【 帰 去 来 の 辞 】
陶潜の漢詩・・・「帰りなんいざ‥」で知られる、私の好きな名分の一つです。
県令を四十一歳で退き、郷里に帰える心境を詩ったもの。
帰りなんいざ/ 田園将に荒れとす/ 既に自ら心を以て形の役と為す‥/ 夫(か)の天命を楽しみて
/ 復(ま)た何をか疑わん
帰去来と併せて「勧酒」が連作されている。
晩秋‥ 菊を摘み‥ 山を眺め‥ 鳥が帰って行くのを見る‥ この情景にこそ真意があると。
( 真意: 真実の人生とは何か、自分に問い掛けること。)
花発(ひら)いて風雨多し/人生別離足る :「勧酒」の作家井伏鱒二の訳
コノサカズキヲ受ケテクレ/ ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトエモアルゾ/ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
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