問題。次の問題に答えなさい。再び経済関係の基礎問題。
(1) 中央銀行とはどういう銀行ですか。簡単に説明をし、日本における中央銀行の名前を答えなさい
(2) 第2次石油危機の発端となった革命が起こった国の名前を答えなさい
(3) ペイオフというのはどういうことなのかを説明しなさい。(ただし一般的な意味合いで)
(4) 日本におけるバブル景気の引き金とされた、為替に関する合意の名前を答えなさい。またその合意があったホテルのある都市の名前を答えなさい。
(5) 日本で1996年から2001年までの間に行われた金融改革の名前を答えなさい。
(6) 高度経済成長の時に言われた三種の神器とその後に出てきた3Cとはどういう製品を指すのかを答えなさい。
若干カルテックな問題は(4)のホテルのある都市名ぐらい。ヒントを出すとすれば世界経済の中心地の一つ。
今回選択問題がないのは選択肢を作っている余裕がなかったからです。ハイorz (1)は国の銀行の中心的な存在のこと(2)はおそらくこれがいまでも別問題で尾を引いている一つの原因。(3)は昔はよく言われていたのでテレビや新聞を見ていた人なら理解できているかも。ただし金額を書くのは違う。(4)からバブルまでの流れは覚えておいた方がいい。ある意味見込み違いと失政が招いたツケのようなもの。(5)はバブル後のこと。これでそれまでの金融システムが大きく変わった(6)は現代史の問題。小泉は現代版3種の神器として食器洗い機・カメラ付き形態・薄型テレビをあげた。
答え。(1) その地域の金融政策の中心を担っている銀行/日本銀行 (2) イラン (3) 破綻した金融機関に預けている預金が全額保護から定額の保護に移行すること (金融機関は多数の意味合いがあるので、銀行と書いた場合は△にします。) (4) プラザ合意/ニューヨーク (5) 金融ビックバン (6) 三種の神器 白黒テレビ・冷蔵庫・洗濯機(白黒テレビの代わりに炊飯器か掃除機でも可) 3C 車・クーラー・カラーテレビ
(1) 中央銀行の役割は銀行の銀行ともいわれているので、金融の中心になっている。ただ日本銀行の場合はそれまで政治に支配されたいたために、それから開放されたいまでも迷走状態になっていたり、一部では元に戻せという声があったりする。(2)にはいくつかの意味も同時に備わっているためにいまでも米を中心とする西側諸国との対立が浮き出てくる。イラン・イラク戦争の原因にもなっているほど。ただし革命が起きた原因はほかならぬ冷戦だったりする。(3)は知っておくべき問題。今のところ上限は1000万円。知らないとペイオフが起きた時に泣き寝入るする可能性も。(4)はここからドル安・円高による不況に備えて公定歩合引き下げ→円高メリットのほうが大きくて不況にはいらない→大量の金余り発生→土地と下部の投資に金が集中しバブル景気に→土地価格の急上昇に地上げが社会問題に→公定歩合の引き上げと不動産貸付制限でバブル終了→今度は不良債権と貸し剥がしが社会問題に→失われた10年(20年)に突入というのが流れ。(5)はまだバブルの爪あとの状態から回復させるためにそれまでの「護送船団方式」をやめて、ダメな銀行はで弱いところは潰す、大手は受け皿の銀行を探すまでは政府が持つという形で制定された金融再生法などが制定されることに。うちの近くにあった銀行もこのせいで潰されました。今のその銀行は老人介護施設になっています。(3)の問題もこの流れの中のひとつ。(6)は高度経済成長の象徴的な問題。
次回は経済関係から離れて、別な問題。