。この水曜日だけ毎週録画で観ているのだが、昨年の11月に放送した公務員の兼業問題。地方公務員法で禁止されている「兼業」をやっている、と証言する内部告発者を報じていた。「国政」に忙しい市長の眼を盗んで、大阪市職員が新幹線工事のアルバイトをしていたらしいのだが、この証言シーンを協力会社のスタッフの背中でやった。後ろ姿だけでもバレるときはバレる。だから本人が嫌がった。

音声は「本人の声を変えてあります」だったが、この背中は別人ですとはやらなかった。だから「やらせ」だとして毎日新聞が記事にした。不謹慎かもしれないが、まあ、それだけのことだった。庇うわけではないが、騒ぐほどでもないし、べつに悪質でもない。

悪質というならもっと他にある。例えば大阪毎日新聞と東京日日新聞がやった「百人斬り競争」とか。これは「音声だけ」どころか、向井少尉は丹陽の砲撃戦で負傷して前線を離れていた。所属は砲兵隊の小隊長。勝ってる戦闘で白兵戦もない。野田少尉は大隊の副官。こちらも支那兵に斬りかかる理由もない。「桃太郎侍」でもあるまいし、そもそも100人も斬り殺せるわけもないのだが、この両少尉は南京軍事法廷において「南京の役 殺一〇七人」の咎で死刑に処された。国民党が出した証拠は毎日新聞の記事だった。

今現在、テレビはもちろん、新聞も信用ならない。「やらせ」というレベルでもない。朝日新聞なんか、対馬の盗まれた仏像の返還問題における記事に<盗んだのはどっち?日韓がほっとけない仏像>と見出しだった。洒落たつもりなのか、報道すら真面目にやる気がない。購読者の頭がマトモなら読む気が失せ、苦情を入れて契約を切るはずだ。

また、テレビでは最近「スーパーJチャンネル」があった。記事にある<初の年度視聴率2冠>とか、御目出度いテレビ朝日だ。この褒美が「社員食堂4日間無料」とは、これまた庶民感覚があると褒められるのだろうが、番組は東京の港区にあるマンションの火事を報じた。70代女性が重体、40代女性が軽傷とのことだったが、こちらは現場です、とカメラが回り「住民」からのインタビューとして女性が出た。怖かったですとか、なにか無難なことを言ったかどうかはしらないが、今度はその女性が首相官邸でマイクを持っていた。政治部の記者だった。

この「スーパーJチャンネル」のプロデューサーが2冠王で社長の早河洋氏だ。<2時間特番が主流だった放送界に革命を起こし、午後9時54分からの看板枠「報道ステーション」に直結させる編成を試みて奏功した>と記事は紹介するが、この御仁の功績はそれだけではなく、あの「ニュースステーション」の初代プロデューサーでもある。もちろん、筑紫哲也の「TVスクープ」も担当だった。

早河洋氏はテレビ朝日始まって以来の「生え抜き社長」らしい。それまでは朝日新聞から社長が来ていた。ちゃんと反日できるかどうか心配だった。早河洋氏は朝日新聞から「任せて安心」と評価されたわけだ。事実、朝日新聞からすれば早河洋氏は素晴らしい人材だった。言わなくても「やること」をやるタイプだった。つまり、嘘を厭わず、日本が嫌いだった。

例えば、番組で「不良少年」をやる。街中で酒でも飲んだ方が説得力もあるだろ、ということで未成年者を取材車に乗せてコンビニで酒を買わせる。それを映して「いったい日本はどうなるんでしょうか」。コメンテーターは困った顔で「こういう社会を作った我々にも責任が」と言えばOKになる。これは「やらせ」というか「飲酒幇助」だが、これがバレて叱られると、番組広報部は「軽率でした。お詫びします」でお仕舞い。

