G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

飯道山(664 m)山行記録 ~滋賀県甲賀市にある中世の修験霊場の面影を残す山~

2023-07-26 | 山行

山行年月日:2023年6月25日(日)、曇り
参加者:G.G.他4人
アクセス:各務原7:00→新名神高速→信楽IC→9:00信楽町宮町登山口
沿面距離≒4.8 km/所要時間≒3:50 (昼食、休憩を含む)/累積標高≒±530m
コースタイム:宮町登山口9:10→9:43飯道神社10:00→修験道巡り10:42→10:44展望岩10:52
展望台→11:30飯道山、昼食12:15→13:00宮町登山口

GPSトラック図:
宮町登山口から飯道神社を目指す。神社前の鳥居の左側から「修験道 忍の道」へ入る。
7カ所の巨岩、奇岩巡りをする。この岩場巡りが本日の白眉であった。岩場巡りは滑落の
可能性は低いが、他所では味わえない集中力、緊張を強いられるので初心者向きではない。
この後、飯道神社に詣で、飯道山に向かう。道は殆どフラットである。途中、展望台の標識があり
立ち寄る。山頂で見る景色と同じなのでパスするのが賢明かもしれない。直に山頂である。
山頂からは眼下に近江富士(三上山)、守山市街地(多分)、琵琶湖、琵琶湖の西岸には
比良山系が望まれる。
                         
                               (1目盛り:250m) 

■トラックの標高図:
下図から分かるように登山口の標高が約400mで、飯道山の標高が約660mであることから、
標高差は僅か260mであり、岩場巡りを除けば、危険個所もなく山行としては物足りない。

山行レポート:
飯道神社の参道入口前の広場が駐車場になっていて、ここが登山口である。

飯道山と飯道神社の由緒書きが鳥居の脇に設置されている神社の創建は714年、本堂再建は
1649年、飯道山は中世には近江屈指の修験霊場として大いに栄えたことなどが記されていた。


■「修験道 忍び道」と記された、見落とされそうな標識が鳥居脇の草むらに
置かれているのでこれに従い進入する。


■最初に出会うのが天狗岩と名付けられた巨岩である。どの角度からみれば天狗に見えるのか
分からない。以下に平等岩、蟻の塔渡り、胎内巡りの写真を例示する。

                                 (平等岩)

                           
                                       (蟻の塔渡り)

                            
                                       (胎内巡り)

■岩場巡りを終わって飯道神社に詣でる。国の重要文化財だそうで鄙には稀な立派な社殿である。


■飯道神社を後に飯道山に向かう。約40分で山頂に着く。山頂からは眼下に近江富士(三上山)、
守山市、琵琶湖、琵琶湖西岸の比良山地が一望でき、絶景ではないが中々の景色である。
生憎と当日は薄曇りで遠望が利かず比良山地は霞んでいた。


■実物は霞んでいたので、晴天なら同定できる比良山地の山々をカシミール3Dで描いてみた。
因みに、三上山後方の比良山地山は右から堂満岳、蓬莱山、霊仙山です。


■京都からのハイカーのグループが登ってきたので、記念撮影のシャッターを押してもらう。


■飯道山を後に一気に下山する。45分で登山口に無事に到着する。 

雑 感:
■修験道 忍の道」の岩場巡りは生命の危機を感ずるほどではないが、他の山では
味わえないような集中力、緊張が要求されるので、冒険好きには魅力的であるが、
山行初心者、高齢者にはお勧めでない。

■本コースは岩場巡りを除けば、平凡なハイキングコースで、山行としては個人的には
余り魅力的でない。

 


