旅館6

2023-09-01 09:21:01 | 日記
「事件?どんな?」

「…それがさ…」

「あのさ~、宿の前にも雑草があるから、そっちもお願いできる?」

「は~い」

話し途中のオーナーの注文で、徹弥は宿の前に向かって行った。

「事件って、なんだろうね…。」

その日の草刈りは、やぶ蚊にさされながらの奮闘でも、半分も至らず解散した。

徹弥の話しも途中のまま、「また、明日!」
と、帰路についた。

『事件…って、なんだろう…』

夕美も気になって仕方がなかった。