今回の解説は長いので、要注意。
問題はここから。
答え 問1 (1) ブルータス(マルクス・ユニウス・ブルトゥス) (2) アウグストゥス(オクタビィアヌス) (3) サラエボ(サラエヴォ) (4) オーストリア (5) 黒手組 (6) 井伊直弼 (7) 地下鉄サリン事件 (8) 松本(サリン事件) (9) ホームグローンテロリスト
問2 B 問3 言語 問4 ミュンヘン 問5 A→B→C 問6 (1) プロテスタント (2) ファダンメンタリズム (3) イラン革命 問7 ダッカ日航機ハイジャック事件 問8 ドイツ
解説 (1) 有名な「ブルータスお前もか」という言葉はシェークスピア作のもの。当時の記憶だと「伜(せがれ)よお前もか」という記憶も残っているのだとか。最もこの状況のもう一方の問題であった元老院は彼に恩赦を与えようとしたのだが後継者に指名されたアウグストゥスの怒りのほうが凄まじく、結果的に一戦を交える形での自滅を余儀なくされた。
(2) 後の帝政の初代。
(3) この事件によりセルビアは徹底的に追いつめられることになるが、運良く第1次世界大戦が勃発。この勝利に乗ったことで独立を確保することになる。ただしその源流となった民族主義はカリスマであるチトーの死によって自分たちに降りかかってくることになったのだが。
(4) この事件をきっかけにした第1次世界対戦で軍事力のなさをみせつける形になったオーストリア=ハンガリー帝国は崩壊。大分裂をすることになる。
(5) 指導者はセルビア民族主義者で、国王も暗殺している人物。しかし追い詰められた時に、時のセルビアのトップによって、この事件の責任を取らされる形で射殺されることになった。
(6) 水戸藩を脱藩した藩士15名と薩摩を脱藩した藩士一人による暗殺。一人がその場で討ち死に。3人が離脱。しかしここで幕府はとんでもないミスをする。襲撃された井伊家に対して厳封を申し付けてしまった。これは幕府にとっては喧嘩両成敗の当たり前のことではあったのだが、これで井伊家は完全に幕府から反れてしまう。水戸藩も報告を受けて驚愕する事態。さらに水戸藩内部の分裂も手伝い、15代将軍こそ排出するものの、年をおうことにボロボロになっていった。当時は英雄かもしれないけれど、今の評価だったらテロリストの何ら評価が変わらないことになっていてもおかしくないんだけど。
(7) 前代未聞の地下鉄の密封性を利用した大量殺戮兵器であるサリンを使用したテロ。犠牲になったのは13人、さらに負傷者が6000人以上という日本犯罪史上における最悪と言ってもいいような事件なのだが、サリンの精度が低かったからこの数字になったわけで、もし高かったらこの数字は逆転していたとも言われている。リアルタイムでテレビ中継を見ていたので、その凄惨な様子はとにかく驚愕というよりも、日本は平和ボケで要られる時代は終わったんだなあというのを直感してしまうほどに思えた。犯人のオウム真理教は前々から疑惑が大量にある段階で、さらにそれに殺人行為が加わっていたこともあり警視庁に目をつけられていて、大規模な家宅捜索が入る予定だったを妨害するために起こした事件だとされるが、結果的に言ってしまえば何の意味もなかった。(当たり前だけど指揮命令系統がちょっと変わるぐらいだし)オウム真理教の施設に捜査員が入る瞬間もテレビ中継も衝撃的だった。
(8) 地下鉄サリン事件の1年目に起きた事件。早朝に近い時間帯において松本の住宅地サリンを散布して8人が犠牲になった事件。当初は警察もマスゴミもある人がやったのではという思い込みのせいで、バッシング報道が目立った。結果的に言ってしまえばこの事件もオウム真理教が起こした事件で、自分たちに不利な裁判をしようとする判事の殺害計画の一端だった。オウム真理教が犯人だとわかった瞬間にマスゴミは手のひらを回したかのように謝罪。(ただし新潮だけはしていない)警察も当初は謝罪をしない方針だったが、この冤罪の被害者が公安委員会の一員になった時に、立場上スルーできる状態ではなくなったがゆえに謝罪をしている。
