koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

漫画のお話

2007年02月23日 20時34分28秒 | コミック・アニメ

月刊少年ジャンプが休刊となる。
創刊が昭和45(1970)年というから大阪万博の年だ。
全盛期の五分の一以下の購買数というから,出版元の集英社は「発展的解消」という言葉を使っていたが,実質は廃刊だろう。


今となっては往事を知っているのは私の年代より上の世代ということになろうが,60年代,というか昭和40年代前半までは月刊誌の全盛時代だった。
・・・と書くと意外に思われそうだが,事実である。
「ぼくら」(講談社),「少年」(どこだっけ・・・),「少年ブック」(集英社-月刊ジャンプの前身),「少年画報」(少年画報社)・・・といった各紙が覇を競っていた。
勿論,その他に少年サンデーやマガジンも月刊は有ったが,上記三誌には決定的な違いがあった。
それは付録である。
精巧な組み立て式のペーパークラフトやソノシート,そして「別冊」として分厚い人気漫画のコミックが付いていた。
例えば「ぼくら」には「ウルトラセブン」が連載されており(週刊少年マガジンの桑田次郎の絵ではなく,一峰大二の絵),主題歌のソノシートも付いていた。
「少年画報」に連載されていたのは「マグマ大使」だった。
勿論手塚御大の手になるオリジナルである。
赤塚不二夫や望月三起也といった売れっ子も描いていた。


こうした月刊誌は,やがて週刊誌の人気にすっかり呑まれていくことになるのだが,今では信じられないような質・量ともに濃く分厚いものだった。
多分,週刊少年漫画誌興隆の最大の要因となったのが週刊少年ジャンプであろう。
1968(昭和43)年創刊であるから,少年誌としてはマガジン,サンデー,キング(今は廃刊??)に比べてはるかに後発であるが,60年代~70年代にかけて「ハレンチ学園」,「マジンガーZ」(永井豪),「男一匹ガキ大将」(本宮ひろ志),「ど根性ガエル」(吉沢やすみ),「トイレット博士」(とりいかずよし),「はだしのゲン」(中沢啓二),「アストロ球団」(中島徳弘)・・・といったヒットを飛ばし,その後最近マガジンに首位の座を明け渡すまで週刊誌の王者として君臨した。
月刊ジャンプの方はその兄弟分だったのだろう。
個人的には70年代の印象派あまり無い。
せいぜい「硬派銀次郎」(本宮ひろ志)ぐらいだろうか・・・。
途中90年代にファミコン根多を多く掲載したVジャンプというのもあったが,その後どうなったのだろう・・・(廃刊か・・・)。


いずれにしても,月刊漫画誌がまた一つ消えるというのも時代の流れだろうか・・・。
「活字離れ」どころか若者の「コミック離れ」も言われて久しい昨今だが,良質な少年向けコミックって果たしてどれ程あるのだろうか・・・。
私自身が既にコミック離れを起こしているし,「NARUTO」にしても「コナン」にしても,はたまた「One Piece」にしても「テニスの王子様」にしても,どうも画風に馴染めず,全く読む気が起きないのは,やはり年を食ってしまったからなのだろうか・・・。


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