桜のさまざま

2007-04-05 20:24:03 | Weblog
日本人の桜に寄せる感情の襞は本当に驚くほど細かくしかも深いものですね。桜が咲き出し散り果てるまで、3分咲き、5分咲き、満開、散り初め、花吹雪、散り果て、等々に分けたとしても、さらにその間に微妙な感覚が介在して、それは天候によっても大きく左右されます。
私個人的には、好きなのは散り始めと花吹雪の間のようです。桜のエッセンスが「華麗」だとすれば、それはこの時期ですから。
ただし、桜花について一番華麗なのは、風に吹かれる花の「花ずれ」の音だろうと思います。「葉ずれ」の音とは違い、薄い花弁がこすれ合う音は周波数が高くとても爽快なものです。この「花ずれ」は毎年よく聞こえるとは限りません。無風ではもちろんだめですし、風が強すぎると風の音に押されて「花ずれ」はよく聞こえません。