DB（仮名） 再出発

12月1日、真冬の早朝、僕は故郷へ還る。


いつ来ても、ここの空気は美味しい、そして目頭が熱くなる景観。


この三ヶ月、お年寄りの介護、発達児童の子ども達の指導を経験。

新しい世界を観て、視野が拡大。

俯瞰的に観る能力も少しはupしたんじゃないかと。


夏場の様に、鼻の先を伸ばし、ハイテンションで上から物を言う数も極力減ったのではないかと思う……



12月に入りこの半月、働いて改めて思った。

やはりここは人間的な成長が急加速する。

恵まれた環境、心優しい仲間、そして愛のある指導をして下さる恩師。


僕の眼に狂いはなかった。 確信した。


眼力、相手を察する力、起点を利かす発想力、チームプレイを重視する大切さ、

自分でもレベルアップしているのが分かる。


そして何より、ものごとに対する感謝の気持ちがよりもてるようになっている。

お弁当、米粒一つ残そうとは思わない。


僕の一日は、朝、世界の子ども達が今日一秒でも多く笑顔の時間があります様にと願い、イチ、二番手でDBに到着し、施設に向かい一礼し、球場の周りを30分間走しスタートする。


そして、仕事後は父と祖母に、無事一日働けた事を感謝する。


謙虚な姿勢で生きていれば、イライラや葛藤は殆どなくなる。

何事も、笑って流せるのだ。



ある仲間がボヤッと呟いた事があった。


「僕は空気が吸えているだけで有難い。」


この言葉に感銘を受けた。

僕はこの仲間の過去を知っている。


この短期間でここまで成長するのか。





〜とある一日〜

球場の周りの落ち葉を掃いていると、今日はスマートフォンを片手に、綺麗な化粧をした、高齢の女性が。


「すっかり寒くなりましたね。冬のここの景色、つい携帯の写真に収めたくなりますよね。」


『私、今インスタグラムにはまってて。ここの景色は最高にインスタ映えしそうだわ。孫と来ていることなんて忘れてしまう。』





最近では、車を使った業務が増える。


プライペートな時間は、自分の創造力をアコギを持ち、作詞作曲を試みる時間が増える。


先ずは、来春、保育士の資格にチャレンジ。


人生、何時、何度だってやり直しがきく事を証明する新たな一歩。



再び今、この空間で働けている事に感謝しています、先生。

感謝です💐💐