視聴率が取れる、ということで「貧乏自慢」をやれば、壊れた自転車に乗せて財布は「タバコの空き箱」。月収8万円で生きていけるのか、とやるけど、本当は月収30万円。これもバレたら「ごめんなさい」だ。大きくウソをやって、バレたら小さく謝る。常套手段と言って良い。また、久米宏の例の番組で民主党を担いで問題になれば「以後、注意します」。もちろん、そんな気はないから、その後もずっと民主党の嘘をウソで塗り固めて、ついには政権交代で日本の3年と少しを殺したのも記憶に新しい。

それからもやり放題。イメージ操作は当たり前、字幕の捏造やらインタビューの切り貼りもやる。嘘でもなんでも自民党と日本を腐せればいい。亡くなっても安心できない。故・中川昭一氏は亡くなった翌年、カレンダーがたくさん売れたとか番組で取り上げ、アナウンサーの吉澤一彦が「酩酊写真はないの?」と馬鹿にする。品性下劣の極みだが、ともかく日本に資する、日本を憂う政治家がもう憎くてしょうがない。

そんな番組スタッフは「社の方針」をよく理解していた。麻生元総理や安倍総理が話しているVTRのあとは「呆れた表情」をしていればいい。そこをカメラが抜く。カップラーメンの値段やバー通いもある。漢字の読み間違いもある。鳥越が「バーか・・」と呟いて周囲が笑う。馬鹿なお茶の間はそれで喜ぶ。第一次安倍内閣は安倍さんを叩けない。ならば周囲からやればいいと、閣僚を徹底的にやった。まさに「死ぬまで」追い込んだ。

気付けば「報道ステーション」にもチョン・ヨンスンとか、朝鮮人デレクターが蔓延る。番組内で「後期高齢者医療」についてやったあと、自民党幹部の談笑を流してから、古館が「笑ってる場合なんでしょうか、さて、次はお天気です」。沖縄問題をやってから「仮に2万人だったとしてなにがいけないんでしょう?」―――鳩山由紀夫の巨額脱税が明るみに出ても「悪意がない」「重大な裏切りではない」とか、大谷昭宏に言わせる。秘書の罰金は30万円、万引きは最高で50万円、万引き程度の咎で総理大臣を辞めさせるのはどうか、とやっていた。もう日本の有権者は「なにか」に気付き始めた頃だった。


早河洋氏は<報道畑出身で>とあるが、実家は山梨県笛吹市一宮町で「ぶどう畑」だ。いろんなところで「武勇伝」を語るが、座右の銘は「風林火山」。御自慢は1988年の暮れ、10月19日の「近鉄VSロッテ」のダブルヘッダーを放送したことだとか。たぶん、視聴率が取れた。連勝すれば近鉄が西武を抜いて優勝、という試合だ。私も覚えている。

このとき野球中継を優先させた「ニュースステーション」では、久米宏が<今日は、お伝えしなければならないニュースが山ほどあるのですが、野球中継を続けます>と異例のコメントをした。この日は「年末特集」。予定していたのは鈴木大地の金メダル、青函トンネル開通とリクルート事件など。もちろん、タイムリーな事件もあっただろう。それにこの年は先帝陛下が体調を崩され、秋からは容態が悪化していた。どう考えても「パリーグの決勝戦」を「報道番組」が優先させる理由が見つからないが、要するに「結果的に視聴率が取れただろう」ということだ。この決断力が成功の秘訣だ、とか言いたいわけだ。

しかし、普通の日本人ならここに違和感を持つ。これが逆ならどうか。

「中継してくれ、と電話してくる能動的なプロ野球ファンはたくさんいた。中継すれば視聴率が上がるのは馬鹿でもわかった。しかし、そこは報道番組という使命、ニュースメディアとしての矜持を優先させた。だから私は“ぶどう畑”の田舎者と笑われるんだよ」

日本人なら、こっちに共感しないか。こんな「結果オーライ的」な成果主義をして、いまの日本人は感心するのか。―――いや、なるほど。だから「テレビ離れ」が進んでいるのか。道理や倫理を殺してでも「実」を取るやり方。テレビの場合は「視聴率至上主義」だが、要するに日本人マインドではないとわかる。テレビの中は支那朝鮮になって久しいが、なるほど、ついには「外の人」もそうなったわけか。2冠王おめでとうございます。





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