城山(じょうやま)(462m)、女夫山(めおとやま)(340m)、天神山(340m)の三山縦走 ~メルヘンチック山行~

2023-06-17 | 山行

城山(じょうやま)(462m)女夫山(めおとやま)(340m)、天神山(340m)の三山縦走
~動物の可愛い木彫に出会えるメルヘンチックな山行(岐阜県関市上之保)~
山行年月日:2023年6月10日(土)、曇り
参加者:G.G.他7人
アクセス:各務原8:00→9:00関市上之保先谷登山口駐車場
沿面距離≒6.3 km/所要時間≒4:20 hr.(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±610m
コースタイム:駐車場9:11→9:40松本峠→10:19城山10:42松本峠11:46女夫山、昼食12:22
12:31天神山12:48→松本峠→13:31駐車場
GPSトラック図:
最初に松本峠から城山をピストンし、松本峠に戻り天神山をピストンし下山した。
登山道は良く整備され、地面はフカフカして足に優しい。危険個所は皆無で、
斜度は城山最後の登りが急登である以外は緩斜面で初心者でも問題ない。

               (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
下図から分かるように城山山頂付近の斜度は大きく、少し緊張するが、他部分は緩斜面で楽に歩ける。

山行レポート:
消防車庫脇の広場が駐車場になっている。当日は先客はなし。

 駐車場から林道を少し登ると立派な看板がある登山口に着く。登山口から20分位で十字路になっている松本峠に着く。
路傍には元禄二年七月と記された石仏が安置されていた。
300年以上の長い年月、人々の往来を見守って下さっと思うと感慨深い。

■林間の道を行く。途中展望台があったが、生憎と曇天で遠方が望めず平凡な風景であった。
山頂に着くと愛らしい熊さんのチェーンソーの木彫がお出迎えである。

(注記)木彫の作者は関市在住のチェーンソー彫刻家の丹羽哲士
(にわ さとし、1993年生まれ)氏で、「日本チェンソーアート競技大会in東栄」で
二度、日本一に輝いたそうです。

■城山での展望:
将に360°視界を遮るものはない大展望である。生憎と当日は曇天で遠望が利かず、
見える筈の御嶽山等の名だたる高山が見えず、同じような高度の低山の山並みが続き
メリハリがないのが残念でした。
 西方だけは割と山岳らしい風景がみられ、案内板によれば高賀山方向でした。

下図はカシミール3Dによる展開図で、実景と比較するのも一興です。

■次の山頂は女夫山で、ここではカエルの木彫がお出迎えである。展望はないがここで昼食にする。

■最後の頂きは天神山である。ここではウサギの木彫がお出迎えである。
山では珍しく可愛らしい木彫であるので記念にツーショットを撮る。


■津保川を挟んだ南東方向の山並みが至近距離にあり迫力がある。左奥の山は岳山(599m)です。

■楽しかった3動物との出会いを思い出に、天神山を後にし松本峠で一息いれ下山する。
帰路、道の駅「平成」に立ち寄る。平成から令和に代っても、コロナ禍以前同様に賑わっていた。

雑 感:
▼城山、女夫山、天神山、夫々個性があり、然も可愛いチェーンソー木彫も出迎えてくれる
登山らしくないメルヘンチックな楽しい山行で長く記憶に残ることでしょう。
▼近くには「ほほえみの湯」があり、登山と温泉の両方を楽しむのがお勧めと思います。
▼城山は360°の大展望であるので、空気が透明な時期に再訪したいものです。

 


みたけの森のササユリ鑑賞と御嵩宿の散策

2023-06-11 | 旅行・紀行

以下は「犬山ノルディックウオークらぶ」が行ったみたけの森のササユリ鑑賞と、
その後の御嵩宿の散策の記録概要です。
・日 時:2023年6月3日(土)、9:47~14:54(約5時間)
天 候:快晴無風
・参加者:クラブ会員24名
・集合解散:名鉄広見線の御嵩駅
歩行距離:7.6km/所要時間:約5時間
歩行経路:
下図はカシミール3Dで処置したトラック(経路)図で、ひと目盛りが約250mです。
御嵩駅→みたけの森→ササユリ群生地探索→東屋(昼食)→御嵩駅→愚渓禅寺拝観→
かしわ屋でお茶→御嵩駅

 

・写真と記事
▪みたけの森標識:
入口で威風堂々の石碑が出迎えてくれます。

▪記念写真:
石碑をバックに記念撮影。リモコンのタイミングが悪く、顔の向きがバラバラでした。(笑)
 

