【刻字の樹】ブログ

「遊び心」で、【作者の心根】を想い臨刻し、木肌の持つ美しいさを生かした作品の紹介させて頂いています。  

【 刻字・・・小園葉舟、山頭火 の 句 】

2018-01-31 20:36:19 | 刻字と俳句、詩

      我が身には寒さの厳しい、雪催に感じる程の日々が続きます。

      雪片の/ つれ立ちてくる/ 深空かな  (素十句)

     

 また別の、俳句で雪の句の作品です。

   

    やわらかし/ ふるさとの雪/ ふるさとの土  (小園葉舟句)

                                         山頭火 の 句                

        山頭火 の 句

          此の道しか奈(な)い/ 春野(の)雪降留(る) 

   
       春の雪は解け易すく、それ故この句にはごく平凡な家庭の、暖かさや幸せが

      謡われているように感じられます。

      一生の殆んどを旅で過ごし、家族にも恵まれなかった山頭火の胸の中には、

      この幸せな家庭への、強い憧れがあったのではないでしょうか。