幇間

2009-01-07 14:46:03 | Weblog
ほうかん、別には「太鼓持ち」とも言います。
不勉強で、「幇間」はすでに廃語だろうと思っていたのですが、今日ある民放の番組に生きた幇間さんが出演したのを見て驚きました。幇間、というと、たとえば漱石の「坊ちゃん」の中の野だいこのような良からぬイメージが付きまといますが、現実の幇間はどうしてどうして大変な芸の持ち主でした。たぶん、多くの落語家を凌ぐだろうと思われます。世の中に対する目も極めて厳しく的確、それでいてそこはかとなく江戸の雰囲気を漂わせておりました。素晴らしい人物とお見かけしました。
幇間を仕事としている人は現在では日本には数人しか居ないのだそうです。要するに、お座敷などに呼ばれて座を取り持ち客を楽しませるのが仕事のようです。起源は遊郭のようです。お座敷に出て客をちょっと見るだけで相手がどういう人物かを見抜くことができる由。それはそうでしょうね。試行錯誤で苦闘しているのでは座は盛り上がりませんからね。