 ・ササユリ探勝:
広大な斜面に白、薄紫などのササユリが咲き乱れ、楽園の様相を呈していました。

▪昼食:
池際の広場にある東屋で昼食にする。毎々、役員の方々がコーヒーをサービスして下さり恐縮です。
多謝

・流しそうめんの長さの世界記録:
2010年に、流しそうめんを流し、2,500mで世界記録に認定され、ギネスブックに
記載されたようです。認定証のコピーが森林学習館に陳列されていました。(笑)

▪御嵩宿散策:
みたけの森を後に、御嵩駅まで戻りここで一応解散し、24名中、16名の方が
御嵩宿を散策することになりました。

・愚渓禅寺の拝観:
室町初期創建の臨済宗妙心寺派の名刹で、枯山水の石庭が見ものでした。
京都の竜安寺の石庭のモデルだそうで、凛とした素晴らしい佇まいでした。
縁側に座り、暫し時の経つのをを忘れて20分程過ごしました。

 ▪かしわ屋でお茶:
御嵩駅近くにある古民家を利用した「かしわ屋」とい大きな店で、
1時間位まったりとお茶を楽しみました。これで楽しかった散策を終え帰途につきました。

・所 感:
(1)みたけの森は手入れが行き届き気持ちの良い公園でした。
(2)ササユリの自生地は広大で存分に花を楽しめます。
 こんな身近な所にこんな素晴らしい自生地があるのを寡聞にして知りませんでした。
(3)今回は御嵩宿で、愚渓禅寺しか訪問しませんでしたが他にも見ものはあるので、
 再度ササユリ見物を兼ねて訪れたいものです。
(4)今回のイベントの計画立案、下見、催行に多くの労力を費やされた役員の方々に
 心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後も楽しい企画を期待しています。

 


犬山市前原地区ノルディックウォーキング(NW)

2023-03-24 | 旅行・紀行

以下は「犬山ノルディックウオークらぶ」が行った前原地区の「ふるさと再発見NW会」に
参加した時の記録概要です。
・日 時:2023年3月19日、8:35~11:25
天 候:快晴無風、春うらら
・参加者:会員19名
・集合解散:犬山市民健康館(犬山市前原橋爪山)
歩行距離;7.1km/所要時間:2:50
歩行経路:
下図はカシミールで処理したトラック(経路)図で、ひと目盛が約250mです

市民健康館→愛知用水右岸→虫鹿神社→大同メタル工業→天道宮神明社→馬頭観音
→中島池→東屋→竹林→市民健康館


・記事と写真

▪出発点:
犬山市の市民健康館(らささくら)の第二駐車場です。中々立派な施設で入浴もできるそうです。


▪愛知用水:
愛知用水が滔々と流れる右岸に沿って暫く南下します。
愛知用水は岐阜県八百津町から知多の南知多町に至る幹線水路112 km、
支線水路1,012kmの長大な用水路です。1961年に通水開始したそうです。

 
虫鹿神社:
愛知用水を離れて虫鹿神社に向かう。1633年に入鹿池造成に伴って、今は湖底となった
入鹿村から移設したそうです。


▪天道宮神明社:
虫鹿神社から北上し大同メタル工業(世界最大手の総合すべり軸受メーカー)前を通り
天道宮神明社に向かう。
この神社も虫鹿神社同様に入鹿池造成に伴って移設されました。参道が長いことで知られています。

鄙には稀な立派な楼門がありました。ここで記念写真撮影をしました。
写真を撮る間だけ、皆さんマスクを外しています。

 
▪馬頭観音:
天道宮神明社を後にして北上すると交差点に昔懐かしい馬頭観音が祀られていました。
冠の上部が馬の顔です。
 


▪新池と中島池:
良く整備された溜池で犬山市のビオトープ(生物生息空間)に指定されています。
中島池には立派な橋が掛かっています。
釣り人がいたので獲物を聞いたらブラックバスとのことでした。


