お彼岸も過ぎて 涼しくなりました。
僕は毎年の春と秋に八王子にある妻の両親の墓参りをしています。都営の霊園なので、広々した芝生が広がり、墓石は低い落ち着いた形に統一されていて、まるで郊外の公園にピクニックに来ているようです。
先日、新宿で是枝監督の「三度目の殺人」を見ました。実は「ノルマンディ」を見たかったのですが、僕の行った時間はもう一杯だったので、第二候補のこの映画を見ました。
この作品は今年のヴェネチア映画祭のコンペ部門に出品されたとかで、期待を持って見ましたが、結論から言わせてもらうと、日光の手前、「今市」でした。
映画が終わり、帰りがけの道々で、あーそうか、あれはこういうことかなあ、でも何故そう言ったのかなあ、などと牛のように咀嚼しながら2~3時間は楽しめます。その内に「三度目の殺人」の意味もじわじわわかってくる気がします。
全体像が分かってくると、この構成をどう映画にするのがよかったのか、もっと違うアプローチはなかったのだろうか?などと考え始めると、にわかに面白くなってきました。カッコよく言うとプロ向けの作品かもしれない。すっきりはしません。
違う監督が撮ったら、たぶん全然違う映画になったと思う。
皆さんはどう見ましたか?
ところで、秋の散歩はどこに行きましょうか?西洋美術館で10月21日から開かれる、「北斎とジャポニズム」展を見てみたいなあ。東博の「運慶」展もいいな。