My Life with 統失

僕の統合失調症と向き合う日々の葛藤や、苦悩、嬉しいこと、楽しいことなど、赤裸々に綴っていきます(^^)(^^)

鳥取旅行という二日間の夢物語

2017-09-15 18:40:31 | 日記
2017年9月11日~12日 僕の中では初めての真感覚である恋人との一泊二日の鳥取旅行に行ってきました。


~今回の旅行に至るまで~

猛暑が続く真夏の夜、僕は恋人に別れを告げました。

その2週間後、家のポストに一通の手紙が入っていました。

恋人からでした。

「私はあなたが一番嫌いな嘘をついていました。本当は薬なんて飲んでいませんでした。
ごめんなさい。あれからあなたに勧められた薬を飲み始めました。今、凄く安定しています。
離れて、あなたの大切さを改めて実感しました。もしよろしければお返事を下さい。(一部)」

凄く綺麗で丁寧な字でした。本来は思いやりの強いこういう子なんだな、と痛感しました。

三回読んで、三回号泣しました。四回目は読みませんでした。


摂食障害というものは怖いものです。躁鬱を併用している人がほとんどで、ハイの時に爆発し暴食し、ロウの時に落ち込み食べれなくなる。
そして、本来の心の余裕がなくなる。

僕は、恋人に適正している、気分の波を抑える薬を勉強し、これを飲んでくれとずっと推奨していました。

その手紙を読んだ夜、電話番号にメッセージを入れました。電話番号は頭に残っていました。

「飲んでないのは言わなかっただけで分かってたよ。手紙わざわざありがとう。」

その後、電話しました。

もう一度、ゆっくりとした距離感から改めてやり直そう。


それから少しづつ、仕事後にまた、電話をするようになりました。

「ヒデちゃん、聞いて!!今日は唐揚げが美味しく食べれたよ。」

次の日は、

「ヒデちゃん、今日はざるそばが美味しく食べれたよ!!」

「最近、家族との夕食が楽しみになったよ。」

僕にとって、これほど嬉しい言葉はありませんでした。



月日が流れ、僕も一般就労が決まり、一度お互いの病状も良くなったことやし、一度、ふたりで旅行に行こう。

と、いうプランが挙がりました。

「どこに行く??」

「ユニバーサルに行きたい!!」

「いいね!!」

正直不安でした。人混みは大丈夫かな??しんどい旅行にならないかな。

そこで、考えました。

なんとかして、旅行までに居心地のいいマイカーを手に入れ、一年以上横に載せ続けてくれた恋人を、今度は僕が横に載せ、
ゆっくりとしたグルメ旅行がしたい。

ひそかに考えていました。


キーポイントはマイカーです。

・できる限り低コスト
・乗り心地重視
・ルックスも程良い車

そこで、前からお世話になっている最高に良心的な車屋さんに話を持ち掛けました。

最初、広々とした最新の軽自動車を視野に入れました。

高い。とにかく高い。

「うーん、この日には少し間に合わないかなぁ。」

やはり、今回、僕の考えている旅行は無理か・・・


そんな時、一台のポップな色をした普通車がお店にとまっていました。

つい最近、入って来たと言うのです。

内装を観れば、パナソニックが二年前に企画した、9インチのブルーレイも観ることの出来る外付けナビ。

カッコいいホイール。イカつい多数のスピーカー。ハイブリッドカー。10周年アニバーサリープレミアムカー。走行距離58000KM。

登録料、整備料、全て込みこみでトータル 680000 。


一目惚れしました。次の日、判を押しました。


聞けば後から、ええ車やな!!と声が殺到したらしいです。


次の保険の手続きの日、地元の伝統の和菓子店のお菓子を、お店に、感謝の気持ちで渡しました。

これも、恩師の教え。

ただ、その時また、問題が発生しました。保険の書類が最新の書類ではなく一つ前のだと言われました。

やはり間に合わないか・・・


「あっ!!丁度保険会社の人が今仕事の一貫でお店に来ているよ!!大丈夫や!!」


こんな偶然あるんだな・・・




そして、旅行当日を迎えました。


快適な運転。丁寧すぎるナビ。綺麗でユニークな海、景色、観光地。楽しい会話。何を食べても美味しい料理。


そして、愛情のある写真一枚一枚。


途中、イカツイおじさんと睨み合いになり罵声を掛け合うアクシデントもありましたが・・・


恋人は今までたくさん旅行に行って来たけど、一番幸せだった、と告白してくれました。




僕は今回改めて確信を得ました。


『自分のやってきたことは全部自分に還ってくる』

『思いやりのある人は心から笑える時が来る』



そして、今回の二日間の旅行を最後まで見守ってくれた


お父さん
おばあちゃん


ありがとう

感謝