【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 帰 去 来 ( 陶 潜 )】

2018-03-15 19:10:42 | 刻字と俳句、詩

  【  帰 去 来 の 辞  】

   

  陶潜の漢詩・・・「帰りなんいざ‥」で知られる、私の好きな名分の一つです

    県令を四十一歳で退き、郷里に帰える心境を詩ったもの。

   帰りなんいざ/ 田園将に荒れとす/ 既に自ら心を以て形の役と為す‥/ 夫(か)の天命を楽しみて

   / 復(ま)た何をか疑わん

    帰去来と併せて「勧酒」が連作されている。

   晩秋‥  菊を摘み‥  山を眺め‥  鳥が帰って行くのを見る‥  この情景にこそ真意があると。

  ( 真意: 真実の人生とは何か、自分に問い掛けること。)


   花発(ひら)いて風雨多し/人生別離足る :「勧酒」の作家井伏鱒二の訳

      コノサカズキヲ受ケテクレ/ ドウゾナミナミツガシテオクレ

      ハナニアラシノタトエモアルゾ/ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ


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