(9) ホームグローンテロリストというのは過激思想に感化されて、その国でテロリストになってしまう輩のこと。背景にあるのは移民問題に対する子孫の不満とか、過激思想を抑えることができない現状だとか。彼らは一匹狼(ローンウルフ)で行動することが多い。アルジェリアの襲撃事件・ボストン・マラソンテロ・ロンドン同時爆破テロ事件などがこれに当たる。
問2はB。問題の要求通りに並べ直すとD→A→B→C。Dは宮城事件は太平洋戦争終戦前日に起こったクーデター未遂。玉音放送の入ったレコードを奪おうとして起こした。運が良かったのは軍隊がその後に解散してこの連中は罪に問われることがなかったという点。逆に鎮圧の立役者の一人が、自決してしまった。Aは少年犯罪として有名すぎる事件、BとCは事件簿に掲載しているので省略。
問3 ユーゴスラビアの国を表すための有名な言葉からの問題。結果的にいえばこれが分裂の最大要素にもなってしまった。
問4は1972年に起きたオリンピック最大の惨事。パレスチナゲリラがイスラエル選手団のいる選手村を占拠して選手を殺害。更にマスゴミによる情報漏らし問題化するほどだった。犯人は後に射殺されるがこの犯人を含めて最終的な犠牲者は17人なった。しかし事件はイスラエルの徹底的な報復を招くことになる。PLOの基地空爆、モサドメンバー大量動員による関係者の暗殺(関係ない一人が巻き込まれたことで表に出ることになる)、さらにはベイルートを襲撃。止めは作戦の首謀者に対する爆殺行為。ここまで徹底した報復をイスラエルはやってのけた。
問5 Aが発生したのは1993年2月26日。Bは1995年4月19日。Cは9・11のあと。なのでA→B→Cが答え。ちなみにAはアルカイダの犯行。Bはローンウルフ的な男の犯行で死刑執行されたのは2000年の6月11日。Cは問題の中心にいた人物が自殺をしてしまって真相不明に。(結構こういう形での幕引きが多い)
問6はテレビで騒がせている原理主義の源流とは何なのかという問題。まさかここでもアメリカよ……になるとは思わなかったが、アメリカの原理主義の方もかなり過激なのは過去の報道からかなりあきらかになっている。特に多いのが命を大切にと言いながら、中絶をする産婦人科医を殺すという矛盾極まりないことをしている連中が存在するということ。望まれない妊娠が社会問題化している地域では確実に問題になっていることに対して、この行為というのはあきらかにお前らそこまで言うのならこの望まれない子供の面倒を一生見てみろよと言いたくなってくるんだけど、そういう連中に限って現実を目の前にして逃げるということを平気でしてしまうのがなあ……ちなみにイラン革命の指導者は、時期がずれていたら日本においては犯罪者扱いになっていた。(悪魔の詩訳者殺害事件の首謀者として)
問7 1977年に発生。パリ発成田行きの日航機がハイジャックされて600万ドルと囚人9人の釈放を要求。この時の総理である福田赳夫(福田康夫の父)が「一人の人間の命は地球よりも重い」という言葉をいい、テロに屈してしまう。釈放されることを拒否した二人を除く7人と600万ドルを引き渡してしまう。しかも運が悪いことにこのときバングラデシュでハイジャックのドサクサに紛れたクーデターまで発生(こっちは鎮圧された)。ただしその後この連中は世界各地で捕らえられ日本に戻されたり現地で懲役刑になっている。現在逃亡中なのは5人。
問8 ダッカ日航機ハイジャック事件と同じ年に起こったハイジャック。ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件のこと。仲間の解放と賠償金が要求で、ドイツ赤軍が起こした事件。途中で機長が射殺されるなどの事態も発生。紆余曲折の末にソマリアでドイツ国境警備隊の特殊部隊が突入。ハイジャック犯4人のうち3人を射殺し事件は解決した。この事件以後、テロに対しての対決姿勢が鮮明になる。
テロが起こる背景というは色いろあるんだけど、その関連シリーズは結構続くかも。次回はテロが起きる原因の一つである宗教と民族その1。小問集合的なもの。
あと、入試シーズンに入っているので少しの間お休みをするかも。