▪休 憩:
橋を渡ると直ぐにトイレと東屋がありました。
東屋で役員の方が用意してくれましたコーヒーなどを頂き暫し休憩です。


▪竹林:
東屋から直ぐに竹林がありました。
竹が細く、手入れも十分と言えず、京都の竹林とは比べものになりません。
この中を通って出発点へもどります。

▪無事帰還:
全員無事に市民健康館に帰着しました。クールダウンを済ませて解散です。 

・所 感:
(1)名所旧跡などは有りませんでしたが、見知らぬ土地の景色、文物など触れ悩活になりました。
(2)梅、モクレン、コブシなどの樹木の花が今を盛りと咲いていて、大いに癒されました。
(3)見るもの聞くもの全てが新鮮で、3時間余りの歩行はあっという間に終わってしまいました。
(4)本ウオーキングのコース設定、下見、催行に多くの労力を費やされた役員の方々、
ありがとうございました。
                                      (以上)


善師野駅~可児やすらぎの森~西可児駅ノルディックウォーク(NW)

2022-11-10 | 旅行・紀行

以下は「犬山ノルディックウオークらぶ」が行った「ふるさと再発見NW」会に
参加した時の記録概要です。
・日 時:2022年10月30日、8:30~、晴れ
・参加者:会員18名、リーダー;筒木さん
・集 合:名鉄広見線 善師野駅、8:30/解散:西可児駅
歩行距離:6.5km/所要時間:2:30/累積標高差:170m
トラック(歩行経路)図

名鉄広見線の善師野駅からオブジェ(石彫)の
設置されている道筋(善師野彫刻散歩道と呼ぶ)を辿る。コース中間で「可児やすらぎの森」の
西入口から入園し管理棟で暫しコーヒーブレークし、記念撮影する。
緩い坂道を上がり展望台に上がり四方の景色を眺める。
西入口から出て農村風景を楽しみながら農道を歩く。西可児町外れの小公園で
クーリングダウンをしてから西可児駅に向かい解散する。

標高図:
善師野駅から展望台までの標高差は約100mである。傾斜は緩やかで息切れしない。


・記事と写真

■善師野彫刻散歩道と彫刻設置場所:
彫刻家の三水 弘氏が昭和54年に工房Mを開き、昭和60年(1985年)に善師野集落の方の
協力を得て、路傍に14個の石の彫刻(石彫)を設置し、彫刻散歩道と名付ける。


■石彫サンプル:

(作品名:パースン)


(作品名:蘇(よみがえる))

■可児やすらぎの森西入口:


■管理棟:
間もなく、管理棟・休憩所「森の家」に着く。I氏持参のコーヒーが皆に振舞われ、リフレッシュする。


■記念撮影:
日頃NWに励んで居るので皆さま、姿勢も良く元気です。撮影者が抜けているので17人です。
写真提供:筒木さん


■コース:
園内には「散歩コース」(赤線、舗装道路10km)、「山歩コース」(青線、山道、1.5km)があり、
今回は「散歩コース」を辿る。


■展望台:
立派な展望台があり大部分の方が上がる。視程は芳しくなく北アルプスなど遠方は見えないが、
東方には恵那・中津川にまたがる秀峰「笠置山」(1128m)、西方には日本百名山の
「伊吹山」(1377m)がはっきりと見て取れました。
また、餌付けされていると見える数羽のアカゲラが直ぐ近くまで寄って来て、
その愛くるしさに大いに癒されます。


■東入口:
公園を出てからは三々五々、話に花を咲かせ、農村風景に癒されながら西可児駅に向かいます。


■感想:
(1)善師野と言う片田舎に、約40年も前からモダンな石彫が道端に置かれているのを寡聞にして
 知りませんでした。往時の工房や彫刻家はどうなったのでしょうか?
(2)今回は石彫の5作品を見学しただけですが、残りの9作品も見たいものです。
(3)「やすらぎの森公園」はこじんまりしているが変化に富み、良く手入れさ、誰もが楽しめる、
 名前に相応しい公園です。
(4)園内には、散歩コースと山道コースがあり両コースを周回したら面白いNWコースと思います。
(5)善師野~西可児全行程は変化に富み、静かでウオーキングコースとしては面白いが
 「やすらぎの森」までの道のりが分かりにくいのが難点でしょう。